3年ほど、あまり条件の良くない場所に植わっていた桃色の芍薬。
球根を植えてから最初の一年は、葉っぱだけ。翌年もひょろっと伸びて小さなツボミひとつ。
芍薬は植え替えを嫌うらしい。でも、思い切って去年の秋の終わりに「朝日の当たる場所」に植え替えた。
朝日は当たるけれど、午後は木陰でちらちらと日が差す、というような場所。
こういう種類なのか、しゅーーーっと一本長く茎を伸ばしてツボミをつけた。ひとつ。
朝日の中では不思議な生きものに見えてくる。無加工の色。
数日前はこんな風な桃色の「玉」だった。
そしてみるみるうちに、ふわりと開き。
かわいらしい♡
「わたしはかわいいわよ。」って言ってます。笑。
ひとつだけだけれど、うれしい。この場所が気に入ってくれれば、来年はふたつ咲くかもしれない。
いつからこんなにも「花」に興味をもつようになったのだろう。草花に感動するなんて、20代30代の前半はゼロだった。これも歳を重ねて自分も「生きものだ」と感じることが増えてきたからか。体のここが痛い、ぎしぎしする、肌がくすんでたるんでシワが出てきた、文字が見えない、、、とか。当たり前だったことがそうでなくなってくると、わたしの周りに当たり前にいてくれるものたちもそうではないのだろうなって気がしてきたのかも。
こんなにきれいな花。ただ咲いて散っていく当たり前のこと、では済ませない気分なお年頃、なのかもしれない。
よくわからないけどっ。笑。