桃色芍薬ひとつ

3年ほど、あまり条件の良くない場所に植わっていた桃色の芍薬。

球根を植えてから最初の一年は、葉っぱだけ。翌年もひょろっと伸びて小さなツボミひとつ。

芍薬は植え替えを嫌うらしい。でも、思い切って去年の秋の終わりに「朝日の当たる場所」に植え替えた。

朝日は当たるけれど、午後は木陰でちらちらと日が差す、というような場所。

こういう種類なのか、しゅーーーっと一本長く茎を伸ばしてツボミをつけた。ひとつ。

朝日の中では不思議な生きものに見えてくる。無加工の色。

数日前はこんな風な桃色の「玉」だった。

そしてみるみるうちに、ふわりと開き。

かわいらしい♡

「わたしはかわいいわよ。」って言ってます。笑。

ひとつだけだけれど、うれしい。この場所が気に入ってくれれば、来年はふたつ咲くかもしれない。

いつからこんなにも「花」に興味をもつようになったのだろう。草花に感動するなんて、20代30代の前半はゼロだった。これも歳を重ねて自分も「生きものだ」と感じることが増えてきたからか。体のここが痛い、ぎしぎしする、肌がくすんでたるんでシワが出てきた、文字が見えない、、、とか。当たり前だったことがそうでなくなってくると、わたしの周りに当たり前にいてくれるものたちもそうではないのだろうなって気がしてきたのかも。

こんなにきれいな花。ただ咲いて散っていく当たり前のこと、では済ませない気分なお年頃、なのかもしれない。

よくわからないけどっ。笑。

「桃色芍薬ひとつ」への4件のフィードバック

  1. しゃくやく
    可愛い色ですね。(#^^#)

    私は今でも
    草花を育てるのが苦手ですが~

    絵を描くようになってから~
    子育て終えて 時間にゆとりができてから~
    他の方のブログを見て~

    色々刺激を受けて
    花を愛でるようになりました。

    一眼レフカメラを使うようになったせいかも
    しれません。

    1. Nonさん、おはようございます♪
      そうなんです。この家に前に住んでいた人が植えた芍薬は「真紅」で、それはものすごくタフなんです。白か桃色の芍薬も見てみたいなーと思い、球根から始めたのが3年ほど前です。

      写真を撮るようになる(絵も同じだと思います♪)と、周りのものに意識をむけるようになりますよね。わたしもブログを始める前には見向きもしなかったもの、ことに自然と注意を払うようになりました。不思議です。

  2. ステキ 芍薬ひとつだけというのが逆に目を楽しませてくれますね。
    papricaさんに我が家の庭を作ってもらいたい~。私、ガーデニング好きなのにすっごい下手で、全然うまく育てられないのです…芍薬ひとつ植えてみたけれどどうかな。白いのが良かったのに間違えて赤のを植えてしまいましたが、花がつくのは来年かなあ。
    寒いだけでなく風がものすごく強くて、毎年何か折れてる…ハンギングバスケットのお花も、結構折れちゃってます。
    まあそれでもね、やってれば何かしら残るかなと。下手だけど、ボチボチ頑張ります。

    1. Kanaさん、おはよう~♪
      今年は2つ咲きそうだったのに、一つの茎を私が間違えて切ってしまった。。。(涙)
      この桃色芍薬は、小さな球根ひとつから育ったものでね、株になるのにまだ時間がかかるみたい。ひとつでも咲くかなぁって心待ちにできることも幸せ。
      前に住んでいた人が植えた真紅のは、株がどんどん大きくなってねー。Kanaさんが近くだったらもらってもらえるのにな~。

      ガーデニングって、もちろん、お花が咲けば嬉しいのだけれど「大きくなるかなぁ」って、成長過程を眺められることが楽しい。自分ではどうにもできない自然の条件もあるもんねー。うちも、年々吹き付ける風が強くなり、頻繁になり、、、花壇の土が風化されて痩せていってるよ。今年はなるべく、枯れ葉や切った草を草花の足元に被せたりして「保湿効果」に励んでる!むき出しの土は風を受けると痩せるもんね。
      センスのあるなしはあるにせよ、ガーデニングに下手はないんじゃないかなー。土をいじるのが楽しければ、All Good!!

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