草原のなかから始まって【夢】

久々に夢の話。長いので軽くスルーしてくださーい。
(*画像はクリックすると少し大きくなるよー)

***

長く続く一本道の両側には広い草原が広がっていた。私はその道を歩かず、草むらの中を歩いていた。私の顎のあたりまで伸びた柔らかい草。名前はわからず。葉っぱが滑らかで気持ちよく、両腕を草になぞるように広げて歩いていた。

すると。

一本道の遠く向こうの方に黒い点が見えた。点がどんどん大きくなり、それがこちらに向かって走ってくる人たちだと気づいた。数人どころではない。後から後から血相を変えた人たちがこちらに向かって走ってくる。足がもつれて転げてしまう人もいた。一体なにごとか。そしてみんな走りすぎていく。私は草むらから抜け出し、人の流れの中に立ち「一体どうしてみんな走っているのだろう?何かに追われているのか、こんな風に必死にどこかに向かう必要があるのか、なんで??」と、人が走ってくる方角を見つめていた。

すると。

ヒトの黒い点々よりもずっと大きな黒い点がひとつ、こちらに向かってくるではないか。
私は一本の糸杉の影に隠れた。

黒い点は黒いカタマリになり、近づいてくるに連れてそのカタマリからは何本かの毛むくじゃらの腕が伸びているのが見えた。

蜘蛛だった。

3階建の建物くらいの大きさの蜘蛛は、逃げるヒトを捕まえ、抱きしめ、口のところに持っていき、その後草むらに放り投げていた。

「食べはしないのか」と気づく。

糸杉の影に隠れている私には気づかない。蜘蛛はヒトの流れに沿って進んでいった。私はヒトと蜘蛛の流れに逆らって歩いていった。もともとそちらの方に行くつもりだった。建物があるのだ。妹たちがそこで待っているはずだから。

建物にはいると広々とした明るいリビングルームがあり、一面がガラス窓になっていて向こう側の景色を一望できた。パノラミックだ。スライドさせて窓を開けると、少し段差があるもののそのままテラスに出られるようになっていた。

そのテラスは奥行き1.5m程。人工芝のような不自然な緑の芝が短く刈りこんである。そして柵も何もなく、1.5mの向こう側は崖っぷちになっていた。すっとんと、いきなり90度。高さは30mくらいはあるんじゃないか。崖の向こうに広がるのは先程の草原。そんな急な崖があることを考慮にいれると、この1.5mの奥行きは狭い。

そのテラスで5〜6人の若者が踊っていた。ビール瓶を片手にタコの様に体をうねらせて踊っていた。酔っ払っているのだろうか。そのうち誰かが足を踏み外して落ちてしまうんじゃないか。でもなにやら楽しそうだし、落ちても彼らなら大した怪我もしないような気がしたので、私が一声注意する必要はないと思った。

しばらくリビングから踊る若者たちを眺めていた。と、左側に目をやったとき、そのテラスと崖の下の草原の中間の辺りに天然石でできたプールがあることに気づく。一つの大きな岩をくりぬいて作られたもので、とても素敵だ。プールにはられた水は泉から湧き出たもので、みるからに柔らかく甘みがありそうだった。

ただ、そのプール、長さが2.5m程しかない。平泳ぎでひとかきしたら頭をぶつけてしまうだろう。

黄色いワンピースの水着をきた女性がプールサイドに立っていた。飛び込んだ。浮かんだ。ただ顔を下にして浮かんでいる。

その様子(黄色い水着姿の女性が石のプールに浮かぶ様子)が、とてもきれいだった。私はポケットからiPhoneを取り出し写真を一枚撮ろうとする。片手をリビングの窓にかけ、もう片方の手でスマホを外にだす。

iPhoneを握ったその手は、何故か水の中にあった。(窓の外がプールの湧き水になっていた、or プールまで手が伸びた)確かにひんやりとした水を感じた。そのまま片手でシャッターを押す。

すると。

私のiPhoneから、黒いプラスチックでできたハートがポンと飛び出てきた。

最初に飛び出てきたのは厚みが2cm程、大きさは5cm程。真ん中にハート型の穴が開いていた。そして次に出てきたのは厚みが1cm程で二回りほど小さなソリッドな(穴の空いていない)黒いハート。一度に4〜5個、ぽぽぽぽぽんっと飛び出た。それらが水中でゆらゆらと浮遊した。

「面白い。」

もう一度シャッターを押してみた。

すると今度はクローバーのような人の形または鍵穴にも似た形が飛び出た。緑色だった。

そのとき、iPhoneがただのプラスチックの白いケースになり、ヘッドホンジャックの穴から薄い茶色の水が流れ込んでいくのが見えた。

「あ。これ、もしかして、やばい?」

そのとき。手の中のiPhoneが P—- P—–P—- P—– P———– という電子音を放った。そして画面一面に:

「わたしたちしんじゃうかもしれないよ」

という文字が現れた。

***

ここで目覚ましがなったのでした。

ふぅ〜。これだけの挿絵を描くのに随分時間がかかってしまった。見えたように描きだすのは難しいな。

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「草原のなかから始まって【夢】」への2件のフィードバック

  1. ねね、どうしてそんなにはっきり夢を覚えていられるの?!
    すごくない?!

    私は何も覚えてないです・・・。
    見たような気はするんだけど、起きると忘れてる。
    たまにすごくいい夢を見て、覚えていよう!と気合を
    入れても、すーーーっと・・・消えてしまいます。

    訓練?
    それとも眠りが浅いのかしら・・・。

    1. 真木さん、こんにちわー。
      読んでくださってどうもありがとうー。長いよね… とてもVividだったので記録してみました。
      いつもこんなにはっきりと長いのを覚えているわけじゃないよー。それに、私も「見たような感じ」だけが残っていて、詳細は起きた瞬間にじゅわっと消えちゃうこともよくあります。
      枕元にメモ帳を置いておいて、すぐに書き留めるといいらしいけど、眠いからそれがなかなかできないんよねー。
      私の場合、はっきりと覚えていすぎて寝た感じがしない、ってこともあるよ。。。それはそれで疲れるのー。