The Forever Dog を読んで。

図書館で予約していたオーディオブック版のThe Forever Dog がようやく回ってきた♪

The Forever Dog (アマゾンのリンク:日本語版愛犬が元気に長生きするための最新科学

犬と暮らすひとたち、犬を愛するひととたちに、端折るだけでもいいので読んで欲しいなぁと思った。というのも、私自身「Gusがパピーだった頃にこの本で紹介されていることを知っていたら」って強く感じたから。

犬と暮らしているひとたちならみんな思う。この子とずっと一緒に暮らしたい。この子には元気に犬らしく長生きをしてほしい。犬生というのは、人間よりもずっと短く、彼らが自分よりも先にこの世界を去ることは、彼らを迎えたときからわかっている。わかっていても願ってしまうもの。

「犬の健康寿命を伸ばすためにわたしたちができること」がThe Forever Dogのテーマだ。過去の事例や歴史的な事実、研究を踏まえて、かなり科学的に検証している。まだ歴史が浅い「犬の寿命と健康とドッグフードの関連性」が、私たち人間のそれと比較して説明されている。

犬と暮らしているひとなら、もうすでに知っていることかもしれない。ドッグフード(カリカリ、キブル)がどれほど「プロセス」されているものか、どれほど犬の消化器官の負担になるのか、ファーストフードのようなものを毎日一生食べ続けることで引き起こされる病気の数々。高温でプロセスされていないもの(ローフードやフリーズドライ)を与えることで避けられるリスクや改善される症状。

かと言って、キブルをやめて100%Raw food(ローフード)に切り替えるべきだ!と謳っているわけではない。「今与えている食事の1割をプロセスされていないものに変えてみてはどうか、キブルの上にほんの少し加えてあげてはどうか」と提案している、というスタンスだ。

Gusが仔犬だった頃は、今みたいに色んなRaw Foodのオプションもなかった。肉屋さんで犬の餌用っていう塊を買っていた。Gusは腸が弱かったので、キブルは合わず、Raw Foodもイマイチで、結局私の自己流の犬飯に落ち着いた。犬と暮らしている人ならわかると思うけれど、自分の犬の体調が崩れるとまっさきに「食べ物が悪いのか?私の与えているものが良くないのか?」って疑ってしまう。Gusのときはそんなことばかりだった。家で作る犬飯は市販のキブルよりは良かったのだろうけれど、改善できたことはたくさんあった、って今なら思う。実際に、獣医に連れて行くといつも「何を与えているか」と質問され、当時は「キブルが一番良い」と信じている獣医がほとんどだったんじゃないかな。生食です、とか、家で作ってます、というと、ちょっとネガティブな(何か足りてないんじゃないの?みたいな)表情をされたから。Gusがパピーの頃にこの本で紹介されていることを知っていたら、という思いがよぎったのも確かです。

The Forever Dogをチラッとだけ読むなら、最初の科学的な検証の部分は飛ばしてもいいかも。具体的な例は「7章」に詰まっていた。8章はサプリメントとか。

今与えているものを全て変えろとは言っていない。私たちが動物家族に費やせる予算ライフスタイルに合わせてできることをやってみてはどうだろう、と提案している。例えば、トレーニング用やご褒美のおやつを変えたり、カリカリの上にのせてあげる(トッパー)をなるべくプロセスされていないもの・スーパーフードに変えてみてはどうかって。7章では実例を紹介していたヨ♪

ほほぅ☆ コレは知らなかった!ということをいくつか書き留めた。

  • Fastingまたは一日一食で内蔵を休める
  • 犬に炭水化物はほぼ必要ない
  • ウサギのうんちなどを食べるのは、それに含まれているエンザイム(酵素)を身体が必要としているから(チューイ、ウサギのうんち大好き!酵素が足りんのか?!)
  • 犬は自分の体に必要なものを知っている(けれど、野生の中で暮らしているわけではないから自分で得ることはできない)
  • しいたけや舞茸のようなきのこも良し
  • ターメリック、スプラウト、たんぽぽの花(!)はスーパーフード
  • ポビドンヨード(povidone iodine)をアイスティー色に薄めて足の裏を洗ってあげる(足の裏にくっついたケミカルなものを洗い流す)
  • サーモンオイル、サーディーン(DHA、オメガ3)
  • 臓器(腎臓、肝臓、心臓など)を乾燥させてオヤツやトッパーにするときの目安は、犬の手のひら1枚分

などなど。

身体の健康だけでなく、脳や心の健康のためにも、できることを少し試してみようと思う。チューイだけでなく私も一緒に!

