旅リポート、後半に入りまーす。
ルッカの郊外(ルッカの中心から車で10分ほどかな)に今でも住んでいる、相方の遠い親戚。話には聞いていたけれど、相方だって連絡をとっているわけでもなし。相方のお姉さん周りで、どこをどうたどったか、一応、私たちがルッカの近くまで来ます、っていう事は伝わっていたみたい。で、近くまで来ているのに電話の一本も入れないで去ってしまうのは失礼だろう、ということで、マシモに頼んでこの遠い親戚さんに電話を入れてもらったのネ。挨拶だけしておこうと思って。
そうしたら、「若息子だけは英語が話せるから、4時にホテルの前に迎えに行かせるよっ」って、ちゃっちゃとことが運んでしまい…
会ってきました。ここ(↓)で〜。
英語のわかる若息子さんのルッカと、彼のご両親と、彼のおばあちゃまの3世代が住んでいる、ファームハウス。左の煉瓦の部分は、元々は納屋だったんだけど、今はスイス人の夫婦がリノベーションをして住んでるそうです。
1882年に建てられたファームハウス。健在のおばあちゃまのおじいちゃんかひいおじいちゃんが建てたのかな。以来、家族が順送りにずぅっとここに住んでいるんだって。
こちらがそのおばあちゃま。
スイーツをほおばるおばあちゃまは、98歳。姿勢もしゃんとして、私の隣に座り、色々と話しかけてくれたんだけど、私、イタリア語分かんないんだってば、おばあちゃんっ。片言もいいところなので、iPodTouchをひっぱりだして「ほらっ、私の犬だよ。」とGusを紹介してみました。あはは。ものすごーくチャーミングなおばあちゃまで、ああぁ。。。言葉がわかればなぁ〜ってとても悔しかった。
始めは、ルッカ、ご両親、おばあちゃまの4人だったのに、10分して近所に住むお姉さん夫婦が登場、それからしばらくして、近所に住むお友達がやって来て、その後また二人友達が加わって… この大勢が両手を振り回して大声であれこれ騒ぎ出してさー。なに言ってんだか、さっぱりわからないけど、かなり笑えました。どうやら、相方との繋がりを、あーでもないこーでもないと言い合ってたみたい。
みんなの写真も撮ったけど、みんなじっとしてないから〜…全部ブレてた(笑)。こうしてお友達が集合したのは、私たちが来たからではなく、実はルッカの「美しいリノベーション」を拝見するためだったのでしたー。
ファームハウスは3階建てになっていて、一番上のフロアーをルッカが(職人に頼んで)リノベーションしていました♪ ほら、人んちのお宅拝見って楽しいよね。私も好きだけど、みんな好きなんだよ。
これが、素敵でね〜☆ ファームハウスのオリジナルの材木やフレームは全て残すことを前提にしたリノベーション。完成間近だったよ。
3階全てが彼のスペースになるわけで。広々とした素敵な空間にうっとり。まだ家具は入ってないけど、ルッカが「ココにキッチンが入って、ソファーはココで。。。」と説明してくれるのを聞きながら、すっかり想像の世界でおぼれてしまった。
↑のアーチの奥はロフトスペース、だそうです。床も、壁も、1882年に建てられた当初のもの。天井も壁も、漆喰がぬられていたんだけど、全て「サンドブラスト」(細かい粒子の砂を吹きつけて、ペンキなどを落とす方法)したんだって。
サンドブラストしたところに、特別な保存用のコーティングを吹きつけてあるそうです。このね。。。ふるい石や煉瓦の表情が。。。すっっってきーっ!!!相方も私も「ルッカ、こんな広くて素敵なスペースにひとりで住むの?もったいないよー」と、大きなお世話なコメントを残してきましたー。
窓枠もオリジナルなんだけど、ペンキを剥がして塗り直し、窓は二重のものに取り替えたんだって。でも、取手などの金具はそのままだったよ。ルッカ、センスいいやん。
さりげなくチャーミング。
植木鉢で、じゃんじゃん育っているレモン… 夢のよう。井戸の水(↑)も、健在らしい。
帰りに私の手を両手で握りしめ、「次はいつ会えるかしら? それまで元気でいるんだよ。」と言ってくれたおばあちゃま。今度はもっといろんな話ができるように、勉強してくるねっ。
相方のおばあちゃんは、この地で生まれて育ったんだな。と、しみじみとした気分になりました。そして、あの手振り身振りで大騒ぎして楽しく会話をしているみんなを見ながら、相方のルーツはココにアリ。と実感。みんなに同じ「熱い血」が流れているのを目の当たりにした Family Reunion でした☆