Goodies#290: – 静 –

ときどきあるのですが。

人の話に耳をかたむけて気の利いた言葉を返したり、テンポよく相づちをうったり、顔見知りの人と「たあいのない」言葉をかわして笑顔をかえしたり、ということができないことがある。「日本人」なので、こういうのって得意な方なんだけど、「つくろう」ことに疲れてしまうのだと思う。そういうとき、その相手を突き抜けた定まらない向こう側を見つめながら、『いったいどうしてこの人は、こんなにも嬉しそうに、自分のことばかりを鉄砲玉のように吐き出しているんだろう』と、覚めた気持ちで、宙に向かってたずねている自分もいる。

今日、仕事から帰ったときが、どっっぷり into このムード。

そんなときに、いつも Gus を走らせる校庭に、私の苦手な「小太りのおばちゃん」と「デブの白犬」がやってきた。普通のムードのときだって、苦手なこのペア。Gus は、このペアを見かけると「狂う」。

狂う理由:

  • 小太りのおばちゃんのハイピッチの黄色い声(←こめかみに響く)
  • その声でもって繰り返し「Oh Gus, Gus!! Oh my dear Gus, Gus, Oh Gus! Com’n, baby, Ehehehehehe〜(きゃぁ、がすちゃんがすちゃんがすちゃん、おいでおいで、きゃははははは〜がすちゃん!)と叫ぶ
  • Gus の目の前でクッキーの入っているポケットに手を入れて、ケタケタ笑いながら誘惑する
  • デブの白犬がヤキモチをやいて吠える
  • デブの白犬のボールがキューキューとなる

Gus が狂っても仕方がないのです。私も狂いそうだもん。で、こうなると、Gusの耳に私の声なんて聞こえない。となりでおばちゃんは、きゃーきゃー叫びながらGusにくっきーをあげようとしているし…

で、今日はもう耐え切れず、Gus をリードにつないで、半分引きずるようにして公園をそそくさと立ち去った。

気持ちを静めなければ。

と、夕方のひっそりとしたビーチの端くれを歩いてみた。

夕方のマクニールベイ

流されて、ひっそりと横たわっている流木達。

夕方のマクニールベイ

夕方のマクニールベイ

もちろん、言葉ははなさないけれど。

表情を見て、落ち着いた。

色んな表情がある。

夕方のマクニールベイ

そんな、流木たちの表情や、こんな(↓)

夕方のマクニールベイ

いつもは鳥肌がたちそうなくらい苦手な「ふじつぼ(の一種)」の集団さえも、眺めているだけですぅっと気持ちが静まっていった。ふぅ〜。

夕方のマクニールベイ

で、こちら(↑)の彼は、マイペースで水に浸ってご機嫌でござんす。やーれやれ。

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「Goodies#290: – 静 –」への5件のフィードバック

  1. ワタシもしょっちゅうあるよ。
    ツマンナイこと、キィキィとテンション高くしゃべるなーこの人…とか、
    この話にはきっとオチがないんだろうな…なんて、ふと思ったら、
    もうダメ。
    そんな時は、シャッターを降ろして閉店しちゃいます…目は笑わずに、首だけ振ってる。
    相槌打ってるように見えるかなーと思って。(笑)

    ワタシ、記事もコメレスも長いので、超おしゃべりかと思うでしょ?
    ずっと黙ってられるんだ、実は(笑)。だから、キィキィいうヒトは苦手です。

    気持ちに負荷がかかった時は、ワタシもよく歩きます^^
    Gusのバックの空(と雲)、いいね!

    1. a-ki_laさんにもある? 文化的なものか年齢にもよるのか、「Me me me me me me 私の話を聞いてっ!」って人、多い気がする。で、人の話を聞けない人ね。
      いひひ。首だけ振るっていうのいいねぇ。それって、「縦に」振るんよね?ブルブルと横に振るのではないやんね?…一応、確認。
      「おしゃべり」な印象はないよー。a-ki_laさんの世界の中で、ひとりごとたくさん言ってそう、っていう感じはする。当たり?
      うん、歩くといいね。頭がすっきりする。絡まり合ってるものがほどけて沈殿していく、よねー。
      ありがと♪

  2. papricaさま

    そういうときは、自然を眺めるのがイッチバン?
    ああ、やっぱりね~、わたしもそうです。
    海に向かって、バカヤロ~、と叫んでみたり?
    (そういう気持ちではないかあ)
    あるいはですねえ、うんとおかしかったこと、
    たとえば、gusや姪+甥っ子さんたちのへんてこな表情とか、
    思い出せば、いっぺんに気分が晴れるかも!

    わたしはサービス精神旺盛すぎて、明るすぎて、
    誰にでもいつでも愛嬌振りまきすぎる自分に、
    嫌気が挿すときがあります。
    独りでいるのが大好きなのに、
    他人といると、なんでこうも騒がしい性格なの、と。
    しょっちゅう心の中では、ヤダ、ヤダと反復しております。

    みんな、自分を愛そう! (笑)

    1. serendipity_jさま:

      あはは〜。海に向かって叫んだことは「まだ」ないです。
      確かに。Gus やちびっ子の仕草や表情は、心の薬にもなりますねー。
      あ、でもね、今朝、職場のグレッグが、私の昨日のブログポストを「Google Translate」で英語に訳したのをメールしてくれたのだけど、それがめちゃくちゃ笑えました 🙂

      serendipity_jさんは、明るくてサービス精神が旺盛なのですね。きっと根っこでは人が大好きで、人といると嬉しくってたまらなくなってしまう、のではないですか?
      ほんと、ありのまま、でのんびりいきましょう♪

  3. こんばんは!
    まだ展覧会でお忙しいでしょうに、わざわざ立ち寄ってくださってどうもありがとう。
    ご主人様のデザイン画、どんなのなのだろうと、とても興味深いです。
    うちの相方に、イタリアで「大理石で有名なところはどーこだ?」って聞いたら「カッカーラだろ」とすんなり答えたのでびっくりしました。kazukoさんのことを話していたところです。
    海の波の音を繰り返し聞いていると、自然と気持ちが落ち着くのは不思議です。
    こちらこそ、どうぞよろしく!