庭のほうれん草が知らぬ間にずいぶん大きくなっていて、今食べなきゃ食べれなくなりそうな状態でした。
そこで☆ 前回の「フィロ熱」のときに挑戦した「スパナコピタ」をもう一度作ってみることにした。スパナコピタは、グリークレストランで見かける「スピニッチパイ・ほうれん草パイ」。何層にも重ねたうすーいペーストリー(=フィロ)で包まれたほうれん草とフェタチーズのパイです。私の初スパナコピタは「そこそこ」の味わいで、フィロのレイヤーが足りてなかったし、具の味付けもちょっと「ずれて」いるように思った。
その反省を生かしまして。
今回は(昨夜のことですが)「Cook’s Illustrated Magazine」というお料理雑誌にのっていた「Greek Spinach Pie Done Right」という記事をもとに作ってみた♪ この雑誌、相方が去年のクリスマスに2年分の購読をプレゼントしてくれたもの。とても面白いです。ので、また今度紹介しよっと。この中で紹介されているお料理は、レシピっていうよりも「プロジェクト」って感じ。出来上がりの美しさとおいしさだけでなくって、そこに至るまでの「実験背景」が書かれていて、むしろそういうプロセスの方に重点が置かれているような雑誌。面白そうでしょ?
で、この「スパナコピタをまともに作ってみようじゃないか!」っていう記事の中でも、一番よくあるスパナコピタの失敗は「へろへろのフィロに挟まれた、味気のないグチョグチョのほうれん草」だって。正しくは、「サクサクのフィロで包まれた、フレーバーたっぷりのほうれん草とチーズのミックス」であるべきだそう。で、珍しく、忠実にレシピに従って作ってみた!
スパナコピタ・第二弾
(Cook’s Illustrated Magazineより)
詰め物の材料:
- ほうれん草 280g
- フェタチーズ 330g(水で洗ってペーパータオルで乾かす。指で細かくほぐす←量を少しだけ減らしました)
- グリークヨーグルト 3/4 カップ(濃厚なまったりとしたヨーグルトです)
- ネギ 4本(刻む)
- 卵 2個(よく溶いておく)
- ミントの葉っぱ 1/4 カップ
- フレッシュディルの葉っぱ 大さじ2(なかったので乾燥ディルを大さじ1)
- にんにく 3かけ(ガーリックプレスで押しつぶす)
- レモン皮のすりおろし 小さじ1
- レモンジュース 大さじ1
- ナツメグ 小さじ1
- こしょう 小さじ半分
- 塩 小さじ1/4
- カイヤンペッパー 小さじ 1/8
フィロのレイヤー:
- バター 大さじ7(溶かしておく)
- フィロシート 35×20cmを18枚(冷蔵庫の中で解凍しておく)
- ペコリノ・ロマーノチーズ 40g(すりおろしておく)
- ゴマ 小さじ2
ほうれん草は、蓋をして「かさが半分になるまで」レンジにかける。とありましたが。レンジを使うのは嫌だったので、お鍋に本の少し水を入れて、しなっとなるまで火にかけた。で、十分に水気を搾り出す。(胡麻和えを作るときと同じような感じ)少し冷まして、ざっくざっくと適当な大きさに切る。
材料を全部、よーく混ぜ合わせる。ここまでは、一日前に作って冷蔵庫に入れておいてもいいらしい。
混ぜた感じ、結構「クリーミー」でした。
さて、フィロ。ここが勝負です。ベーキングシートの上に、パーチメントペーパーをひく。その上にフィロを重ねていきます。ベーキングディッシュを使うとどうしても水分でフィロがグッチョリとなるので、ベーキングシートを使うそうです。
18枚ってことだけど、10枚が下の部分、8枚が上にかぶせる部分。下の土台になる10枚は、「一枚ごとに」刷毛で溶かしたバターを塗る。そうよ、全部にちゃんとバターを塗ります。
で、端から約1cm残して、ほうれん草の具をのっける。
そして。次に、フィロを一枚→バター+摩り下ろしたペコリノチーズ→フィロ→バター+摩り下ろしたペコリノチーズを6枚分繰り返す。最後の2枚はバターだけを塗ってかぶせる。
上からそっと押さえて、空気を抜き、ナイフで上から3レイヤー分だけ穴をあける(突き刺す)。ごまをふりかける(白いのがなかったので…黒ごまで)。
215度に温めておいたオーブンに入れまーす。20〜25分。
チーン☆
焼けたで。のっぺり。
切ってみよう。
ほほぅ。
薄すぎる?
一口食べた相方が、「ね、何のチーズ使ったの?」と聞くので、「フェタ」だって言うと、
相方:フェタかよ〜。フェタって好きになれないんだなぁ。臭いから。
んなことゆうたって、スパナコピタは、ほうれん草+フェタだよ。店に出てるのだってフェタチーズ使ってるっつうの。
続けて相方:レモンいれた? どれだけいれたの?
私:この雑誌に書いてある分だけいれた。
相方:料理ってやっぱり、いくつかのレシピから良い部分を引っこ抜いて組み合わせるってことも必要だよね。
私:いつもそうして失敗してるんやけど。で、どうなん?第二弾、おいしい?
