参った。参った。

先週末からかなり凹んでしまっていた。

ここまで疲れて凹んで「もう無理。」って投げ出したくなったことは、始めてかもしれない。

ブログにこんなことを書くのも、なのですが、先週末、相方が夜中に階段を踏み外して転げ落ち、肋骨を打撲したようで動けなくなってしまった。実際にただ踏み外して落ちたのか、一瞬意識が飛んだのか、どんな風に転倒しランディングしたのかは、本人も私もわからず。ただ、肋骨が痛くて起き上がれないと。びっくりして駆けつけたときには、目がくるくる回っているようだった。

今日、ようやく家庭医に診てもらい、骨折ではなさそうとのこと。

そう、5日ほどたち、ようやく私も気持ちが少し「まとも」な状態にもどってきたので書いている。

色々な不安がめぐり、大丈夫なのか・なんとかしてあげれないものか、という「いたわり」の優しい気持ちさえも起きなくて、自分の感情もおかしくなってしまった。とにかく「もう無理。」というパニック状態というか。

というのもね、3月の終わりにひとりでの一時帰国を予定していたからなのです。

去年の11月にチケットをとり、4年半ぶりの帰国だ!って、その帰国を楽しみに「あと少し頑張ろう!」って積み上げてきたものがあった。それがここに来て、相方がこういう状態になり、ただでさえ足腰が弱かったのに… 一体どうすりゃいいんだ!?って。出発まで、もう一ヶ月を切った。相方はある程度元気に動けるようになるのか、チューイはどうする? …と。誰かに家にステイしてもらってサポートをお願いするべきか… でも誰に?? どこまでギリギリまで待って決断すれば良いのか?

ひとりで手配するにはあまりにも多くの「???」がありすぎて。そんな風に「誰か」に頼んでお願いして、帰国中ずっと気にかけていて、それでいいのか??? って。

で、昨日の朝、チューイと歩きながら「春の帰国」っていう私にとって大きなプランに、ぴーっと横線を引いて消してしまったらどうだろうとふと思った。それにしがみつくのを辞めたら、残りの「よくわからない不安要因」(相方のこと、チューイのこと)にひとつずつ向き合える、ということに気づいた。で、すぐにトラベルエージェントの方に問い合わせ、変更手続きを始めた。

とてもとても残念で、家族のみんなもがっかりしていたけれど、楽しみを少し先まで(秋まで)伸ばすだけ!って、前向きに考えようって言い合って。ようやく、気持ちが少しまともなところに戻ってきた。

今回の相方の転倒は、からだだけでなく精神的にも大きなショックだった。私たち二人にとって。ここまで痛い目にあって始めて気づいたこと、というか。始めて「リリースされた」私の腹の底に溜まっていたもの、始めて「これじゃいけない、なんとかしなきゃいけない」と目が覚めた相方(多分。Hopefully)。歳をとってから「こける」ということの怖さ。あと、「ケア・サポート・看護」の肉体的・精神的な重さ。私自身の持つキャパシティ。これが小さいのです。ここに来るまでに、きっともうかなり「あっぷあっぷ」していたのかなと思った。もう、器に余裕が残ってなかった。思いやる気持ちも微々たるもので。

ただ、アドレナリンがぐわーっと溢れ出たのか、ひとりでダブルベッドの木のフレームとパーツをガレージの奥から引っ張り出し、一階に運んで組み立てた。Futonマットレスもずるずると引きずって、まぁ、あんな物をよくひとりで運べたものだと感心した。日当たりのいい部屋に予備のベッドをセッティングして、そこで休むようになった相方を見たときには、それだけは「良かった♪」ってほっとした。これだけが自然に湧き出たとても温かい気持ちだった。

2023年が始まってから、何かずれているのを感じていた。自分の中にあるものがどうしても落ち着けないというか、しっくりとこなくて、他人の「皮」を身に着けているような感じで。今回、そのズレの隙間のあたりで、爆発したような気がする。無理なことは無理なのだって。持ち合わせていないものは持ち合わせていない、中から生まれてもこない。

と、まぁ。荒れた1週間だった。きっと必ず、結果オーライになるのだっていうのはわかっている。

少し「まともさ」が感じられるようになったし、先に伸びた一時帰国を楽しみにして、とりあえず、少しずつ「ズレ」を調整していこうかな。

Ólafur Arnaldsの曲には癒やしてもらった。いくらでも聞かせてもらえるのだから、Youtubeってこういうときとてもありがたい。

 

「参った。参った。」への22件のフィードバック

  1. こんばんは^^
    骨折は回避も大ケガお見舞い申し上げます
    papricaさんの一時帰国目前での大ケガに心の葛藤があったのでしょう
    いろいろ考えられての「決断」は後悔しないものになると思います
    papricaさんの一時帰国の楽しみが秋には実行に移れることを願ってます
    お大事に  

    1. pikaoさん、温かいメッセージをありがとうございます。
      歳をとってからの転倒って、本当に怖いです。相方はここ数年の間でも何度かこけたのですが、高さのあるところからの転倒はこれが初めてで心臓が止まりそうでした。
      足腰を鍛えるって約束させましたよ。ここまで痛い目に合わないと気づかなかった、というのもありますねぇ(苦笑)
      帰国は秋までお預けです。秋には何がなんでも帰りますっ!!

