Uvic(University of Victoria)のキャンパスにはいたるところに「うさぎ」がいる。大学のマスコット的存在(うさぎのTシャツやカードがうってたりする)。Googleで「ウサギのいる大学」で検索したら,Wiki で2番目にで出てきた。これにはびっくり。これこれ。
もちろん大学のウェブサイトにも「UVicバニー」のFAQがあって、色んな質問に答えている。
春先になると子作りがさかんになり、Baby Bunniesであふれてとてもかわいい。
かわいいのは2週間ほどで、そのあとはぶよぶよと太ったり、ふてぶてしい顔をしてただただ食べ続けている大人ウサギになり、天敵のいないワンダーランドで子作りにはげむ。と、私の目にはそんな風にうつる。
こんな風にふんのびて動きもしないのとか。上のちいちゃいウサギとの違い、わかります?
もちろん、大人ウサギも含めたUVic Bunniesを「かわいい」と愛するひとたちは大勢いる。大学のウサギリサーチの統計によると、現在約1600匹のウサギがキャンパスにいるらしい。彼らは食べられるキャンパスの草木を食べ続け、あちこちに「寝床」や「巣」を掘り、繁殖する。去年の冬は食べる草木が足りなかったのか、立派に育った大きな木の「幹」をも地面から30cmほどかじった(このために木が死んでしまうこともあるそうです)。大学の競技場のフィールドにも「ウサギ穴」がぼこぼこと見かけられる。この穴に足を踏み入れて怪我をしたアスリートもいる。柵をしても、柵の下に穴を掘って侵入するからどうしようもない。Uvicだけでは足りず、キャンパスの敷地を後にして、大学周りの住宅地に引っ越すウサギも増えている。
と、言う訳で、UVic Bunniesの楽園に危機が訪れました。
大学は去年、約200~400万円(本当に?)かけてアニマルコントロールのプロの会社に頼み、ウサギを150羽捕獲し、虚勢し、50羽をキャンパスに持ち帰って様子を見るというプロジェクトをしました(残りの100羽はどこへいったのだろう)。失敗に終わりました。現実味に欠ける計画にとんでもないお金(私達の税金)を使ったものです。大学もそれは認め、この春、本格的に「ウサギ狩り」を始める宣言をしました。ニュースなどでもとりあげられるほど騒がれたのですが、何をするかというと「ウサギを捕まえて、獣医さんのところに持っていき、耳に注射をうって永眠させる」という方法だそう。
反対をする人たちも大勢いました。もともとキャンパスにウサギを持ち込んだのは人間で、手に負えなくなったから「始末する」というのは、勝手なもんです。
毒殺とかそういうのでないのなら、私は個人的には賛成の方です。食べ物が足りなくなって、危険な住宅地にまではびこるほどのウサギ人口は、ウサギ達にとっても不健全だろうし。キャンパスで良い一生をおくって、耳に注射で永眠。I Agree.
p.s. このウサギ、人になつきすぎ。捕まえられるぞ。