苔の清々しい緑には、自然にひきつけられる。なんとなくほっとする。
万葉集や古今和歌集、日本の国家にも「苔むす」という言葉がでてくる。そんな風に昔から「苔」と特別な関係(?)を築いてきた日本人の「血」には、「苔に対する特別な想い」がインプットされているのだろうか。
...とはいえ、日本庭園を訪れた外国人さんたちだって、苔むした細道やお地蔵様を愛でるんだから、日本人が特別ってわけでもないか。
...と。苔の細道を通り過ぎながら思った。いつも自転車で通る Mystic Vail です。
苔という日本語は、「木毛」又は「小毛」に由来するらしいです。木に生える毛、小さな毛、だもんね。
苔にも色んな種類があるでしょうが、この辺りでよく見かける「木の幹の北側に育つ苔」は、毛足(?)が長くふさふさとしている。
「転石苔むさず」という諺。英語では「Rolling stone gathers no moss 」。イギリスでは「腰を落ち着けて長く一つのことを続けないと成果は上がらない」の意味に取るのに対し、北米では一般に、「常に変化するものは、古びることがない。」と解釈されるらしい(ウィキより)。苔むすことが「良し」なのか「悪し」なのか。
私は「苔むして良し」→イギリス版の理解をしてました。アメリカでは、どんどんと変化し新しいものを追い求め、苔も生えないくらいつるつるでいることが良し。と理解されているんだぁ。知らなかった。
諺の理解の仕方にも、お国柄がでてますか。ね?
本当、イギリスとアメリカでは同じ諺の解釈も対照的で、
面白い。両方の国の価値観の違いを表しているような‥‥。
カナダとドイツ、季節の進み具合が同じような感じでしょうか。
秋がどんどん深まっていく今日この頃です。
Sachieさん、こんにちは。
不思議でしょう?「苔むす」ことを肯定的にとるか否定的にとるか。お国柄ですねぇ。ドイツではどっちなのでしょー。
はい、こちらはどっぷりと秋です。朝晩は冷えます。が、今日なんかは快晴で、ほんっとうに気持ちがいいです。運動会日和でーす!
苔、こうやって考察してみると、気になりますねー。
地味~に佇んでいるあの感じは、やはり、前に前に
突き進んでいくアメリカ精神にはわかり得ないのかも
知れませんね。
papricaさんの通勤路の苔の細道、いい感じっ。
きれいな空気を吸いながら、しっとりしたこんな光景の
中を通り抜けると、心が洗われた気分になりますよね。
そうそう、私の過去ブログにも何回かのっけたことが
あるのですが、苔水晶という石が大好きで
作品によく使ってるんです。
英名はガーデンクオーツといいますが、水晶の中に
水墨画をあしらったようなこの石、「苔水晶」という呼び名が
一番合ってる!って思います。
「苔水晶」のリング、agiubigiuさんのブログで早速チェックしました! す.て.き.
あんな不思議な模様がはいった水晶があるのですねぇ。みればみるほど「苔」や水墨画に見えてきます。
ひとつひとつに個性があって、そんな石で作るジュエリーにも特別な思いが込められるんだろうな。
手放したくないって思うことありませんか?
ブログを通して、こうして新しいことを学べるのって楽しいです 🙂
こんばんは!!アッキーさんの所から我が拙いblog訪問下さいましてありがとうございます。
また新しい出会いと、とてもうれしく思っております
どうぞこれからもよろしくお願い致します
カナダ13年ですかぁ..長いですね。まだ過去ログ拝見する前なので事情はわからないのですが..もう永住ですか?
アメリカはちょくちょく行くのですがまだカナダには行ったことがありません、良いところですよねえ。
それにiPhoneがSIMfreeではないですか!!(関係ない??(笑))
またじっくり訪問させて下さいませ..本日はご挨拶まで!!
wulmさん、早速来てくださって、どうもありがとうございます。
ほんとに、ブログを通しての出会い、とても嬉しく思います。クリエイティブな方や、毎日を平凡にも楽しんでいらっしゃる方などのブログを読みながら、元気をもらってます!
はい。こっちの永住権を持っています。日本の国籍はあきらめていません。日本も二重国籍を許可すればいいのに...
アメリカへはお仕事ですか?どの方面だろう。アメリカも広いですもんねー。私はカリフォルニアとオレゴンしかいったことがないかな。
お隣の国とはいえ、お国柄が全然違うのにはいつも驚かされます。アメリカ人って、声が大きいしよく食べるし元気だー。と思いません?
iPhoneのこと...わかりません。SIMfreeっていいことなのですか?
こちらこそ、どうぞよろしく!
文脈と全然関係ないけれど・・・
写真きれいに撮れてるね!苔に射した光が緑を凄くきれいに引き出してて、苔の存在感を再認識しました。
ことわざの捉え方、面白いね。
私は性格的には、アメリカ版の対訳になっちゃうから(^.^)どうにか・・・イギリス版対訳に・・・なりたいものですm(__)m
わかるわぁ〜。Kayokoがアメリカ版の方を選んだの。常に新しいものや変化を求めてるもんなー。
それはそれでいいねんって。
日本のお寺や神社の苔。しばらく見てないわ。なつかしいなぁー。
papricaさま
苔も茸も大好きなわたしには、カナダの自然観察posts、嬉しいかぎり!
「転石苔むさず」の英米の解釈のちがい、いと興味深し(笑)。ワビサビの美学でいえば、苔が生えてるほうが美しいような…。とりわけ日本人は苔が好き? 苔、ほんとうにきれいです。京都には「苔寺」もありますよ。
ところで、ロンドンでは花屋修行中(本気になる興味が多すぎて…苦笑)、花材として苔をよく使いました。たぶん、アメリカでも同様で、苔を使って「趣」を即席に演出。というわけで、やや視覚的なことにどうしてもバイヤスがかかりがちなわたしですが、個人的には「苔むす」ことを「良し」とします! どう?
serendipity_jさま
苔もきのこもカナダのものはなんだか「大作り」で少々繊細さに欠ける。気がしないでもないですが、みつけると、しゃがんで見つめてしまいます。
京都の「苔寺」。実はまだいったことがありません。見事ですよね。相方を連れて帰国したら(まだ日本に行ったことのない彼)、連れて行ってあげたいお寺の一つです 🙂
そうでしたねー、serendipity_jさまは好きなものはとことん勉強する!っておっしゃってましたもんね。(すばらしいです。何でも「そこそこ」でやめてしまう私。恥ずかしい限り)
北米では、苔を使ったインテリアも見かけます。「Taste of Zen」といったキャッチィなフレーズをつけて。ありがちでしょ?なんでもかんでも、アジアンチックだと「Zen-ish」にしてしまう、こちらの人たちにも疑問をもってます。苔も禅もコマーシャルアイテムです。
苔むして良し!でいきましょう。