ciao, フィレンツェ:ずっと見てみたかった風景

今回の旅では、美術館の中の絵画や、トラベルブログやジャーナルで見かける風景は撮らないでおこうって決めていた。絵画の画像が欲しければカタログを買えばいいし、よく見かける美しい建物や風景の写真は、私がわざわざ撮らなくったってすでに何百万何千万っていう人たちが写真に収めていて、プロ級の素晴らしい作品をたくさんネットで見ることができるから。

それでも、撮っちゃいました。どうしてだろうね、って相方と話していたんだけど、きっと、「自分の目で見た一瞬を自分の手でつかんでみたい」って思うからじゃないかな、って思った。少なくとも私はそんな思いで「すでに大勢の人が撮ってきた風景」を撮ってしまった。

フィレンツェ最後のポスト。一度は見たことある風景。でも、自分の目で見てみたかった風景やシーンです。画像が多くてすみませーん。

初日、駅からホテルまでの道の途中、ジョットの鐘楼とドゥオモが目の前に現れた時は「うはぁ〜〜〜」っと口を大きく開けて立ち止まってしまった。

フィレンツェ

大きすぎて、カメラに収まらないの。140年かけて完成させたと言われる大聖堂。これだけのスケールの建物を「創ろうじゃないか」と決めた時、そのビジョンはどうやって多数の人達(少なくとも関係者たち)に表現され伝えられたんだろうって思う。だって、普通のひとにはここまでの建物を「想像することそのものが」できないよ。

フィレンツェ

現代人のものさししか持っていない私は、「細かな設計案を描いてプレゼンしたのかな」「これだけの大きさで、これだけ美しく威厳のある建物を設計するって、具体的にどういう作業とプロセスなんだろう。」とか。。。わけがわからなくなる。

フィレンツェ

大聖堂の側面やファサードのデザインは、個人的には「ものすごく好きっ!」っていうものではなかったのですが、八角形の大クーポラの周りの丸窓のあたりにとても惹かれました。桃色の大理石もきれいで、グラデーションのあるグレー(緑?)とのバランスが絶妙だと思った。

ドゥオモの中の見学はしなかった。長い列ができていたし、外からの長めに圧倒されて満腹になったので。 このすぐ近くに「IL PAPIO」っていうマーブルのお店があったよ♪ これもChihoさんのブログで見たことがあったんだけど、こんな近くにあるとは知らなかった。入ってみるとおじさんがマーブル紙のデモンストレーションをしていた。

フィレンツェ

淡い色合いのマーブル紙を利用した文具などがきれいだった。姪っ子と甥っ子のお土産をココで買いました♪ あとで調べてみると、フィレンツェだけで3店ほどあるみたい。

フィレンツェに行くなら皆知っている「ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋=古い橋)」。私も何度も写真で橋の写真を見たし、「あの橋を歩いてみたいなぁ〜」って夢見ていた。古くてゆったりと風情のある橋だと思っていたのね。

違いましたよ。

橋の手前からの様子。。。

フィレンツェ

ヒト、ヒト、ヒト。。。 予想と大違い過ぎて笑ってしまった。

面白いのが、ポンテ・ヴェッキオの両側にはギラギラの宝石や時計などのお店がひしめき合っていて、歩いていると橋の上を歩いている感がしない。どっかの商店街のようだった。ところが、橋を渡りきってしまうと、すぅっとそのクレイジーなエネルギーがうすれてしまった。人の流れもおさまり、車も自転車もスローだし。可愛らしい小さなお店もあったよ♪

そして橋を渡ってぐるーりと歩いて、Ponte Santa Trinita(サンタトリニタ橋)からポンテ・ヴェッキオを眺めてみる。

そう。この風景。この風景を見てみたかったの。

フィレンツェ

夕方の色の中で見てみたかったのー。

Firenze

ポンテ・ヴェッキオは、こうして遠くから見る方がいい。

フィレンツェ

ほら、橋の二階部分。あそこは回廊になっていてウフィツィ美術館につながっているんだよ。雨の日も傘いらずで通勤できていいね。

橋を背景にセルフィーを撮る若者と、そんな彼を写真に収めていた友人らしい若者。気合の入ったセルフィーだこと。

フィレンツェ

イタリアの夕陽には独特の色があるのはどうしてでしょう。地中海沿岸の国々ってみんなそうなのかな。

サンタトリニタ橋を渡ってすぐのところにね、フェラガモの本店の一つみっけ(みたいよ。もう一つはミラノにあるらしい)。

フィレンツェ

私みたいな格好では恐れ多くて門のところまでも近寄れなかった。エレガントだな。

夕方の散歩は気持ちがいい。西の方角を見据えたこの彫刻の彼は誰だったっけ? 何度かこの側を通ったんだけど、見る度に鳩にたかられていた彼。見えますか?

フィレンツェ

3泊4日のフィレンツェでは、ウフィツィ美術館一つと、フィエゾレの遺跡と美術館をメインに見学しただけで、後はこうしてぶらぶらと歩いて街と建物と人たちを眺めていた。シニョーリア広場のすぐ側のホテルだったので、夕食の後ぶらっと散歩することもあったよ。

フィレンツェ

暗闇の中でライトアップされた彫刻達は、昼間見るものよりも味がある。人も断然少ないのでおすすめです。

そしてどうしてもどうしても見てみたかったのは、夕陽に染まるドゥオモ。

フィレンツェ

この姿を自分の目で見ることができたから、もう十分。目一杯フィレンツェを「愛でることができた」と満足です♪ また来るね〜!

