Goodies#179: アップルクランベリータルトもどき

リンゴが安くておいしいもんで。

それに冷凍庫にクランベリーが残っていたもんで。

合わせて一緒に焼き菓子にしてしまおう(!!)と、思いめぐらし。...「タルト」☆

パイ」っていうと、なんていうのか、田舎の昔ふうの台所でざっぱざっぱと作られる「庶民」の焼き菓子、というイメージがある。一方、「タルト(☆キラリ)」というと、モダンなキッチンで無駄なく作られたちょっと「ハイソ」なデザート、という響きがある。…そんなことないですか?

とにかく。この「タルト」のアイデアに浮かれてしまったワタシ。いつも「食い心」をかきたてて下さる「kitchen 20」さんのところでもね、先月、美しい「無花果のタルト」が紹介されていたし♪

早速、スーパーに冷凍のタルト生地を探しに行った。...無い。

無いよー! 冷凍パイ生地は、すでにアルミの型に入っているものがあったんだけど、箱に入っている「タルトの冷凍生地」は、ありそうで無かった。

んんん〜〜〜〜。

ほな、作るしかないやん... と、アップルクランベリータルトでグーグルして、出てきたもの5つほどを見比べまして。

その見つけたものを(よく似通っていたので)、適当に組み合わせまして。(←コレをすると失敗するんだなー、と思いつつ、組み合わせまして)

タルトの生地

生地には、普通の小麦粉とライスフラワーを半カップずつ+アーモンドミールを1/4 カップ、バターを半カップ、塩と砂糖をひとつまみ、冷たい水を大さじ4〜6。フードプロセッサーで、on & off を小刻みにウィッウィッと繰り返して、まとめます。冷蔵庫で1時間ほどねかせる。

中に入れるものは、適当でも大丈夫だろうと。使ったのは冷凍クランベリー 1.5 カップとリンゴを二つ分。それに、ブラウンシュガーを 1/3 カップとメープルシロップを 1/4 カップ程と、シナモン少々と小麦粉を1/4 カップ。そのまま放置。

ねかせた「タルト生地」(パイ生地とどう違うのだろー)をぐぐっと伸ばし、円の淵から約4−5cmを残した中心部に、アップルクランベリーミックスをどさりとのせる。そして端を折り畳んでヒダを作る。

アップルクランベリータルト

げっ。「具」が多過ぎだろー。ヒダを作る余裕がありませんでした...

ミックスの具を減らして、包み直そうか...とも思ったけど、えーい、メンドクサイ。とこのまま続行。

アップルクランベリータルト

...ふむ。(ここで、kitchen 20 のmizue さんのタルトと見比べて下さいませ)

げげっ。オーブンを開いてこの姿を見たとたん、(正直)その醜さにびびって、ばたんとオーブンを閉じました。

これ。ワタシの思い描いていた「タルト像」と違う...これってさ、「田舎の台所の雰囲気100%」。うーん...やっぱり、中の詰め物も多すぎた。ので、焼いているうちにびろーーんと広がり、履き古した靴の様になってしまいました。はい、ヒダは伸びてしまって、かろうじて「具」がこぼれ落ちるのをとらえていました。セーフー。

アップルクランベリータルト

味の評価:あ、実はねー、味の方はよろしかった。非常にもさもさした見栄えだけど、このクラスト、100%バターなだけあって濃厚だったし、アーモンドミールのせいかな、さくさくとして味も良しでした。中の具もクランベリーの酸っぱさが新鮮。次回は、生地をもう少ししっかりと伸ばして、包み込むといいかなー。どうだろな。

...という、タルトもどきでしたー。

「Goodies#179: アップルクランベリータルトもどき」への10件のフィードバック

  1. >オーブン、バタンと閉じる
    あー、バゲット焼いてた時、よくあったな、そんなこと。

    美味しそうに出来てるよ。
    こうやって、フチを折っただけのパイってあるよね。
    フルーツの水分が蒸発して自然に嵩が減ったんだ。上手くいったじゃん!
    mizueさんのはアパレイユを流し込んで焼くタイプのだから、
    (あの写真、チョー美味しそうだよね!)
    こうやって作ったら洪水になっちゃうけど(笑)。

    1. へ? a-ki_laさんにも、こういうことあったの?
      ばたんっと閉めて、『今の何?』とかたまってしまうの。

      ありがとうね。美味しそうにできてる、だなんて。くっ(涙)
      そうですね、焼いているうちに「かさ」は大分減りました。そして外側にもびろーんと伸びましたね。
      いつか、mizue さんのタルトを作りたい。a-ki_laさんの「タルトレット」も作ってみたい☆
      タルトの生地って、パイ生地とはどう違うんだろう?バターを使うのが違うのかな...

