今年に入ってから、玄関先の階段がボロボロに砕け始めた。
古いコンクリートの上に古いセメントが被せられている階段。そのセメント部分がどんどん崩れていって、角がなくなり始めた。これは危ない。。。ここ数年、冬の雪や凍結がひどかったから凍結防止の「ソルト」を撒いていたんだけど、それが古いセメントのボロボロを加速してしまったみたい。
見てください。このボロボロのみすぼらしい階段。
我が家は1930年築。あと7年で100歳になる家。あちこち朽ち始めても不思議ではない。
。。。それにしても。ひどい状態。でしょ?笑。
一番上のレイヤーのペンキ(薄いブルー・グレー)がぺりぺりと剥がれ、その下に見えている煉瓦色のレイヤーが古い(オリジナルの)セメント。この部分がぼろぼろと砕けてきていたので、何度かずるっと足を踏み外したこともある。
秋、冬が来る前にきちんと修理しないと!と、今年の大きな修繕・出費になった。
頼んだのはローカルの小さな会社。4〜5つ、こういう古いセメント階段を修理してくれそうなところに問い合わせ、この会社はすぐに返事をくれた。2日以内に階段を見にきてくれて、オプションを聞かせてくれた。良い印象を受けた。
古い家に住んでいると、あちこち修理しないところが出て来る。パイプ、電気の配線、外の排水溝、屋根の「とい」の掃除、屋根のリニューアル、屋根につく苔の除去、フェンス、大きな木々の剪定、外壁ペンキ塗り、などなど。そういった作業を専門にする会社や実際に作業をする人たちのクオリティーは、サービスを頼むときにじっくりと選ばないといけない。知り合いに聞いたり、近所の人に聞いたりして直接「良かったよ!」って聞くと安心して頼める。女性、しかもアジア人女性、がこういうビジネスをする人たちと交渉すると、明らかに足元をみてかかるひともいる。白人男性の客に対する態度と違っていたり。
今回は「Elemental Hardscape」という会社を私が選んだわけなんだけど、信頼も置けたし、仕事のクオリティも高かった。毎朝8時にはきっちりと仕事を始め、4時半まで働いて、使った道具などをきちんと家の横に片付けてくれた。これは素晴らしい!
時間に遅れない、きちんと片付けができる。そんなことは日本では当たり前かもしれないけれど、こちらでは当たり前ではない。今までに何度か「ちょうどいい釘を持ってくるのを忘れたから仕事中に買い物に行く大工(どんな大工や!)」とか、「明日も戻ってきて仕事するからこのままにしておくわ」と、散らかしっぱなしで帰ってしまうワークマンとかいました。
一日目:オリジナルのセメントレイヤーを砕いて取り除いた状態。朝からドリル(?)でガガガガガーーーーっっとかなりの騒音だった。
安いオプションだと、ここから「ポリッシュ(磨き)」をかけてオリジナルのコンクリートをむき出しにしておしまい、になる。私たちは最初から「タイル」をこの上に載せるオプションを選んでいたんだけどね、蓋を開けてみると、我が家の階段の一番上のランディング部分が凸凹でひどい状態で、とてもじゃないけどこのままというのは無理だった。
それに、セメントレイヤーがなくなった分、階段の幅(奥行き)が2cmほど狭くなった。足の大きな男性だと靴がはみでる狭さ。これじゃ狭すぎるよね。
雨が降らないのは良かったんだけど、ここは日が照りつける一番暑いスポットで。。。ホント、作業してくれていたスタッフさんに申し訳なかった。暑いよね、ごめんね、大丈夫?なにか飲み物いる? なんて聞いてみたけど、大丈夫よ!って笑って作業を続けていた。
この日はタイルを切るひと(コナー)とメインのスタッフのサラの二人がかりでの作業だった。そう、メインは女性のサラ。細くて背が高くて、気持ちよく日焼けしていた。とても丁寧に綿密にひとつひとつの作業をしてくれているのがよくわかった。古い家には、そこかしこに「ゆがみ」がある。直角であるべきところがそうでなかったり、同じ長さであるべきなのに少し違っている、なんて当たり前。この階段も「ゆがみ」だらけ。そんな「Uneven」なスペースにピタリと合うようにタイルを切り、全部合わせると歪みが全てなくなっている状態に持っていくわけで。。。物の長さを計ったり、レベルという道具で並行具合をちぇっくしたり、ぴったりと合わさるように「切る」という作業。。。大雑把で適当な性格のわたしには、こういう作業を見ているだけでくらくらしてくる。
はぁ♡ だんだん出来上がってきたー♡
最後の仕上げを終えるのに6日かかった。
完成!!!
