一時帰国中、ひとりで電車に座っていたり、大阪梅田の人混みの中でふと立ち止まったときに、自分だけが周りから切り取られたような感覚になることがあった。そんなときに少しメモしたつぶやき。
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ひしめき合って立ち並ぶ家々やマンション。うちっぱなしのコンクリートや色褪せたペンキ肌に染み込まれた年月。ぎゅうっと混み合う電車に一歩踏み込むひとたち。みなさん、どこに向かっているのですか。昨夜はよく眠れましたか。ひとびとの生活、暮らし、日々の営みを強く感じてしまう。 日本の人たちはなんて真面目なのだろうと。
集団登校。きちんと2列に並び、旗をもつ班長さんに続き通学路を歩く子どもたち。
この子たちひとりひとりが愉しく健康な日々をおくれますようにと願ってしまう。
街の景観のためと植えられた緑、ぬき損なった雑草さえも、ひとの心のバランスを整えてくれている。 あまりにもコンクリートやアスファルトが多いので、そりゃぁ生きものは皆しんどいだろう。
きっとみんなとても優しいのだろう。話せば友だちになれそうなひとがたくさんいるように思う。皆それぞれのストーリーを持っていて、聞かせてもらえれば興味深いに違いない。気づいたら知らない人の顔を見つめていたりして、はっとして目をそらす。
ずいぶん長くカナダで暮らしているからか、単に歳のせいか、ふと胸がくっとなり泣きそうになることが何度かあった。何なんだろう。今回は特に、日本の人たちの真面目さというか一生懸命さが沁みました。
カナダの人たちの適度なちゃらんぽらんさに、自分もすっかり慣れてしまったからなのかもしれないね。