*お知らせ:写真の上でクリックすると写真が大きくなります。写真の外側でもう一度クリックすると閉じます。もしよければ試してみてね☆

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「ciao, フィレンツェ:ずっと見てみたかった風景」への10件のフィードバック

  1. 好きなだけあって、切り取りが上手!
    大聖堂の3枚目、威風堂々としてすごいね。
    色もすごくキレイ。灰青がかった緑…カーキ色?の配色もいいな。
    ラストは同じ部分の夕陽色なんだね。
    まるで行って観てきたみたいに楽しめますよーありがとう。
    一つ前のマーケットの様子もいいなぁ。店員さん込みの写真が特に好き!
    白のパフォーマーの人って女性?骨格の感じが…男性かと思った…^^;

    1. a-kkieeさん、いつもありがとうねー。
      「威風堂々」、そうだ、その表現がピッタリ。褒めて下さったこの一枚は、実は相方のなのー。彼のカメラにはズームが付いているから。あの窓が好きだから撮っといてねーって頼んでおいたものです。こうして切り取ると、肉眼では見えていなかったものが見えてくるんだよね。それも写真の素敵なところかな。
      そう、夕日色の大聖堂。この姿をずぅっと見たかったから、お天気が良くて見れて良かった♪ 美しい大聖堂は、外から見ると(ワタシ的には)男性っぽいんだけど、中はそれこそ宝石箱のように女性的みたいです(中、見れなかったんだけどねー)。また、行く機会があったら、次は中に入ってみるよ!
      パフォーマー。。。男かな。。。えーーーっ。でもきれいな男性もいっぱいいるイタリーだから、ありえるぅ~。

  2. どの写真もため息が出るほど綺麗。
    夕暮れや、暗闇の風景もすごく素敵。
    あ〜〜、ヨーロッパ、また行きたい〜〜
    美しい写真をありがとうございました!

    1. Mayさん、いつもありがとうございます。
      ヨーロッパは私はイタリアに二度行ったきりなのですが、絵になるスポットが溢れているのでしょうね♪
      NZの大自然も素晴らしいです! 学生の頃にクライストチャーチに短期留学に行ったのですが、素敵な街でした。そこからクイーンズタウンにも遊びに行きました。
      そちらは夏ですね〜。いいなぁ〜。お日様が恋しい〜。

  3. こんにちは!

    papricaさん、私もそうです、何度同じ場所に行き、それはもっともっと素晴らしい写真を撮られる方がいて、サイトで本で探せても、それは自分が見た時間、見た空気、見た想いではないので、やっぱり何枚も撮ります。
    絵葉書的な綺麗な写真は、綺麗過ぎて、それも誰にでも分る様に撮っている綺麗さ素晴らしさ正確さなので、時に味がなく、自分が良いと思ったのとは違う顔で写っているので、はは、物足らないですよぉ。
    こうして文を読ませていただきながら写真を見ると、その時のpapricaさんの気持ちも良く分かって、とても楽しいですもの!!

    サン・ロレンツォ聖堂前の角のあの彫像は、ジョヴァンニ・ダッレ・バンデ・ネーレ・Giovanni dalle Bande Nere・黒旗のジョヴァンニというニックネームを持つメディチ家の傍系出身で、お母さんはルネッサンスの女傑と呼ばれたカテリーナ・スフォルツァ。 ジョヴァンニの子のコジモが、後のトスカーナ大公国の初代のコジモ・ディ・メディチになります。
    27歳位で亡くなった武勲の雄で、彼を描いたエルマンノ・オルミ監督の素晴らしい映画がありますよ。

    1. shinkaiさん、こんばんわ!
      shinkaiさんも同じように感じながら写真を撮られていると知って嬉しいです。 ボツ写真もたくさんあったのですが、撮った写真を眺めていると、その時の感情が蘇ってきたり、とっている時には気づかなかったことに気づいたり。自分にとっては単なる画像ではないんだなぁ〜って思います。
      見てくださってどうもありがとうございます!
      あぁっ!ジョヴァンニさん!黒旗のジョヴァンニと呼ばれていたのですか? 気になってお昼ご飯中に検索してしまいました。
      shinkaiさんの様に、歴史的作品の背景や逸話をご存知だと、イタリアの様な国の面白さが何倍にも増すのでしょうね〜。素敵だなぁ。
      映画も調べてみまーす!教えてくださってどうもありがとうございます!

  4. こんにちは!
    美しい建物、景色、食べ物、そして喧騒も全てイタリアらしいなと、
    色んな写真を見ていて思いました。中身が濃い旅だったことが伝わってくる感じ。
    見ていてワクワクしました。

    最後の写真、とっても綺麗。同じ建物でも太陽の光が違うと印象が変わるから写真って面白いね。

    1. Sachieさん、こんばんわ〜。疲れは出ていませんか?
      Sachieさんのところからはイタリアはとっても近いから、行こうと思えば行きやすいよねぇ。いいなぁ〜。
      今回は2度めだったからか、とってもリラックスしていて、その分自分たちらしく楽しめたっていうのがあると思う。前回はいきなりハチャメチャローマに放り込まれた感じで、オロオロしてたから〜。
      夕暮れの大聖堂、色がとってもきれいでした。この光をあびている大聖堂を見据えて設計されたかのような、素晴らしい姿だったよ。

  5. harubocchan より: 返信

    写真はプロでも素人でもやっぱり撮る人で違いますよね〜
    写真で伝わってくるものってあるんだなと。
    papricaさんの写真、色合いや構図好きだなあ。

    1. harubocchanさん、こんばんわー。
      私はまだまだ「自己中」な写真しか撮れないなって思うんだけど、練習すれば伝えたいものを伝えられるような写真が撮れるようになるのかなぁ。
      あ、でもさ、ブログを始めてから写真を撮ることが増えて、それってとってもいい練習になっていると思う。ブログのために撮って、他のブロガーさんの作品を見て学んで。
      見てくれてどうもありがとうねー♪

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