やっぱり家族との時間だな

自分のための記録とはいえ、ここまで引っ張ったリポート…今日でラップアップ!

最後は。やっぱり家族と過ごした時間のスナップを、だだだーーっと並べちゃうことにしまーす。写真が多いです…

最終日は午後3時頃の新幹線で東京に向かったので、ゆったりの朝。風は冷たかったけれど快晴。末の妹と父は休みをとってくれて、真ん中の妹も半休。午前中はみんなで父の畑と畑の直ぐ側にある地元の神社にお参りした。

畑。

hatake

農家のおじさんから借りている一区画。コレとは別にもうひとつ借りている父。こちらはもともと水田だったので、水はけがわるいらしい。雨上がりは水が貯まる…(↓↓)。ここで100個近くの玉ねぎが育っていたよー。そんなに作ってどうすんの、お父さん。この畑の風景を見ながら、相方が「昔のお百姓さんたちはどんな靴をはいていたの?」って。とにかく、お寺の中でもそうだったんだけど、日本のあの体の芯まで沁み入る寒さがこたえたらしく、どんな防寒具を着ていたのかが気になってしかたがないらしい。毛糸の靴下やブーツがないという生活、厳しい寒さを想像しながら、「この国の民は強い。きっと心身ともにものすごく忍耐強いはずだね。」って言っていた。

↓↓畑でよく見かける軽トラック。田園風景にはよく似合う、ってコメントしていた。隣に写っているのは、父の畑の道具入れ。台風のたびにぐしゃって倒れてしまうらしい。。。それでもいいんだって。

月読神社

↑↑ 畑の真ん中に立っているカカシが面白いって、写真を撮っていた相方。こちらでもハロウィンの時期に「かかし」は登場するんだけど、カカシの風貌も国によって様々。「すごくリアルでいい感じだ!」って騒いでいた。で。。。この後、あぜ道を歩きながら「あ、あそこにもカカシだ!」って彼がカメラを向けた先を見てみると。。。 「。。。あれ、お百姓さんやで。。。生きてるってば」と。つっこむ妹。あはは。

この畑のすぐ側に、「月読神社(つきよみじんじゃ)」っていう地元の神社がある。月読尊(つきよみのみこと)、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)、伊邪那美尊(いざなみのみこと)を祀る延喜式内社で中世には兵火を受け社殿の焼失と再興を繰り返したらしい。。この辺りは「大住(おおすみ)」と呼ばれている。ここは平安時代末期から室町時代末ごろまで奈良興福寺の荘園だったとのことで、鎌倉時代初めに源頼朝から神馬の献上があったと伝えられ明治維新の折には鳥羽伏見の戦いを避けるため石清水八幡宮が一時遷座、神宝が薬師堂に安置されたとのこと。現在の本殿は一間社春日造、銅板葺の建物で明治26年(1893年)建造されたもの(travel4.comより)。

月読神社

神社正面の鳥居脇には「隼人舞発祥之碑」と書かれた 大きな石碑も建っているヨ。隼人とは, 古代 九州の薩摩・大隅(おおすみ)に居住した人々で, 5世紀ごろに朝廷に服属していたんだって。 「大隅隼人は 7世紀ごろに 京都南部のこの地に移住させられ, 宮中での守護や 芸能などを行うようになった。ここの地名“大住”は“大隅”に由来し, 言葉や文化も 他とは大きく異なっていたとされる。 畿内では 彼らの演ずる「隼人舞」が有名であった。」(発祥の地コレクションより)
だから、ここ月読神社は, 隼人によって祭祀された「月読神」を祀った神社なんだって。

月読神社

秋には、このすぐとなりにある大住小学校(中学かな?)の学生が「隼人舞」を演じるよー。「隼人舞」は 日本書記の「海幸彦山幸彦」物語をもとにした舞で, 日本の伝統芸能のルーツの一つだそうです。 それがやがて猿楽となり, さらに能楽へと発展したと言われているそうよ。↓ビデオがあった!なかなか素晴らしいです。

さて。家族というと。うちの実家のワンコ2匹。柴犬ゴン太とブルドッグのモモ。

gon_momo

ゴン太(12歳)はとても穏やかで優しい。強烈なモモ(3歳)に何をされてもだまっている。モモがお尻を顔の上にのせてきても、食べているときに口の上からモモにかぶりつかれても、それでもモモが可愛くて仕方ないみたい。

モモたんは自己中。筋肉のかたまりで、すんごい力。すんごいヨダレだし。。。あー、いやだー。お母さんが台所に立っていると、その横に立つモモ。腰にエプロン巻いたろか。。。

momo2

↑↑ この太もも。モモたんってば。

gon_momo2

そーれから。

食べた食べた。ほんと、胃袋が5つほど欲しい!って思うくらい、食事のたびに詰め込んだよ。

food1

日数が限られていたので、食べたかったものをあれこれ作ってもらってしまった。。。ありがとう、お母さん。↓↓母のお好み焼きはふっわふわで具沢山で、本当においしいの。

food2

ちょうど、いている間に「いかなご」が解禁になりまして。。。やったねっ!

