さようなら ブルーベックさん

米ジャズ界を代表するピアニストDave Brubeck(D.ブルーベック)。昨日、12月5日、92歳の誕生日を迎える前日にこの世を去ってしまった。

D.ブルーベック

ジャズに疎くても、彼のことを知らなくても、「Take Five – Take 5」は耳にしたことがあるはず。CMソングにも使われていたもんね。

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コレ(↑)は1966年、ドイツでのステージ。ブルーベックはピアノの演奏、サックス奏者はポール・デズモンド。Take Fiveを含めた7曲からなるアルバム「Time Out – The Dave Brubeck Quartet」は、歴史上初の100万部売れたジャズLPなんだって。それから、ユニークなのは「リズム」。それまでのジャズは、基本的に4/4 ビートか 3/4 ワルツテンポだったそうな。そのリズムをわざと打ち破ったのがこのアルバム。

ブルーベックは2010年のインタビューで、「曲に合わせてダンスすることができないものは、僕は作らない。あの古いビートでは踊れないんだ。」ってコメントしています。

音楽のことはよくわかんない私ですが…一拍子小節に「2+2+2+3(one two, one two, one two, one two three)」又は「3+3+3」のビートを「9/8 Turkish rhythm」と言うんだそうです。普通は1拍子小節に2,3,又は4のビート(拍子)が含まれるところ、ターキッシュリズムでは1拍子小節に9つのビート(拍子)が入るんだって。ブルーベックは、トルコ人のストリートミュージシャンの演奏からインスピレーションを得たんだそうです。このリズムにフォークソングのリズムとモーツアルトの作品のブレンドを試みたのが、このアルバム「Time Out – The Dave Brubeck Quartet」。この中の一曲目「Blue Rondo à la Turk」は、ターキッシュリズムの典型的な例。

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彼が亡くなったという記事をいくつか読んでいて、ブルーベックの代表的なアルバムのベスト5リストを見つけました。

  1. Jazz Goes to College – The Dave Brubeck Quartet
  2. Time Out – The Dave Brubeck Quartet
  3. Brubeck Plays Bernstein – The Dave Brubeck Quartet
  4. Time Further Out
  5. Jazz Impressions of Japan

5位のJazz Impressions of Japanっていうのに興味あり。ブルーベックが日本をツアーで回ったときの日本という国の印象を、ジャズで表現してまとめたものなんだって。中でも「Koto Song」という一曲は、彼の感想を鮮明に表現している、って言われてるそうです♪

ここ二日の間に、ブルーベックの作品をYoutubeであさってしまいました。彼は去ってしまったけれど、彼の作品はいつまでも愛され続けるのだろうな。

*参考までに*

Take Five – Take 5は、アルバム「Time Out – The Dave Brubeck Quartet」の一曲(その他のアルバムでも紹介されてますが)

Time OutTime Out - The Dave Brubeck Quartet
価格: 1,400円
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「さようなら ブルーベックさん」への8件のフィードバック

  1. この曲のこと音楽のクラスで言ってたわ~。5/4 th になってるんだよね~。それでtake 5 なんだよね。ちょっとずれた感じになるのでおもしろい。

    Sound Gardenとかにもそういう曲あるよね。black rain は 9/8th。一小節を8個に割って、8分の1拍が一番小さい単位になって、それが9個あるから、一小節からはみ出る。おもしろいよね。

    これやると、すごい出来る感がアップすると思ってるのはわたしだけかな。。

    1. kumasakiさん、こんにちわ!
      へぇ〜〜〜っ。そうなんだ。Take5にはそういう意味があったのね。説明してくれてありがとう〜♪
      私さ、ほんまに音楽のことわかんないんよ。学生の時も音楽を聞くのは好きなのに、一度中学の先生に「あんたはいつまでたってもあかん」って言われたのがかなりぐさっときてね、それ以来、人前で歌うのもイヤになってしまった。音符も読めないしー。5/4thっていわれても、なんで分数なの?のレベルです。。。
      kumasakiさんは、音楽するひとだもんね。だから、数学もできるんだね。
      私の知っている人で、音楽(Composing)でマスターとって、その後、数学でもマスターとった人がいるのね。彼に言わせると、音楽はアルゴリズムなんだって。だから彼は音楽を「組み立てる」ことに興味があるんだってさ。音楽とサイエンスの出来る人、すんごい尊敬します。

      1. 音楽も数学もよくわからないよ。(笑)

        その先生だめやん。教師失格だね。私も日本の先生にいい思い出全然ないわ。

        音楽は難しく考える必要はないんじゃない?楽しければそれでいいよね。ただ、自分のしたいことを自由に表現したいなあって思ってくるとそれなりの技術はあった方がいいなあってなってくるっていうだけで。。

        あんまり理論尽くめになると中身がなくなるしね。soul がないってことにもなりかねない。

        清志朗の曲に、”自分の知ってることが誰にも言えない事ばかりじゃ、あの空が又暗くなる~”って歌詞があるよ。(本当の意味はわからないけど)誰にも分からないことになると、あんまり意味ないよね。。って解釈してます。(笑)。

        また、音楽情報のセルね~。どんなのが好き?

        1. kumasakiさん、おはよー。
          うん。中学のときの先生はきつかったね。「荒い」っていうか。適度に荒れていた学校だったから、先生も荒かったのかも。
          音楽は聞く方だね〜、私は。だから楽器を演奏できるひととか、耳で聞いてそのまますぐにピアノで再現できちゃうひととか、すっごい羨ましいよー。
          清志郎ってなつかしい!あとでYoutubeチェックするぞー。

          好きな音楽かぁ。結構なんでも好きなんよね。邦楽はあまり持ってないし限られてるかなぁ。中高の時に聞いていたポップくらい。洋楽は相方の影響を受けてジャズ、ブルース、フォーク…カントリーもありポップも。あ、でもラップはダメ。馴染めない。余りにヘビーなのも心臓がドキドキするから普段あまり聞かないかな。ブルーグラスとかも好き。kumasakiさんはヘビーロック?

  2. アリナミンのCMだったかな?
    この曲が生まれたころはモダンジャズの全盛期。口ずさみやすいメロディの名曲がたくさんうまれましたね。

    1. asoboさん、こんにちは!
      アリナミンC? そうだったっけー。よく思い出せなくって、ウイスキーだったかな、コーヒーだったかな、って思ってました。
      本当、その通り、「口ずさみやすい」んだよね♪ それで頭に残るのネ。
      asoboさんは音楽のことに詳しいけれど、実際に楽器を演奏したりもするのかなぁ〜。私はダメなんだよ。でも、聞いて愉しむのは好きです。

  3. 5拍子に挑戦という斬新さに感動した記憶があります。
    「ちょっと休憩しましょうか」という時に「レッツテイクファイブ」とか言ってましたが、最近はあまり反応いただけない事が…

    1. kojakbabyさん、お元気ですか? FBの方では拝見しています!
      そっかぁ、5拍子に初めてジャズで挑戦したのが彼らだったのですね。私の場合、音楽のことを全くわからずに彼の音楽を耳にしたので、「リズムがよくて楽しいなぁ」っていう食いつきでした。
      Let’s Take 5、って、ドラマや映画の撮影現場では、今でも普通に使われてそうですね。試しに今度友達に言ってみます♪