フィレンツェには、ドゥオモを初め教会や広場や美術館などの観光スポットがたくさんある。私達は「消化できる量=見ていて心から楽しめる量」が限られているのを知っているので、一日に一箇所だけメインスポットを決めてじっくりと見て感じて、後はぶらぶら~っとするパターンです。数ある中から、二日目に選んだのが「ウフィッツィ美術館」。
これまたいつ行っても混んでいるらしいので、予約は不可欠。予約をしないで行った人たちは別の列に並ばされていた。私達が訪れた朝には、「明日の朝まで予約がいっぱいなので、出なおして来てください。」っていう張り紙がしてあったよ。
「西洋美術史は宗教画の歴史だ」ってよく聞く。へー、そんなものなん?って気持ちでウフィッツィ美術館を見学し始めたけど。本当にそうだったー!!歩いても歩いても、初めから終わりまで、これでもかっってくらいジーザス一色だった。「受胎告知」「キリスト昇架」「キリスト降架」「東方三博士の来訪」「最後の晩餐」etc. etc.… 何百年にもわたって同じテーマのシーンが繰り返し描かれていたんだね。これまた、私はキリスト教の人気場面(?)について殆ど知らなかったので、相方に「えぇー、こっちがマリアさんで、彼女に会いに来たこの人は何を伝言してるわけ?」とか「鳩が頭の上から飛んでいく感じがいいねー」とか「この三人(聖者)の名前は?」とか… 幼稚な質問をし続けました。
正直、最後の方では「もういい。。。」と、宗教画でお腹いっぱいになった。あ、でも確かにあれだけ見ると、同じ題材のシーンがそれぞれの画家によってどんな風に描かれてきたのか、限られた枠の中に隠された画家のオリジナリティやその時代のトレンドなどに触れることができたかな。時折、宗教画ではなく、普通のお金持ちやパトロンの人物画があり、それらがとっても新鮮に見えた。スキルのある画家たちだって、きっと自由な絵を描きたかっただろうな。
宗教画では初期のものが好き。フラットでチャーミング。キリストさんもあまり苦しそうじゃないから。
ウフィッツィ美術館ではフラッシュ無しでの写真撮影はオッケー。そのせいで、ガイドブックなんかに載っている主要作品の前では、カメラを掲げた人の群れがすごかった。そういうのを見るとうんざりしてしまって、結局「ビーナスの誕生」などは遠目に眺めただけだった。
失礼かもしれないけれど、数々の宗教画よりも私が楽しんだのは、ウフィッツィ美術館の建物そのものだったかな。U字型の廊下に注ぐ光がきれいで。
窓からの眺めも素晴らしかった。
有名なポンティヴェッキオの二階部分は回廊になっていて、ウフィッツィ美術館からアルノ川の向こうのピティ宮殿につながっているんだって。この長い廊下を歩いて、ウフィッツィ美術館の建物に通ったんだって。ルネッサンスの時代の素晴らしい衣装をまとって、素晴らしい景色を見ながら出勤(?)して、溢れる光に包まれて。なんてキラキラな生活。
回廊の両側に掲げられたポートレイトも面白かった。相方がすっごく気に入った帽子(?)の男性。シーツでデモンストレーションしてみたい。
このギャラリーの中で一部屋、立ち入れないけれど外から見ることができる八角形の部屋「Tribuna degli Uffizi」があってね。それがとってもとってもきれいだった。
メディチ家に仕えたベルナルド・ブオンタェレンティによってデザインされたそうです。メディチ家の所有する最も重要な美術作品のための部屋。
ドーム状の天井に散りばめられているのはガラスの様だった。近くで見れないからハッキリとはわからないけれど。
この部屋を見ながらハッキリと感じたのは、フィレンツェの街って、まるで宝石箱をひっくり返した様。そうそう、で、ローマはインディアナジョーンズなんかでガッツリと探し当てるお宝箱みたいな都市。
↑↑ほらほら、橋へとつながるヴァザーリの回廊、見えますか? 美しいな、フィレンツェ。軽やかな音楽が聞こえてきそうな、宝石箱の街。
次はちょっと「食べる」のお話〜♪
*お知らせ:写真の上でクリックすると写真が大きくなります。写真の外側でもう一度クリックすると閉じます。もしよければ試してみてね☆
おお~っ!ウフィッツィ。オフィス美術館だもんね。笑
私はイタリアは5回しか行ったことないんですよ。
ローマは疲れるので、毎度3日程度で限界。
フィレンツェは滞在型で1週間を3回くらい。
南イタリアは宿願なんだけど、まだ行けてません。
北イタリアが好きですねー。
ヴェネツィアから入って、西へ移動してトリノかミラノまで
抜けて帰るのがベター。人ごみが嫌いなので、オフシーズン。
それでも人が多いのがイタリア。笑
papricaさんのイタリア詣でも続きそうですね。
惹かれるということは周波数が合うってことだもんね。
続きの旅行記も楽しみにしておりまーす!