  2. ちょっとーーー 大変だったねー っていうか今も大変だけれど。 本当に今まで頑張って頑張って頑張りすぎちゃったんだね・・・・・ 自分の限界超えて彼のためにやれるだけやりきって、 でもそれ以上に頑張りすぎてたんだね・・・・   よく頑張ったよ〜  しかもせっかくの帰国の前にこんなことが起きるなんて・・・・ でもだからこそ、自分の限界超えてることに気づけたのかもしれないし、 本当に悔しくて悲しくてつらくてどうしようもないけれど、 きっとお二人にとってきっと大切な出来事だったのかもしれない。 いくら大切な人でも、一番大切な人でも、 自分の限界超えたら優しくなれない時あるよね・・・    どこかで息抜き、自分を取り戻せる時間がありますように、心から願ってるね、 papricaさんもどうぞどうぞお大事に。 もちろん相方さんも。 

    1. tomさん、どうもありがとう
      そう、tomさんのいう通り。この転倒で私も相方も気づくことがたくさんあった! 足腰が元々弱っていたからね。。。そこのところを本人が本気でなんとかしなきゃいけないって思わなきゃね。私も「もうこれ以上は無理だし、頑張らない人をサポートしていけない」って言ったよ。
      すごく楽しみにしていたから、延期するのはすごく残念だけど、同時に焦りがなくなった分楽になったよ。レッスン、だよねー。そう思って、春と夏は野良仕事などをまた楽しんで、秋の帰国を心待ちにしようと思ってる。
      温かいメッセージ、本当にありがとう。

  3. 風邪をひいてダウンした時にも思ったんだけど、家の太陽であるパプリカさんが光を失ってしまって、相棒もチューイも心ぼそいだろうなーと思っていました。
    その後、いろんなことがあったんですね。
    相棒さんが階段から落ちて一人で面倒を見ていたんですね。本堂にしんどかったでしょうね。これから先、年上の相棒さんを支えていく生活は肉体的にも精神的にも心の準備が必要なのですね。暴れん坊のチューイも手がかかるし、家を取り仕切るのにも限界はありますよね。自分一人で看護が出来ない時は誰かに助けを求めないと自分も病気になってしまう。
    計画していた春の日本行きを断念したのは本当に残念でしたね。秋には日本に帰れますように。

    1. Miekoさん、ありがとうございます。
      家の太陽、なんて言ってもらえて、それだけで元気が出てきました!
      そうなんですよね、風邪が治りかけた頃に起きたことで、今回は高さのあるところからの転倒だったし、私一人で動かせる体の大きさではないし、パニックになってしまいました。
      いつもなら不安になったり腹を立てたりしながらも、頭の中では順序だてて「これをしてあれをして」と考えることができるのに、今回は数日間、シャットダウンしたようでした。
      しがみつくようにして楽しみにしていた一時帰国を諦めてみて、残念だけれど楽になったんです。これで良かったなって思います。
      秋には何が何でも帰りますー!

  4. papricaさん、大変でしたね。お見舞い申し上げます。一階の明るい部屋のベッドは、助けになりますね。早く治癒が進んで、お二人が心の余裕を取り戻せますように。うちでも、今年予定していた帰国を、多忙で春から秋に先送りして、日本の家族をがっかりさせてます。

    1. ヤマモトさん、ありがとうございます。
      「あの部屋のあそこに予備のベッドを置いてあげたらいいかも」っていう思いは、相方の具合が悪くなってからずっとあったんです。が、彼も必要ないって言っていて腰を上げなかったんですよね。今回は、黙々とパーツを運んで組み立てましたよ〜!そのベッドで休んでいる彼をみるとホッとします。
      心の余裕は大切ですね。自分に余裕がないと、ひとに優しくできません。
      ヤマモトさんご家族も、この秋に一時帰国できますように!

  5. パプリカさん、

    大変だったね。。色々一度に起こると、パニクるよね。帰国延期は残念だけど、秋の日本も良いから、美味しい物いっぱい食べてたのしめるといいね。

    お仕事、家や家族のこと、限界になる前に休憩してね。実は、こちらは今停電中(笑)。日曜までに戻るらしいし、ジェネレーターあるので、どうにかなってるよ。堂々と家事休めて、そこは快適(ナイショね)!