相方:うん。前よりおいしい。でもレモン味がキツすぎ。レモンがコレほどきいてなかったら、すごい良かったと思う。それから、一番上のレイヤーにもっとバターを塗ったらもっとぱりぱりしていいと思う。
… なんぼバターぬるねん…
ま、確かに。レモンの味がきつすぎました。なにせ、まだ「レモン熱」が冷めない私ですので… いれすぎたかな。でね、焼いた当日よりも、次の日の方が数倍おいしかった!ホントにホント。味がしっとりとして、オーブンで温めなおしたら、フィロもぱりぱりしたし。二日目に勝負だっ☆
感想:レモンの量を少し減らそう。もう少し小さいサイズにして、ほうれん草のレイヤーの厚みを高くしてもいいかな。バターに塩気があるし、ペコリノチーズの塩分もあるので、塩は入れなくてもいいと思う。人に出すなら2日目が良し!
頑張った!
おぉぉぉ~~~!おいしそうです!
フィロというもの以外はこちらで調達できるので、挑戦してみよっかな~。
ほうれん草、苦手な夫に。(笑)
フィロ自体を手作り、できないのかな…。ブツブツ。
ネットで、スーパーで、探してみます!
おつかれさま~。
この料理雑誌、本当に面白そうです。
cocoさん、こんばんは!
あれぇ、そちらにはフィロ、ないの?ありそうだけどなぁ。スーパーの冷凍食品エリア(ほら、すでにできている箱入りのパイ生地なんかがおいてある所)で見つけましたヨ。
あ、でも、なんでも作ってしまう超器用な「キャプテン」さんなら、フィロも作っちゃうかな。
それにしてもほうれん草が苦手って珍しい。うちの相方は野菜の好き嫌い多いけど、ほうれん草は好きですね。癖がないからだって。
そうだ、cocoさん、リンクいただいていいですか?
ナナなんかですね、、、
そのフィロだけを冷蔵庫で冷やして、、、
二等辺三角形にして、
クルクルして、
焼いたらワッサんでしょ。
Pさんが研究中の技!と、思ったのは私だけじゃないはず。
え? やっぱり? できるかな… ちらっと思ったよ。
でもね、たぶん、箱を全部使って3つくらいしかできないかも。で、美味しくないよきっと。
フィロってほんっっとうに薄っぺらいし、それそのものには、あんまりフレーバーもないし。
私のワッサンへの道は長いです。
美味しそうですね~。おうちでほうれんそうが収穫できるなんて
ほんと羨ましい限りです。夕食前で一切れぱくっと食べたい気分です。
前回の迷子のひな、無事に親鳥のところへ帰っているといいですね。
またなんていう鳥なのか夫に聞いておきますー。
Hodoさん、こんばんは〜。
そうだねぇ〜、スパナコピタはアペタイザーとしても良く出てくるし、ちょっとつまむのにピッタリ。
…つって、私たちはこのスパナコピタ+サラダだけで夕食にしちゃいました。
うんうん、この小鳥、なんていう鳥のヒナなのか、もしわかったら教えて欲しいです!
bullfinch の種類かな…とも思ったんだけど、色合いが違うし。鳥博士さん、ご存知かな〜。
こんばんは~♪
パイって聞くだけで、すごく難しく大変そうに感じるんですけど
一番最後の半分にカットした写真を見ていると
美味しそう~って思いました。
この前よりも美味しいって言ってくれているし
反省点もはっきりわかっているから
3度目はもっと美味しくできていると思いますよ~♪
うん、この「フィロ」ってね、使い出すと「ハマリ」ます。
が!すでにこういう薄〜いシートが出来上がっているから、あとは重ねて使うだけ☆ なんだけど、実際やってみるとめちゃくちゃ時間かかる!
重ねて、バター塗って、重ねて…ってステップで焦ったりします。フィロが乾いてしまうとぱりぱりになるもんで。
そうですね、3度目の正直!もう一回頑張ってみますねー!
ほんと、がんばったね!
クリスマスにプレゼントしたかいがあったっていうものだよ。
手放しに絶賛してくれなかったとしても、このレベルなら次こそはっていう手応えもあった感じがするし、おいしそうだよ。
翌日のがおいしかったっていうの、わかるわー。
そういうの、けっこうあるよね。
フィロにはオイル(やバター)を使うレシピがほとんどだとはいえ、(さらにのせろといわれると)ほんとどんだけバター使うんだよ…だね。ははっ。
うーん、がんばったよっ!(汗!)
この雑誌は面白いです。2ヶ月に一冊届くんだけど、へぇ〜、ふ〜ん、っていう実験がいっぱい。
このスパナコピタのレシピも、3回くらい読み通してからやってみてんよー。
えーっと、このレシピのフレーバーは、前回のよりも良かった。うん、ヨーグルトとレモンがナイス。
うんうん、スパナコピタは、アツアツよりも冷めてからの方がおいしいわ。一晩おいて、翌日オーブンで温め直してっていうのがよさそうヨ。
フィロを使うのって、簡単そうにみえてめんどくさくって、でも、なんだか楽しい♪