(相方さんの着眼点も面白い!)
真木さん、こんにちわー。
うっわぁ~、イタリアだけで5回も?! 真木さん、色んな所を旅されて来たんだね~。羨ましいなっ。 フィレンツェだけで1週間できたらゆっくりと楽しめるね(それも3回?! ひゃぁ~)。行く前に真木さんに色々と聞けば良かった。もし北を巡ることがあったら質問させてくださいね!
ヴェネツィアもいつか。。。見てみたいなぁ。
イタリアの旅、続けたいけれど遠いよぅ。お金もかかるしー。頑張って仕事して、また行けるといいなー。
こんにちは!フィレンツェは芸術の都ですね。私のハンガリー人の友人がイタリアで一番好きな街だと言っていました。彼とブダペストの美術館に行った時、そこも宗教画ばかりで、感性不足症候群の私は手早く見て回りましたが、彼は私と離れてジックリ見て回っていたのを思い出します。そういう芸術好きにはフィレンツェは最高なんでしょうね。ミラノは行ったことがありますが、フィレンツェは残念ながらまだです。
一か所重点見学とブラブラ歩きですか、いい方法ですね。気候的にもいい時期だったのでは?
ヤングさん、こんにちわ!
ほほぅ~、ヤングさんのお友達が一番好きな街がフィレンツェなのですね。
宗教画の背景にあるものを少し知っていると、見てみたかった作品を生で見れるということに大きな意味があるのかもしれません。と、いっても、相方も私と同様、最後の方は「もう、いいよ。ちょっと座ってピープルワッチングしよう。」って言ってました。
今は特急列車が走っているので、イタリア南北を旅行するのにもあまり時間がかからないのですね。感心しました。
そうなんです、あれこれ見学しても消化できなくて疲れるだけなので、いつも一日に一箇所です。気候は最高でしたよー!連日、日中は17度くらいでした♪
ppricaさん こんばんは
フィレンツェいいですね。
ウフィッツィ美術館、私が行った時もすごく混んでました^^;
予約なしで行ったのだけど、その日は、無料で入れる日だったので
少し並んだだけで、入れたので、ほんとにラッキーでした。
3日ほどしか、滞在出来なかったので、もっとゆっくり見たかったな〜と心のこり。
papricaさんのレポートで、楽しませてもらいます^^
ひつじさん、こんばんわ!
えーっ、無料でウフィツィ美術館の見学ができたなんて、すんごくラッキー!しかもそんな日に予約なしではいれたなんてすごいです。わー。
私もフィレンツェは3泊4日だったので、もう少しゆっくりと見て回りたかったなぁ〜って思いました。あっちこっちに行ってみたいスポットがあって、歩いている途中にまた興味深いところで立ち止まったりして、結局目的のスポットに行き着かなかったり。。。というのもありましたー。ひつじさんはフィレンツェの他にも回られたのでしょうか?
フィレンツェさんぽ^^
歴史にたくさん触れながら歩くって素敵ですね~
めっちゃ贅沢な時間です☆
写真撮影OKってのがイイですね。
私もしこんなところに行けたら撮りまくるやろうなぁw
ヨーロッパに行きたいけどおそらく無理です^^;
papricaさんのフォトでたっぷり楽しませていただきます(^-^)
ぽとすさん、こんばんわ!週末ですねー。
日本に住んでいたら、選べば歴史に触れられる場所がありますよね。でも、歴史の浅い北米では出来ないんですね。素晴らしい自然には囲まれているんですけど。特にビクトリアは小さな街なので、文化的なイベントも限られているし。だからこうして何百年、何千年の時を経てきた作品や建築物はとても新鮮です。古いものが新鮮、に感じられるんですね。
教会もこの美術館もフラッシュなしなら撮影オッケーでした。あ、でもローマで見に行ったところでは、撮影禁止もありました。
ゆっくりなアップですが、また見てください♪
>西洋美術史は宗教画の歴史
うんうん、日本の寺社仏閣の内外装に施されている絵や彫り物も
仏教典や神話に基づいた「お話」になってるね。
で、そういうものは後世に残るから、美術史を構成することになるのかも。
いやぁ美術館の中で写真が撮れるというのはホント、羨ましい。
ワタシも展示物そのものよりも、美術館博物館の内装に興味があったりするよ。
だからpapricaさんの視点、すごく好き!
