春を感じて。

リチャージとリセット。心と身体を整えようと思う。

週末は久しぶりに自然起床。ひっそりとしてしまった家の中を少し片付けて、無理はせずに過ごした。チョコレートケーキを買ってきたり、ゆっくりとお風呂につかったり。とっても久しぶりにヨガもしてしまった。がちがちだった身体もほんのすこしほぐれた気がする。

今日はとても良いお天気だったので、庭に出て野良仕事も。

まだ地面は冬の雨で飽和状態なので、土はいじらず、今日は先週末の続きの「りんごの木の剪定」と、フェンスを飲み込むようにしげっているお隣さんが愛する「English Ivy」(私は大きらいよ)をばしばしと刈り込む作業をした。

先週末はObanも一緒だったので、「さびしいなぁ」って少しつぶやきながら。でも、やっぱりお日さまを感じながら草花や土に触れることは気持ちがいい。そうです、心が整っていく感じ。自然のちからはすごいな。

ミニシクラメンたちは毎年少しずつ増えていくよ。立春のあたりにまず足元を彩ってくれる唯一のお花。

もう一つ♪

ふつうにしゅぅっと背の高い「アイリス」がほしくて、そうだと思って買った球根が、地面から10cm満たない背丈のアイリスだったという。。。(苦笑) 去年もこの子たちを見たときに「いや、そうじゃなくって。。。」って思ってしまったんだけど。今年も同じことを思ってしまった。

Gusの月命日だった昨日、「Honeyhill Joy」っていうヘレボルス(クリスマスローズ)を買った。

うすく緑色がかったクリーム色がとてもきれいで。Gusのためにね、っていう口実で(笑)。

そして、ようやく。私の水栽培倶楽部のヒヤシンスさんたちが花を咲かせ始めたよ〜。

右からふたつ。真ん中のが一番初めにスタートしたものなのに、右のヒヤシンスにすっかり追い抜かれた。

つぼみから甘い香りがただよい始めた♪

春がやってきます。

季節はちゃんとめぐります。

ゆっくりと心のぶれを整えて、元気をとりもどしていこう。

Oban、お里に帰る。

ぽんっと、空から降ってきたようにして突然現れたObanは、さぁっと風に吹かれるようにして今朝、お里に戻っていった。

かわいいお豆の様な「おいらOban」っていう子だった。

一ヶ月の間に二度も、こんなにも胸が張り裂ける決断をしなきゃならなくて。はぁ。

掃除機こわい。。。

理由はふたつ。うちにやってきたときに、おそらく已にObanは病気をもっていたこと。「Puppy Strangles (Juvenile Cellulitis)」という生後3週間から4ヶ月の子犬にのみ見られる、稀な病気。遺伝性のものともいわれているそうです。もうひとつは、今の時点でとてもナーバスで怖がりで、外を歩くのを極度に嫌がること。

Obanの耳が目に見えてぐちゅぐちゅしてきたのが、うちにきて4〜5日目。それまでにも、少しひっかかることがあった。例えば、ご飯やおやつへの「食いつき」がボーダーテリアらしくないこと。そろ〜りとゆっくりとしか食べない。雑食でいつもお腹をすかせているボーダーテリアのハズなのに、この子はすごく偏食なのかなぁ、って思って見ていた。Gusも耳のかいかいやらぐちゅぐちゅはあったので、「ObanにGusのおさがりのベッドやおもちゃ(洗ったけど)を使わせたことが原因かも…」と、ひどい罪悪感にかられた。

読書中。。。

6日待って、ようやく獣医さんに診てもらったときにはリンパが腫れ始めていた。耳の感染症が原因でリンパが腫れているのか、耳は2次的なものなのか、を調べてもらうために検査もした。

結果、残念なことに、耳の炎症は病気の症状で、単なる細菌感染やダニではないって。この時点でリンパがクルミほどの大きさに腫れてしまっていた。

この病気は、目鼻周りや口もとに出てくることが多く、ぶつぶつが広がり膿をもち毛が抜ける。抜けたところには生えてこないこないことも多いそうです。Obanの場合は耳の中にそれが広がり、膿が破裂してぐちゅぐちゅしていたみたい。。。かわいそうに。すっごく辛かったと思う。

