春も夏も、秋の初めのこの時期も、私たちが庭に出ると大抵、必ず、ハチドリがやってくる。
一体、どこで私たちが庭に出たのを見て、どこからやってくるんだろうって、いつも不思議に思う。ぴゅーーーーーっと飛んできて、目の前の小枝にとまったり、頭の上のあたりで羽ばたいてくれたり、肩の直ぐ側を風を切って通り過ぎりんごの老樹にかけてあるフィーダーにちゅっととまって小休止したり。
ハチドリは縄張り意識が高いそうなので、多分それもあって、私たちを見ると「おいっ、そこはおいらのテリトリーっす」ってやってくるのだろう。でも、目が合うと(合ってるような気がするから)「やっほー」って声をかける。口を尖らせて「ちゅーーー」って細く、ハチドリの様な音を鳴らせてみる。「なんだよそのオト」って思ってるんだろうけど(笑)。
去年の冬休みから年明け、珍しく雪がたくさん積もり寒い日が続いていたときも、ハチドリたちは同じように必ずと行っていいほど庭にやってきた。あの日々、Gusに靴下をはかせ、その上にゴム手袋を裏返したものをかぶせ、よいしょよいしょって庭に連れ出しておしっこさせていた。頑張るGusを見守るように、心細くなってる私を応援するかのように、いつも「チチチチチチ」ってやってきてくれた。「Gus、頑張ってるよー」って言ってみたり、あんな小さな存在に心がずいぶんと支えられていた。
あの頃のブログの投稿やGusの写真は、まだ辛くて振り返ったり見ることはできない。
でもねー、季節がめぐりハチドリたちがまたこうして目の前にやってくるとね、「あ、Gusだ♡」って思うのです。
Gusが来た〜って、ひとりこっそりと思っている。
「元気かーい」って聞いてみたり、ここ一週間ほどは「チューイが怪我しちゃってねぇ。。。見守っててね〜。」ってお願いしたり。
今日も。夕方庭に出て、チューイとゴロゴロしているとフィーダーにやってきた。
Gusなのです。
命ってつながっていくね。こうして、Gusの命をこっそりと感じることができて幸せです。