ときどきとても怪しい学生に出会う。それが北米の大学ってものなのかもしれない。日本の大学にも変な(すごく個性的な)学生っているのかな。どれくらいの確率でそういうユニークな人に出会えるのだろう。
今日見かけた彼は、風貌は明らかにヒッピー調だった。ドレッドヘアなのかただ汚いのかわからない長髪。バンダナではなくて「布切れ」をおでこからぐるりとハチマキのように巻いていた。熊のようなあごひげあり。服装はもともとは白だったであろうよれよれのTシャツにカーキーのほつれた短パン(膝丈のパンツ)。つっかけ。手首に麻ひもがぐるぐるまいてあった。しっかりとした顔つきで、少し小綺麗な格好をすれば、今流行りのランバーセクシャルの分野に入れなくもない感じ。
最初、通路に並んでいるコンピューターを使っている彼の後ろを通り過ぎた時には、「ちょっとヒッピーっぽいな」って感じただけだった。その時に目に止まったのはギターと「銀色のゴブレット(ワイングラス?)」。そう、ほら、中世の時代設定の映画やドラマの食卓に出てきそうな、あのタイプよ。
なんで、銀色のワイングラスなん? それ、水飲むのに使うの?
って、聞きたくなったけど、我慢して(?)だまって通り過ぎた。
用事があって、二度目にまた彼の後ろを通り過ぎたとき、彼の椅子のすぐ横にある「黒いもの」が目に止まった。もぞもぞと動いていたから。
立ち止まらずにはいられなかった。だって。
黒ウサギが草食べてるっっ。なんで~~~?! それもね、小さなバッグにいれられて。下に藁がしいてあって、ポケットには緑の草がつっこんであるぅ。
「あ。うさぎ。。。 コレ、あなたの? コレ。。。生きてるよね? く。。。クサ、食べてるし。。。」
と、思わず話しかけてしまった。
ぎろっと私の方を見たヒッピーな彼は、正面から見るとますますヒッピーだった。「このひと肉食だ。」と、頭をよぎる。
少々ひるみながらも、もそもそとクサを食べ続けるうさぎが可愛くて、こんなかわいいうさぎを連れているんだからいい人だろう、という思いもよぎった。「でも、大きくなったら食べちゃうのかもしれない」とも思った。一瞬のうちに色んな思いが巡るもの。
「このうさぎ、名前なんていうの?」と聞いてみる。
「Noom-Jiang」
「ニムギャン?」
「ちがう。ヌーム・ジャン(鼻にかける)。」
「ヌムジャン??」(いや、いまいち違うっぽい)
「… ところで僕は言語学を勉強しているんだ。世界の言語は幅広く豊かで複雑なんだ。。。むにゃむにゃ。」
やばい。このヒッピーは「くせ」がある。話し出したら厄介なことになる。と、一歩退くワタシ。
「あぁ~、ヌムジャン、かわいいね~。かわいがってあげてね~。」さよーなら~。。。
と。とても不自然な早足で、ヒッピーとヌムジャンを後にしたのでしたー。
*Doodle Update:ホコリをかぶっているもう一つのDoodle ブログの方に、この彼の姿をアップしてみたよーん。こんな風な男だった。→☆ man with a goblet
逃げてよかったよ。ややこしそうだし、ユーモアとか無いっぽい。
大学は地方大学だったから、変な服の人いたよ。Matrix風の黒い長ーいコートのひととか、The イギリス紳士”風”な服とか。アフリカンアメリカンの子が多かったけど、結構(ほんとの)オシャレしてきてた子も多かったな。髪型から全部コーディネートしてたり、見るのが楽しみっていうか。
大学院の方のundergraduateは学校のネーム入りの服来てる人がけっこういたよ。日本から来た友達の友達が、”あれって、’ox大学’ って胸に入ってるTシャツみたいなもんだよね。。”って言ってた~。ダサくはないんだけど、頭の先から全部大学名入ってる人とかたまにいて笑えるよ。
kumasakiさん、こんにちわ!
あはは。。。そちらにもいそうね。こういうキャラクターの「濃い」ひと。個性的なオシャレをする学生さんたちは、ワタシも大好き。見ていて楽しいもんねー。それぞれのこだわりがあって、精一杯自己表現しているところが微笑ましい。
この彼の場合は… 表現するものは内にこもっていそうだった。。。目がぎろぎろしていてねー。こわーい。
ま、でも、アグレッシブとかではなかったよ♪
学校のネーム入りかぁ。こっちでは多いね。日本の大学でもそういう大学グッズって売ってるのかなー。ソレを実際に身につけたりするのかな。以前に高校のジャージ(まだキレイだったので)を職場(小学校)の体育のサポートをするのに着ていたら、他の先生が「出身校の肩書を見せびらかしているみたいだよ」って。ずいぶんひねくれた解釈だなぁ、って思ったけど、ま、個性的と思う人もいれば変と思う人もあり、色々なんだよねー。
面白すぎるー!!(^o^)
なんでウサギー?しかもなぜカゴ入り・・・。
逃げていかないの?