まだまだ読書中。

すぐに抗生物質とステロイドと耳の薬をだしてもらい、薬を飲み始めると、数日のうちに腫れは小さくなり、触れると少し「しこり」を感じる程度になった。加えてObanの食欲やエナジーレベルがぐぐぐっとアップ。「本来のボーダーテリアパピーのあるべき姿」に戻っていった。これはとても嬉しいことだった☆ 家の中でも外でも楽しそうに走り回り、いたずらをし、きらきらした目で「クッキーちょうだい」って私を見つめ、ケージから出てくるときはお尻をぷりぷり振って体全体でうれしさを表現し、お腹はぷーんとふくらんでかわいいパピーベリーになった。かわいくてたまらなかった。

元気になってもお散歩が怖いOban。音や人やとにかく周りの全てに敏感でナーバスになり、新しい匂いを嗅いだりすることもなくキョロキョロ。しまいには立ち止まってしまったり、人が「かわいいね〜」って挨拶してくれようとすると、がたがたと震えてしまっていた。

獣医さんの話の中で、おそらくObanはうちに来る前から具合も悪くて、十分に兄弟たちと遊んだり人に触れることもできなかったのかもしれない。慣れない環境に極度にナーバスになるのも病気だったせいかもしれないよって。

家の中や裏庭では、と〜〜っても元気で楽しそうに遊ぶのにな。

病気は薬を飲めばほぼ完治するらしい。でも、薬が終わるまでは最後の注射も打てず、他のわんこたちに会うこともできない。ただでさえ「怖がり」なのに、パピーにとってとても大切な「ソーシャライゼイション」の時期、精神的な発達の時期を逃してしまう。このことがPuppy Stranglesよりも心配になった。Obanに外の世界がどれほど素晴らしいかっていうことを、私が教えてあげることができるのだろうかって。獣医さんも病気よりもこのことのほうが深刻かもしれませんって。でも、Obanがもし他の穏やかな成犬や兄弟姉妹と一緒に成長することができたら、その環境の中で自然に自信を取り戻せるはずですよって。プロのトレーナーに頼ることなんかよりも、ずっと自然にObanらしさを取り戻せるって。

長く過ごせば過ごすほど離れるのが辛くなる。「かわいい」「寂しくなるから」だけで決めちゃいけない。命なんだから、私の気持ちの中のひっかかりをごまかしたりしちゃいけない。

理由をあげて繰り返し口に出しても、元気に走り回るObanを見ていると「きっと大丈夫」って思ったりして、気持ちがぶれて決められず夜も眠れなかった。心の中がごちゃごちゃしていて、一体どうしたいのかがわからなくなってしまって困った。でももし、次にObanが病院にお世話になることが起きたりしたら、「あぁ、この子はやっぱり何か持病があるのかな」って思ってしまうだろう。Gusを失って間もないこともあり、この不安は重すぎた。

迷いに迷い、今は辛くても、長い目でみたときにObanがお里に戻ることが、Obanにとっても私たちにとってもベストだろうって。

Obanと過ごしたのはまる三週間。一番かわいいパピーの三週間を一緒に過ごさせてもらったな〜。

Gusじゃない仔犬、Gusとはまったく違う子だったOban。Gusと比べたりせずにその子をそのまんまで大好きになれるんだっていうことに気づかせてもらったかな。

Gusが旅立ってちょうど一ヶ月です。Obanをブリーダーさんに手渡し、大泣きし、Gusへのお花を買いにいった帰り道、大きな虹が見えた。一瞬で消えてしまった虹だったけど、目の前にぱ〜〜っとかかった虹の橋にはっとした。次の出逢いを楽しみに待とうと思います。

 

Oban、広い農場で妹たちと思いっきり遊んで元気になあれ。

ありがとう、おいらOban!! We already miss you so much.