  2. 中身がざっくざっくたっぷりはいって
    おいしそう~~~~!
    食べ応えがありそう、わたしならぺろっと
    まるまる食べられちゃいそう。
    むふふ、誕生した姿みてオーブンの扉閉めちゃったんですね~(笑)
    プッとふきだしわらい。

    あ~このタルト私も挑戦してみたい!

    1. どんぐりさん、こんな姿のものでも食べてくださるの?
      ありがと〜!
      ほんと、怖かった。私のイメージしていたものから、ずいぶんかけ離れていたもんで...

      これは、パイだなー。タルトって、やっぱり、もっときしっとした生地で、焼き上がりもクッキーっぽくって、で、やっぱりクリームのレイヤーがないと。
      これ、簡単よ♡ 欲張って、具をたくさん入れすぎないように!いひひ。

  3. ぎゃはっはーー、大笑いさせて頂きました。
    出来映えに、ではなく、papricaさんの文章に、です。でも、ホント、こういうパイあるんですよー。生地も手作りの方が断然美味しいに決まっています。ね?美味しかったでしょ?

    1. ...笑うよね。私も心底びっくりしたもん。誰も見てないか背後をチェック...って、誰もいないっつうのに。
      うん。味はね、悪くはなかったです。でもさ、お料理にしてもお菓子にしても、「愛でる」ポイントも大切よね。
      mizueさんのタルト、いつか作るよ!

  4. こんばんは~
    深夜ですが、お腹すいてきちゃった!!
    おうちで食べるものだし、味がよければ大成功!ですよ~

    私のイメージではね、パイもじゅうぶんモダンなカテゴリーよ。
    イタリアでは、お菓子にもあまりバターを使わないのだけど
    バターをたっぷり使うお菓子は、もはや、全てモダンに思えてしまします。

    そうそう、↓あじゅびじゅ、って読むのよ。
    あぎうびぎう、じゃないわよ~~ん。笑

    1. こんばんはー!
      あじゅびじゅさん! ...だったの?ずーーーっとあぎうびぎうさんだと信じてました。(書いてみて良かった。ほっ。)
      へぇ、イタリアではバターってあまり使わないの?じゃぁ、ラードとか? か、パイってものを作らないのかな。
      あ、メレンゲとかアーモンドペーストのお菓子が多いんだっけな?
      ブログを通して、こういう小さなことを学べるのって大好きです♪
      あじゅびじゅさん、ですね。

  5. 毎度くくくと笑ってしまいます。
    papricaさんは、やはり関西人だわ。
    私、papricaさんのブログ大好きよ。
    我が家はテレビもないしお笑い番組も知らないけれど、こちらでたっぷり楽しませてもらっています♪

    パイとタルト…パイは冷たいバターと粉をさらさらと混ぜ、タルトは室温にしたバターに材料を混ぜ込んでいくという点がまず違いますね。それから、微妙に材料や分量が変わる・・・
    私はコルドン・ブルーのレシピを参考にお料理することが多いです。
    写真付きで工程も細かく書かれているので、独学にはいいですよ。

    mizueさんの工程写真とタルトの完成写真、美しいですね。
    私も作りたくなりました。
    でも、型なしふちおりお菓子も大好きです♪

    1. そうですか? 関西人の中にも、手際良く何でも上手にされる人たちもたくさんいるのになー。
      楽しんでいただけてとても嬉しいです♥ chanchan さん、ありがとうございますネ。

      はぁー、なるほど。パイとタルト。目標は見栄えがとてもスマートで品のあるタルト。
      そう!「品」のあるデザートだ。これが私には作れないのだワ。今気づきました!...ふむ。
      mizue さんの作品の完成度、高いでしょう?始めてブログを拝見したときに、写真を見ているだけで味が伝わってきそうでした。
      で、ストーカーさせて頂いてます。ふふ。chanchan さんのお料理も素敵です。いつもインスピレーションいただいてまーす!

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