food3

いかなごもジップロックに入れて少し持ち帰ったよー(もう、全部食べたけどー)。

food4

帰国の日のお昼ごはんは「たこやき」。恒例になってます。母は子供の頃からたこ焼きを焼かされてきたので、上手い。明石焼きっぽく少し柔らかめで、おだしで食べても美味しい。相方はこのプロセスが面白い!と、iPhone で約7分のビデオを撮っていた…

今回は相方が一緒ということで、私の家族はみんな大騒ぎだった。一緒に過ごした時間はとても貴重で、みんなお腹の底から大笑いもした。相方が加わって新しい風が吹き込んだ様に、何をするのも新鮮に感じることができたのかもしれない。間に入って通訳する私も、時々、母に向かって英語を話して相方に日本語を話したりしていたし、父は英語のようで英語でない「自分語」で思いっきり相方と会話をしていたし(それを訳せと言われても、私にはさっぱりわからなかった)、はちゃめちゃなこともたくさんあったけれど楽しかったな。

最後の夜、ハノが私たちに英語で手紙を書いてくれて、それを相方に読みながら泣いてしまった〜。

hughug

離れているからこそ、何より元気でいて欲しいです。

なが〜い旅リポート、最後まで付き合ってくださってどうもありがとうございました〜!

ちゃんちゃんっ♪ (やっと終わった!!)

 

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ガイコクジンの視点

相方のiPhone写真の中から、「ガイコクジンの視点」を色濃く映し出しているものをピックしてみたよ〜。「あぁ、わかるわかる、こういうのガイコクジン好きよねぇ。珍しいもんねぇ。」っていうものもあれば、「なんで?」っていうのもあり。

商店街風景。わかるわかる。市場な風景、アジアだもんね。

ガイコクジンの視点

屋根。瓦屋根も茅葺屋根も、その優雅なラインがとても美しいって言っていた。

ガイコクジンの視点

東大寺にて(↓)。剥がれ落ちていく色合いが美しいって。縦横のライン、瓦、鉄釘を使わない技術、全てが美しいって。

ガイコクジンの視点

相方:アレはなんていうコスチュームだ??

ガイコクジンの視点

けばけばしさの漂うこの姿に、唖然としていたのでした。わからんでもない。

「魚米」というファミリー寿司屋さんに行ってみた。タッチパネルでオーダーしたお寿司が、電車やスポーツカーにのってやってきて、自分たちのテーブルのところで止まるシステム。コレが面白くて仕方がなかったみたい。「おぉ〜!!!」と大喜び。まるでお子さま。。。

ガイコクジンの視点たしかに、こういうのって家族で来ると楽しいね〜

どこに行っても店員さんたちがすごくフレンドリーで可愛らしいから。って、寿司屋のカウンターの二人を撮っていた(↓)。ごめんね〜、変なガイコクジンで。

ガイコクジンの視点

コーラが瓶入りなのも喜んでいた。コップがちゃんとキンキンに冷えているのにも感動していた。わかるわかる。

ガイコクジンの視点

そして。

豆腐を食べに行ったときの「薬味」に興味津々。

ガイコクジンの視点

「そう、これを少しずつお豆腐にのせるんだよー」って私がいうと、「ぼく、自分でやってみる!」と嬉しそうな相方。

そして。↓↓ コレが彼の作。

ガイコクジンの視点

平面的だな。。。 一応、彼なりの美的なバランスを表現していたようですが。

そしてここでも。店員さんが可愛らしいって。 んもぅ。。。 たしかに、可愛らしいけど〜。

ガイコクジンの視点

↓↓ 相方が撮っていた iPhone ムービー。ちょっと長いです。無理やりいくつかをくっつけました〜。

ガイコクジンの視点、要約するとこんな感じでした〜。新鮮だった? うはは。

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地元で観光:一休寺と観音寺

さてと。リポートあとほんの少し。お付き合いを〜。

金閣寺で人の多さに驚いたのと、相方がちょっと体調を崩したこともあり、一日はのんびりと母と末の妹と一緒に地元の観光をした。名づけて(?)「どっぷり京田辺めぐり〜」。

うちの実家は京田辺市の松井山手。松井山手の駅が新しくできたときに、名前の候補として上がっていた一つが「一休寺駅」(←ちょっと違ったかもしれませんが)。そうなの〜。あの「とんちんかんちん一休さん♪」の一休さんに縁のある地。駅前にはほうき持った一休さんの像があるヨ。

晴れた土曜日の午前中。一休寺 酬恩庵。地元の人はみんな「一休さんのお寺」って呼んでます。秋になると真っ赤な紅葉が小道の両側を彩ってくれるので、「紅葉寺」とも呼ばれているらしい。