いつも手にカゴをぶら下げて歩いているのかしらん。
メルヘンだねえ~。草もウサギのために取ってくるんだわね?
ヒッピー道・・・奥が深そう。
さすが北米・・・。私の学校にもそんな人いるのかな。
探索してみたい・・・。
Chamjamちゃん、こんにちわー。
笑えるよね。うさちゃんはちゃんとかごの中でクサを食べてたよ。
彼を目撃した同僚の話では、その時はうさぎを頭の上に乗せていたらしい… (見たかったな)
ちょっと怖い目をした彼だったけど、うさちゃんは可愛くて仕方がないんだろうね。それとも、美味しいクサをたくさん食べさせて、秋になったらうさちゃんスープにしちゃうとか。。。という怖い想像もしてしまった。
そっちにもヒッピー多そうだよ。とくにポートランドには。
今度大学キャンパス散策してみたらー。
HA! HA!……HARE! HARE!
Did he mean…Norma Jean? As in .. Marilyn Monroe?
Norma Jean!!! Ya, ya, that could be IT!!!
Good ‘de-coding’ work, Bogman!
>1回目は「我慢して(?)だまって通り過ぎた」
可笑しくて可笑しくて…2度目は我慢ならずだったのも、無理ないなー (笑)
ウサギも変だけど、ウサギと銀色のゴブレットという取り合わせも妙だね。
文章読んで想像したモノとdoodleに描かれていたものが一致したから
嬉しくなっちゃった。
イキモノを連れて登校しても黙認なんだ?って、そこが一番の驚き。
例えばイグアナとかでも?吠えずに静かだったらOKなのかな。
日本だったらあっというまに学生のウワサが広がって、たとえ迷惑かけてない
ウサギであっても、大学の警備員さんが飛んでくるような気がするな。
a-ki_laさん、コメントありがとー。
うんうん、a-ki_laさんに言われて「そうだ、あの取り合わせが妙だったんだ」って納得! 全てがとてもアンバランスで、でも彼にとってはゴブレットとうさちゃんがバランスを保つ要素でもあるようで。不規則の中の規則性?みたいなの? 上手く言えないけど。Doodleの方も見てくれてどうもありがとねー☆ ぎろっとした感じ、伝わったでしょうか? あははっ。
この建物は動物禁止なんだよ。ドアのところに「犬を連れてはいってはいけません」って書いてあるよ。ウサギならいいのかなぁ。。。時々、トイプードルのトビーが遊びに来たりもするんだけど。。。その辺、ゆるゆるですね。この間はチワワをかごに入れてラボに入ってきた学生もいたしー。同僚のグレッグは、この彼が頭の上にうさちゃんをのせていたのを目撃したらしい。うふふっ。
papricaさんが大変な目に遭った、と言うのに、おかしくて笑ってしまいました、、、すごい、すごい強烈すぎる!
私も今迄の人生で強烈な人に何人も当たってきましたが、これは群を抜いていますねえ、、、
↑なるほど、ぬむじゃんじゃなくて、ノーマジーンだったんですか。
白いうさぎがマリリンってちょっと想像できるかも。
銀色のゴブレットはいったい何だったんでしょうね。
アーサー王の聖杯のつもりだったのかな?
むか~し、フィッシャーキングって言う映画があったんですが、papricaさんご覧になったことありますか?
なんとなく、この学生さん、この映画に出てきそうな感じ~って思ってしまいました。
Saoriさん、こんにちわ♪
あははっ、笑ってくださっていいんですよー。強烈過ぎて笑うしかないですよね♪
んまぁ、変わった人(学生さん)は色々といます。この彼も、ちょっとクレイジーかなぁ、って感じでしたが、アグレッシブに食いついてくるタイプではないから害はないのでしょう。ははっ、そうそう、ノーマ・ジーン!言われてみて「なるほどっ!」って思いました。私の発音が変だったもんで、彼もあんなギロギロした目で私を見ていたのかもしれません。きっとそうだー。
ゴブレットだったり、ノーマ・ジーンという名の黒ウサギだったり、彼にもこだわりがあるのでしょうね(笑)
フィッシャー・キング、検索してしまいましたっ。ジェフ・ブリッジ主演のですね? あははっ、それよりも、メル・ギブソンのマッドマックスの方がしっくりくるかも。。。なーんて。