植物の秘密のおはなし?神経生物学

植物の知性、植物の知覚について研究する学術分野があって、学者がいる。

わー。

サイエンティストたちにないがしろにされそうな分野。

この植物の知性、知覚について書かれた記事を読んだ。

そもそも、そんなトピックについて検索してみたきっかけはというと、「彼女が触れると全て(草花ね)が枯れる」というような肩書きをお持ちの(?)Jちゃんが、インスタにアップしていたバジルの写真だった。息子さんがスーパーで買ってきた根っこ付きバジルを4つの鉢に植え替えて大きく育てることにしたんだって。その4つの鉢のうち、ひとつがJちゃんがいつも仕事をする場所の近くに置かれてたのね。それだけ。そこに置かれていただけで、条件としては他の3つの鉢とあまり変わりがなかったそうな。
なのに、Jちゃんのそばに置かれていたバジルの苗だけが、見事に枯れた。

ちょっと元気がないなー、ではなくて、誰がどう見ても思いっきり枯れたバジル。笑えるほど枯れてた。なんか、その一つだけ、ウルトラマンのビームを受けたような枯れ方。

いやぁ、びっくり感心するのと同時に、何故???って不思議すぎて。

「植物は、空気や光や水や土の栄養だけでなく、周りのエネルギーに影響を受ける」とか「ある種の音楽を聞かせると生き生きとする」なんて話は聞いたことがある。でも、4つのバジルのうちひとつだけが思いっきり枯れるって、不思議すぎる!「それでなんとはなしにググっていて見つけたNew Yorkersの記事が「Plants Intelligence」というもの。とても長い記事なので、全文を訳す気にはならないのだけど、初めて知ったこと、驚いたこと、興味深い!って感じた部分をほんの少し抜粋してみる。

この記事の中で何度も出てくる「Plant Nurobiology」。「植物の神経生物学」。これは日本語でWikiがあった。

植物の「神経生物学」は「植物がどのように状況を認識し、環境に反応し成長するか」など、生理学的研究に焦点を当てているが、植物の認知の研究では「競争相手を認識し、競争相手から離れるように成長するのか」など、主に生物化学的行動的/生態学的アプローチを適用している。(ウィキより)

この植物の神経生物学の先駆けになったのは、どうも一冊の本のようだ。1973年に出版され注目を浴びた「The Secret Life of Plants」。この中で、作者のTompkins さんとBirdさんは:植物たちは「感じる」ことができ、人々が言葉にしない思いにも遠く離れたところから答えることもできる、と言い放った。

植物の生理学的研究だけなら大きな論争にもならない。学者たちの間で大きな反論をもたらしているのが「植物の知性・認知能力」。Intelligence。知性がある・認知できるということは「脳」があって初めて起こりうることだ。植物に脳があるわけないだろ、バカバカしい、と、鼻から全く聞き入れない学者もたくさんいる。

でも興味深い実験・研究の例がたくさんあげられている。

例えば、生理反応を記録するポリグラフ機器(警察では嘘発見器っていわれたりするアレ)に観葉植物をつなぎ、CIAのポリグラファーBacksterさんがその植物が燃えてしまうことを思い浮かべたところ、器具の針が揺れた。レタスやオレンジ、バナナを器具に繋いで同じ実験をすると、ひとの想像すること(良い悪いどちらも)に反応を示したんだって。他にも、卵が割られる、生きたエビを熱湯に放り込むのを「見た」(その場に居合わせた)植物が「ストレス反応」を示したんだって。これらの結果から「植物は感じることができる!」と主張したBacksterさんのリサーチやThe Secret Life of Plants の中で主張されている植物の認知能力をもとに、2006年に「Plant neurobiology」っていう学術フィールドが発表されたそうな。