日本じゃカメラをロッカーに入れないと入場出来ないところもあるんだ。
ラストの橋が水に映るのもキレイだね。
a-ki_laさん、こんばんわ〜。
こうして何百年も前の絵画や彫刻が残されている背景には、当時のお金持ちの人たちと教会に寄るコレクションと保護があったから。そう思うと、彼らの富と社会的な権力に感謝してしまうよ。じゃないと、今こうして、一般庶民の私が観ることはできなかったもんね。なんだかねぇ、スケールの違いに圧倒されちゃったよ。徹底して宗教画なんだもん。何百年もの間、繰り返し繰り返し。
空間美について、詳しい知識は全くないんだけど、このウフィツィ美術館の中を歩いているとその空間の美しさに酔ってしまいそうだった。日本の庭園や建築物では、内と外の調和を感じることが度々あるけれど、違ったレベルでそういう調和を感じたよ。
日本では写真撮影が厳しいんだね。知らなかった〜。
ウフィッツィ?!なんだか可愛い名前だ!
フィレンツェ行ったらぜひ訪れてみたい場所のひとつになりました。宗教画ばっかりだとお腹がいっぱいになりそうだけど、建物も素晴らしそうだね。わたしも美術館に行って建物や空間の方に惹かれること、少なからずあります。
今週も終わったねー!!
今週はほんっっっとに気ぜわしい週でづがれだ〜〜。お互い楽しい週末になりますように。
引き続き写真楽しみにしてまーす。
mkさん、こんばんわー。
ほー、週末だ。今日はグレーで雨降りで、それだけで疲れちゃいました。明日はあれこれ用事で忙しそうだ。夜は夕食によばれてるしー(めんどーだなー←anti-socialな私です)。
ウフィッツィって、オフィスって意味なんだよ。ウフィッチョっていうの。イタリア語、音がかわいらしいよねー。
あんなにもまとめて宗教画を見たのは生まれて初めてだったよ。最初の方はフラットな2−dimentional な描写なのに、それがだんだんと浮かび上がってくるんよね。その辺の変化は面白かったよ。
人気のあるシーンを、どうやってより説得力のある一場面としてまとめるのか、画家の想像力と描写力も素晴らしいよ。是非、行ってみてねっ。窓からの風景も、天井も、素晴らしいよ。mkさん、大好きだと思う!
食べる話、楽しみで~す。
フィレンツェには、いっしょに広告を作っていた友だちが、仕事を辞めて行きました。有名な職人さんに弟子入りして頑張っているみたい。イタリアの食材を沢山送ってもらったり。
イタリアに靴作りを学びにいくことになっていた友だちは、ご主人を残していけないと、決まっていた話をキャンセル。夢をあきらめました。いけば絶対成功すると思っていたので、残念だった。
身近に頑張っている人がいるのは楽しいです。
asoboさん、こんにちわ!
今さっき食べる話アップしたよ♪ 写真を見ながら、あー、もう一回食べたいなーって懐かしんでいました。
asoboさんのお友達の一人はシェフになるためにフィレンツェに行かれたの? すごいなぁ。。。asoboさん、遊びに訪ねていけるねっ!地元民しか知らない穴場を教えてもらえそう。
靴作りを夢見たお友達は諦めちゃったんだ。残念だね。でもきっと、ご主人と一緒にイタリアを旅されているよね♪
海外で夢を追って活躍されている日本人、頼もしくかっこいいです。
フィレンツェ素敵・・・ため息。
美術館の建物、美しいですね。
イタリア、いつかゆっくり回ってみたいなぁ。
スペインにいた時、セマナサンタというキリスト教のお祭りに行きましたが、神輿の人形がどれもリアルでした。
美術館にも行ったけど、マリア様の像はみな涙を流しているんです。表情と涙が何ともいえず美しかったです。
リアルなのは真に迫るけど、そのフラットでチャーミングなのもホッとしていいですね。
ヨーロッパはこちらと比べて歴史や文化の深さを感じます。
Mayさん、こんばんわ!
建物、素敵ですよね。どこをとっても美しいの。高い天井も隙間なく装飾されていて、ごちゃごちゃし過ぎのように思うけど、全体で見た時にとてもバランスがとれていて。素敵でした。
窓枠一つとっても抜かりのない美しさで。
スペインもいつか行ってみたいです。食べ物美味しそうだし〜。光がきれい。
涙を流しているマリア像。。。実物は見たことないです。個人的に十字架を背負った像を見るよりも、マリア像の方が好きなので、いつか見てみたいなー。
そうですね、NZも歴史が浅いですよね。カナダも負けず… 短いイタリア滞在でしたが、とっても新鮮でしたっ!