この写真の真ん中あたり。
ちょうど突き出た半島ようなところに、青い点と赤い点。見えますか?
道路脇の階段を降りていくと、この小さな「半島」(?って呼ぶにはあまりにも小さいのですが。半島の様な形の海岸です)の先まで歩くことができる。その先っちょの方にぽつねんと置かれているもの。
青いガーデンチェアーが二つと赤いのが一つ。あるときは、青と青がこうして隣同士に並んでいるし、また別の日は、三つが全く違う方向を眺めていたりする。
気がついたらこの小さな半島には、こんな風に椅子が3つも並んでいたわけです。
が、2週間前の地方新聞に、この椅子にまつわるお話が書かれていた。
実は、この三つの椅子がここに現れたのは、今年に入ってからのこと。この場所に、「初代の青い椅子」が突然現れたのは、もう4,5年前のこと。その証拠に、これ(↓)。
Gus on the ORIGINAL BLUE CHAIR. 鼻にトレーニング用のリードを付けているから、うん、Gus はまだ一歳になってないかな。海の風や波にさらされて、色もはげてしまった青い椅子が、初代のもの。たった一つのこの初代の青い椅子は、いつの間にか小さな半島のシンボルになっていました。
地方新聞によると、初代の青い椅子を置いたのは、男の人だったそうです。彼がとても気に入っていた青いガーデンチェアーは、彼の前のガールフレンドからの贈り物だったんだって。それを知った現在の彼女(奥様)が、「その青い椅子、どっかに捨ててきて。あなたが捨てないなら私が捨てる。」ということになったんだそう。そこで、この男性、夜遅くにこの青い椅子を小さな半島の先まで運んだんだって。彼は、「捨てた」あとも、何か考え事をするときや、ただぼぅっとしたいときにはこの半島にやってきて、青い椅子に座ったそうです。
ここを通って椅子が空いていると、何故か自分の為に特別に席が空いてあるような気持ちになるから不思議。「ちょっと座っていこう。」と腰掛けて、海を眺めて、形にならない思いを漂わせたりするものです。私だけではなく、きっとたくさんの人が同じように「ちょっと座ってみた」ことだと思う。
ところが去年の冬、大きなストームが来たときに、この初代の青い椅子はボロボロになって、パーツが一つ、二つと波に流されて行ったんだって。
ある日、青い椅子がこの場所からすっかり消えてしまったのに気づいた「あの男性」が、こっそりと新しい青い椅子を買って、同じ場所に置いたらしい。
そして、突然現れた「新しい青い椅子」を見た別の人が、同じ想いでもうひとつの「青い椅子」を隣に並べた。そして、何を思ったか、また別の人が、今度は「赤い椅子」を持ってきた。
… というわけで。三つのガーデンチェアー。
Gus が座って(?)いるのが、初代のものにとって変わった椅子。椅子の背中にプレートが貼り付けてあり、「これはオリジナルの青い椅子のリプレースメントです」と書いてある。
二つ目の椅子を持ってきた人は、何を思ってそうしたのだろう、と思う。三つ目の赤い椅子も、そう。
ひとつだけだったからこその「特別さ」が、薄れてしまったきがします。
なにはともあれ。「青い椅子」の背景にあったお話を知って、余計に「初代の青い椅子」が恋しくなりました。
へぇ。そんなエピソードがあったのか~
「特別感」が薄れてちょっと残念なキモチはわかるよ。
で、あえて赤いのをひとつ置いた人のセンスも、ワタシ的には結構好きだったりします(笑)。
初代の椅子の雨風に晒されたシャビーな風合いがよいね。
初代のレプリカも、数年経ったらもう少し貫禄出るかな。
なるほどね、って思いました。突然現れた青い椅子のことは、目にした人はみんな、「どうしてあんなところに椅子があるんだろう」って不思議に思い続けてきたんよねー。
でもね、一つ目の椅子には、こういう話があったんだけど、二つ目と三つ目の椅子にもエピソードがあるのかどうかもちょいと気になっています。
ただ単に「私も私も〜」と椅子をもってきたのかもしれないし。思い入れがあるのかもしれないし。
気になるなぁー。
お久しぶりです。素晴らしい青空と海。羨ましいかぎりです。
青い椅子を置いた男性は前のガールフレンドに未練があるのでしょうか?
未練。あったのかな。
彼女に未練があったというよりも、その椅子そのものに「愛着」があって、処分しきれなかったんじゃぁないかなって気がします。
一つ目の椅子は、本当にそういう感じの「味」もあったのです。
こんばんは^^
まず、ここに椅子が置いてあるってだけで
すっごくろまんてっく~(*´ェ`*)
背景が…ちょっと切ないですが。。
椅子に座って波の音を聞いたり
目をつぶって風を感じたり
水平線を見たりできたら時間を忘れそうです。
オリジナル、台風では仕方ないですねー。
3つでも充分特別な感じがしますよ^^
ろまんてぃっく、かな。あはは。そういうシーンもあるのでしょうねぇ。
あ、そうそう、このスポットって、夏には新婚さんが写真を撮るのによく使われるのです。
椅子がひとつだけのときは、なかなか良いアクセントだったみたいだけど、三つもあるとね…
でも、このスポットに置かれたのが、こういう椅子で良かったです。
ワケの分からない「自称アーティスト」(←ビクトリアに多いです)の作品だったりしたら、困りものですもん。
半島の先に青い椅子が何気に置いてあるところがいいですよね~。
なんだか雰囲気がまわりと馴染んでる気がするし。
青い海、青い空、そして青い椅子。いいな~。
初代ものの特別感、分かる気がするな~。
ほんと、ここだけ切り取ると、少し現実離れした風景かも。
だから、通りがかる人も、ふと座ってみたくなるんじゃあないかなぁ。
そういうスポットです。良いことがあった日も、泣きたいようなことがあった日も、どちらも歓迎してくれる青い椅子です♪
ええ話やね。。。
でも、ホンマ
>何を思ったか赤いイス
てのが、なんだかねぇ . . .笑えると言うか、そうじゃないってばー。
でも、そのお話がこうやって語り継がれるというのは素敵やね。
うん。一つだから良い、っていう、そういうなんていうのかな、sensibility がない人って北米には多いかも。
多ければ多いほど良し。これでもかっってほど説明し続けたりとか。ハリウッド映画にもそーゆーの多いもんね。
こういう話を読むと、普段、何気なく見逃しているものたちの全てに、実は「お話」があるのかもな。って思う。
素敵すぎるお話だ−!
一度は「捨てた」青い椅子だけど
実は元カノへ気持ちが戻っていて
またカレが青い椅子を置いたのは元カノへのサインだったのです。
それに気付いた元カノが、ある日隣に青い椅子を置いたのが二つ目の青い椅子。
そして最後に、嫉妬に狂う今カノが真っ赤な椅子をふたりの近くに置いたのでした。
というドロドロとした妄想の続きを夢で見たいと思います(*゚∀゚*)
いひひ… p_ecollixさんらしい話の持って行き様。好きやわ〜。
今度、赤い椅子を青い椅子と青い椅子の間に並べてくるね。
いや。赤い椅子を青い椅子の「上」にのっけてみるか。いやいや、三つの椅子を全部積み上げてスリーサムとか。p_ecollixさん、好きでしょ?