植物にはその置かれている環境の様々な要素を感じ、反応する能力があり、それは単に遺伝子学的・生物化学的な機能として説明しきれない、って。光、水、重力、温度、土壌の質、毒素、微生物、化学反応など、そういったものに反応するときに植物が示す「電気化学伝達システム」は他の生物の神経システムで見られるものと同一なんだって。植物がセラトニンやドーパミンを発することも見つかっているらしい。

植物たちは自ら移動することができない。だから必然的に、自分の必要なもの、自分を守る方法を知らなくちゃいけない。そのために、植物たちは「感覚」を備え持ってるって。嗅覚、味覚(空気中の化学物質に反応するっていう意味で)、視覚(光の波長を捉える)、触覚、聴覚も。

ある実験では、植物の根のそばにパイプを通し、その中に水を流したんだって。パイプの表面は乾いているのに、植物はそのパイプに向かって根を伸ばし続けたんだってー。中に流れる水の音が聴こえたかのように!

一番面白かった実験は、Mancuso先生のお豆の実験。

ツルを伸ばすお豆や野菜を育てたひとはいると思う。あれって、野菜は適当にツルを伸ばし、なにかに触れたところで「おっ!ここだ!」と巻き付いて成長していくと思ってた。でもMancuso先生の「お豆の実験」を見ていると、豆たちは支柱に触れる以前から、支柱のある場所を知っているかの様なのですっ。

植物は成長するときに「クリッキング」の音(カチッカチッ?かな)を発することもわかっていて、その音が支柱から跳ね返るのを感じてそちらの方に向かってツルを伸ばしているのではないか、ってMancuso先生が言ってるよ。

ビデオも見つけたので見てほしいですっ。

これを見ていて、私が一番感動したのは、ツルが支柱に触れた後の葉っぱの様子。先生もビデオの中で言っているように「とてもリラックスする」のです。葉っぱが。そして支柱にたどり着けなかった右の方の苗が、しょんぼりと力尽きていく様子

これを見てね、Jちゃんのあの枯れたバジルを思い出してしまった。

あのバジルが成長に必要としていた要素を、Jちゃんより先に得ることができなかったのかなぁって。それとも、4つの鉢に分けられてしまったときに、今まで一緒だった兄弟(?)と離れ離れになったショックやストレスに耐えられなかったのかなぁとも。

うまく要点がまとめられなかったけど、この「植物の神経生物学」って面白いなぁと。植物たちはマイクロレベルで感覚を働かせて世界を見ている、生きているなぁって。(←なんてしょぼい結論!笑)

追記:昨夜、ぐわーーーっと思うことを書き連ねて力尽きてしまったんだけど、この記事を読んで私が何を思ったか・一番感動したのは、私たち生きものは原子のレベル(?)ではみんな同じでみんな繋がっているんだろうなぁっていうこと。それぞれのボリュームや地球に及ぼすインパクトは違っても、時間とか空間とか超えたところでみんな繋がってるんだろうなぁって。それって素敵なことだなぁって。昨今騒がれているAIなんかよりも、足元の草花たちのほうがずっと「Inteligent」なんだわって。

日本語でも興味深い記事があったので参考までに:

ころんとかわいいパンオセレアル【レッスンより】

週末は月イチの「classMApan教室」のパンレッスンでした〜♪

10月はライ麦粉のオートリーズを使った「パンオセレアル」! 毎月、今月はどんなパンかなぁ、どんな味がするのかなぁととても楽しみ。私はライ麦の味が好きなので、このパンオセレアルのレシピを見てからわっくわく。ころんとかわいいパンオセレアル。

先生のお話では、食べやすいセミハードのライ麦パンとのこと♡ 食パンの型に入れて焼いても美味しいパンなんだそうです(食パン型はないけれど、ローフパンならある。できるかなぁ。)。

ライ麦粉を使った「オートリーズ」っていうのが初めてだった。前日にライ麦粉に同量の水を加えて混ぜ合わせ、一晩冷蔵庫で休ませるというもの。「え?それだけ?イーストはいらないんっすか?」って何度もレシピをチェックしてしまった(笑)。

それではいつもの、自分用の覚書き+写真。すごく長いのでさら〜っと流してください。

材料はいたってシンプル。青山先生のパン教室では、こんな風に身近にあるもので作れるパンを習うことができるのもうれしい。粉だってフツーーの粉。だけどいつも感動の美味しさなんだもん。それは先生が試作に試作を重ねてレシピを作ってくださってるからです。はい♪