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誰もいなかった。

一休寺は、鎌倉時代に臨済宗の高僧大応国師が建てた禅寺。それが兵火で荒廃し、1456年に一休さん(一休禅師)が再興したんだって。一休さんは各地を転々とされたけれど、常にこの酬恩庵が拠点だったそうで、晩年はずっとここで過ごされたんだって。

檜皮葺屋根の「虎丘庵」の曲線がとってもきれい。この隣には一休さんのお墓があって、そちらは瓦屋根だった。

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こじんまりとしているけれど、隅々まで手入れが行き届いた庭園。

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この一休寺でも、相方が「ここに一歩入ると何かが違っている」ってつぶやいていた。外の世界とは全く違った空気が漂っていたよ。龍安寺のところでも書いたのだけれど(コメントだったかな)、不思議な「エネルギー」というと何か線状に「向かってくるもの」「肌にぶつかってくる力」、のように聞こえる。そうではなくて、そこに「在って」自然と肌に「浸透してくる」ようなもの。頭の天辺からつま先まで冷水がさぁ〜っと流れていくような感じ。そして言葉が不必要になる。

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小さな空間に差し込む光と影のどちらにも混じりけがなくて。こうして眺めているだけで、冷水に指先をすっとつけてみたように嬉しくなって背筋がすっとする。不思議。

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誰もいない方丈。南面には枯山水の庭。

一休寺

私たち4人だけが縁側に座ってぼぅ〜っとしました。このお庭に面した部屋の奥に、一休さんの像が座っている。なんでも自らの頭髪と髭を植えた(?)らしい。

一休寺

一休さんが再興したときから数えても550年以上ここに存在してきたお寺。相方がそのことを何度も繰り返して言っていた。その昔から、きっとこの不思議な「空気」は変わらずここに在ったんじゃないかなって。

ほら、一休さん♪ 一休さんはとても小柄なひとだったんだってね。あ、そうそう、それから一休さんの燃えるような愛の話、知ってますか? 応仁の乱で京都が戦場になったとき、一休さんはこの酬恩庵に逃げ込み、その後、大和、和泉を巡って、住吉に仮住したんだって。その住吉で盲目の遊芸人「森女(しんじょ)」に出会うの。一休さんはこの森女を後に酬恩庵に呼んで、同居し始めたんだって。一休さん78歳、森女さん30歳代。一休さん筆の「狂雲集」には、二人の性愛の様を大胆に描いた詩が収められているんだってー。「狂う雲」かぁ。一休さん、やるぅっ!

一休寺

一休さんを見る目が変わったところで。

 

近くにある「観音寺」にも立ち寄ったよ。

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菜の花の広がる田園風景の中、ぽつりとひとつお寺の本堂あり。これが観音寺。大御堂とも呼ばれるそうです。今から約1300年前に天武天皇の勅願で建てられたんだって。その後、火災や兵火で焼失するも、藤原氏の帰依で再興されてきたんだって。その理由は、この観音寺は藤原氏の氏寺「興福寺」の別院だったから。この小さなお寺には、744年に安置された国宝の「十一面観音菩薩立像」が今も変わらずいらっしゃる。中の写真は撮ってはいけなかったのだけど、それで良かった気がした。じっくりとお顔をみせてもらいました。

観音寺につくと、離れにある住職さんのドアベルを鳴らすのね。すると住職さんが出てこられて、本堂を開けてくださる。で、お焼香やろうそくに火を灯して、この十一面観音様についてのお話をしてくださったよ。この十一面観音様は、私たちの苦難を救ってくださる観音様のうちでも、特に優れたご利益があるんだって。「四種功徳、十種勝利」って言うんだって。常に私たちと共にあって、無病息災、不時の災難を逃れさせ、様々な願いを叶えてくださるそうな。

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相方にとって何よりの驚きだったのは、奈良時代の観音菩薩像が(本物が)、こんな田んぼの真ん中のお寺に祀られていて、住職さん一人が責任をもってられて鍵一つで本堂を開けて、周りには鉄格子とかセキュリティカメラもない、そんなところに安置(?)されていること。。。これが信じられなかったみたい。北米だったら。。。スプレーペイントかけられたり、頭だけ持って行かれたり、。。。するよね。わかるわかる。

そうそう、↑の写真の右側は、般若心経の「絵心経」。文字を読むことができなかった人たちのためのもの。面白いよ。例えば「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんきょう)」の波羅のところは「相撲取りのお腹のような絵」で置き換えられていたし(笑)。我が家は天台宗なので馴染みのあるお経です。

いつかまた、訪れてみたいな。地元もなかなか味のあるお寺があるものです。相方も、こんなところは知っている人がいなきゃ見ることができないもんね、と、心から喜んでいたよ。

おまけ:一休寺でパルプ・フィクションのポーズをする妹よっちゃん。全く意味はありません。

ikkyu-ji9
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