きれいになったー!
修繕したのは階段の部分「だけ」だったので、手すりとサイドのサポート部分(?オリジナルのもの)と合わないかも。。。って少し不安だったけど、悪くない!
最初は「グラウト」っていうタイルの隙間に入れるラインを濃い色にしようかと思っていた。でも最後に相方が、こっちの方がいいと思うといってタイルよりも明るい色にした。それで正解だった☆ こういうタイルやペンキの色などを選ぶセンスは、相方のほうが断然良い。
見栄えも良くなったし、階段を登ったり降りたりするのも「安心」! 知らず知らずのうちに「砕け落ちる階段」に慣れてしまっていたんだろね。笑。安心してどしどしと歩けるよ!
おまけのチューイ。
大きくなったなぁ。最近、こうして笑っているとGusに重なる。かわいかったGusに重なる、かわいいチューイ。
良い一週間を!
すごい! 新しい階段で引き締まって、別の家に見えます(笑)。おめでとうございます!
イランにもいましたよ、買い物に行く大工。しかも隣町に行くからお金貸してくれって言ってました(薬物を買うお金w)。
砂漠人さん、こんばんは〜。
でしょう?引き締まりましたよね! 修理をしてくれたひとたちも、これは良いBefore & Afterの例だ!って喜んでいました。笑
こういう修理の相場がわからず、見積もりを見て「ひぇぇ〜っ」ってなったのですが、職場のひとたちに聞いてみると「今はそんなもんなんだよ」って言ってました。それに、とても良いプロの仕事をしてくれたので、満足でした!歩くときの安心感が違います。笑。
ぶははっ。イランにはいるでしょうねー。買い物に行く大工。行ってもどってこない大工とかもいそうです。 薬物のためにお金貸してくれって。。。スゴイ。。。
おお~、見事に修繕されましたね♪ カナダの業者選択は本当にピンキリで(笑)。以前住んでいた賃貸アパートのキッチンリノベーションはオーナー経由だったので更に時間がかかり、キャンプ生活のような日々を3週間過ごしましたよ。
交渉は全てpapricaさんがマネージしているの?それはそれはお疲れ様です。
Cecileさん、こんばんは♪
半年ほど、ずーーーっと気になっていたんです。ようやく修理が終わって「ほっ」っとしました!
誰に頼むか、どんな仕事をしてくれるのか、、、完成するまでマイナーなストレスを感じていました。キッチンのリノベーションは不便ですよね。。。さっさと終えてくれないと、本当に大変。私たちも前の家で少し経験しました。流しが使えないからバスタブで洗い物をしたり。。。すっごいストレスでした!
今回は私が業者を見つけてコンタクトして、主に前に立って話をしました。とても良いスタッフさんたちで「当たり」でしたよ!
こんにちは。
お家の手入れ・修繕は大変ですよね。私も以前海外に住んでいた時借りていた家で苦労しました。女性(私)が交渉すると話が捗らないし、、、
タイル張りは仕上がりの良し悪しがわかりやすく、結果が長く残るので良い職人さんが見つかり本当に良かったですね。綺麗に仕上がってお家の格も上がって見えます!
tabbikoさん、こんばんは!
お返事がおくれてごめんなさい。
tabbikoさんも海外暮らしをされていたのですね☆ あるんですよね。。。ネイティブではない女性が交渉しようとすると甘く見られるというか。
ほほぅ。タイル張りって、結果が長く残る、というのは新鮮な見かたでした。実際にそうですよね。一度並べて張ってしまうと、調整がきかないものです。
メインの職人さんのサラが、とっても丁寧にきちっとした仕事をしてくださったので、私たちも大満足です☆