オーツはロールドオーツ(押し麦)。お湯でふやかしておきます。右下の茶色っぽいのが私のオートリーズ。ペーストのようなテクスチャです。

今回はまんまるのコロンとした成形、っていうのがわかっていたので、最初からちょっと気持ちが楽だった(笑)。

さて、今回「はっ!」と気付かされたのは「温度」のこと。今まで私は室温がどうであれ、常温のフィルター水を使っていた。今回始めて先生が「室温が19度〜20度くらいなら、43〜45度の水を使いましょう」って言われてたのを聞いて、「はっ?!今なんて???45度?!」と。。。びっくりした。慌てて水を温めた〜!聞き逃して常温水を使っていたら生地が硬くて捏ねるのが大変だったと思う。

ClassMApanのレッスンを初めて受けたのが、ちょうど一年前だったんじゃないかなぁ。おしりの形の(?)ごはんパンだった。捏ねるのもずいぶん慣れてきたし、べとっと手にくっついても焦らずに捏ねるようになった。今回は100回。ボールを被せてちょっとお休み。

塩をオートリーズの方に混ぜて「しめる」。それを広げた生地の上に伸ばし、生地で包み込む。

切って切って。切って重ねて混ぜ合わせ、優しくたたむようにして折る。左を掴んでたたむ。叩きつけないこと。

オートリーズが大体まんべんなく生地に混じったら、広げて予めふやかしておいたオートミールをちりばめる。

メモ:オートミールは湯で戻しておくこと。乾燥したままで使うと生地の水分を吸って、生地そのものが硬くなる。ふやかすことで甘みが出て、パンにしっとり感も加わり老化が遅いぱんになる。なるほど〜。

メモ:ゴマやひまわりの種などを入れる場合は、10gくらいにする。その分オートミールを減らす。ゴマなどを入れるタイミングはオートミールを入れたあと

ここでも手に少し粉を付け優しくたたむようにして捏ねる。

捏ねあがり温度は先生の(24〜25度)よりも低かった。

ので、一次発酵は先生よりも長めにとって80分。で、こんな風。

6等分(80g弱)して軽くまるめる。硬くまるめないこと。

成形〜♪

ぱんぱんと叩いてしっかりとガス抜きして平たい円にする。それを上下、左右、斜め、と、中心に向かって折る。綴じ目をしっかり閉じて台の上(綴じ目下)に置き、両手でお椀を包み込むようにくるっくるっと成形。

綴じ目をつまんで持って、濡らしておいたペーパータオルで表面を湿らせる。オーツをつける。

パーチメントペーパーの上に並べていく。気持ち、少し上を押さえてあげる

二次発酵は45分とのことだったけれど、私は60分ほど。40分でオーブンの発酵機能を予熱445Fに切り替えなきゃならなかったので、残り20分はカウンターの上で二次発酵だった。

生地にしっかりと霧吹き!

上段に鉄板いれる。428Fに下げたオーブンに生地をイン!シュッシュともう一度霧吹き。10分。

上段の鉄板を抜き、生地の向きを変えて、もう11分。

だっだっだーーーーーーーーん☆

ころりんかわいいパンオセレアル!!

ころ〜ん。

焼き上がりのアーカイブ動画の中で、先生の「半熟卵とチーズに合いますよ」というコメントにぴぴぴっ!あぁー、それそれ美味しそうっ! このパンを半分に切って、半熟卵をのせちゃうのかなぁ。あぁ、美味しそうだわ〜。

転がしたくなっちゃうまんまるさ。オーツもちゃんとくっついてくれていてうれしい。

粗熱がとれたところで切ってみた♪ 食べてみた♪

セミハード!ぱりっとしているけれど、手でちぎれるし、中はしっとりふんわり。とても素朴なんだけれど優しい味わい。うんうん、クリーム系のスープやシチューなどにすごく良く合いそうです。

青山先生、10月も素敵なパンのレシピ+レッスンをありがとうございました!丸い成形でローストレス(Low Stress)なので、近いうちに少しゴマを混ぜたりして作ってみます!