    1. Kumasakiさん、どうもありがとう♡
      ほんと、今回はパニックになったー。もうお手上げっ!って。
      うん、春に帰るんだ〜♪ってすごく楽しみにしてたから、それを諦めるのは辛かったけど、キャンセルしたわけじゃないもんね。秋を楽しみにしてまた頑張るよ〜。
      今回のことは、私たち二人にとってのWake-up-Call、だったよ。もうね、ほんと、無理なものは無理だし、私一人で頑張るのはもう嫌なので、って言ったよ。

      そちらは停電?雪のせい? そういうときに備えてのジェネレーター? すごいっ!
      そうそう、堂々と家事を休んで、こっちゃんとのほほんとしてね〜♡

  6. 看護プロではない人々にとって、自宅介護は予想以上の負担なのです。
    パートナーがpalliative careを選択した時、私は途方に暮れました。更に彼の家族からの日々のメール攻撃も加わって自分自身が壊れそうでした。Papricaさんが倒れても相方さんは看病できないことでしょう。ぜひ頼れるサービスを見つけてくださいね。Chewyのお世話も、ね。

    1. Cecileさん、どうもありがとうございます♡
      Cecileさんのパートナーさまは、自宅でのpalliative careを選ばれたのですね。。。「自分自身が壊れそう」だったというの、私には想像もできない「重さ」です。
      本当の意味での「休息」がとれないんですよね。常にそこにあり、どちらをむいても覆いかぶさってくる重み。

      一週間たち、彼も少し動けるようになってきて、私も頑張ろうって思えるところまできました。Island Healthのホームサポートなど、今回のことがあったから知ったことや私自身気づいたこともあるし、痛いレッスンでしたが必要だったのかもしれませんね。

  7. 内容はもちろん違いますが、私もちょっと似たような状況です。なるようになるなんて無責任なことは言えませんが、まずは少しでも考える要素を減らすのが良いのかもしれません。最後にはきっとうまくいきます。

    WordPress Readerだとコメントがうまくできません。Safariのセキュリティ設定を厳しくしているからかもしれません。

    1. tagnoueさん、コメントありがとうございました♪ 嬉しかったです。
      お返事が遅くなってしまってすみません(頭の中ではお返事していて、あれ?まだだった?って後で気づくことよくあるんです。最近。)
      tagnoueさんのコメントの中の「考える要素を減らす」というの、同感でした! 自分ではどうにもこうにもならない要素が一度に湧き出てきた中で、一時帰国だけが私が手を付けてすぐに変えることのできる要素でした。あのときは色んな感情にまみれてパニックになってしまったのですが、ゆっくりとごちゃごちゃしたことも解けていくかなと思っています。

      WordPress Readerからのコメント、私もうまく行かないことありました!今はChromeをメインに使っていて、コメントはブログを開いてから書くようにしています〜。

  8. どくとるくま より: 返信

    うわー、大変でしたね!
    私も夫が初めて倒れて救急車を呼んで入院させた時、息子が丁度歩き始めて頭から転びまくる時期で、アドレナリン全開、目を閉じても稲妻のような電気信号出まくりでした。「ここで私が倒れたら、息子は絶対にサバイバルできない」という緊張感が凄くて。シングル親やワンオペ親には「それが普通でしょ」と叱られちゃいますが、私には凄く恐ろしい状況だったのです。で、夫がたまたま個室だったので、お見舞いに行って息子を見て貰っている間に、夫の病室でシャワーを浴びたという。
    でも、それがきっかけで、「何で私ばかり」というのが、「この人は病気なんだから仕方がない」という風に変わり、自分の心の落としどころがついた感じでした。「自分でやらせよう」と汚部屋に近くなっていたのをわしゃわしゃ片付けて、同じようにほっとしたり。
    そう。無理なものは無理。ない袖は振れない。ので、ご自分を大切にして下さいね!私がよく病人の家族に言うのは、「仕事はなるべく他人を使って、でも笑顔の時間を共有するのはあなたにしかできない事だから、そのための余裕を残してね」という事です。
    どうぞ、どうぞ、ご自愛くださいませ。

    1. くまさん、メッセージをありがとうございます。。
      こぐまくんがそんなに小さな頃にポルトスさんの病状が大変だったのですね。。。それはサバイバルモードにスイッチ切り替わります!!人間の乳児・我が子が(うちはパピーだけだけど)いたら、優先順位をつけたら自分は一番最後になるでしょう。でも自分がここで倒れてはいけない、っていう。
      私も今回は突然「緊急事態ボタン」がONになったみたいでした!ウルトラマンじゃないけど、胸のランプがピッコンピッコンってオレンジ色に点滅し続けてましたよ〜。
      「この人は慢性の痛みを抱えていて仕方がない。好きでそうなったわけではない。幸い私が元気なのだから私がすればいいんだ。」って思ってきたんですよね。それでいいやって。今回、何が違ったかって言うと、やっぱり、一時帰国は私にとって「この場から離れての休息」で心待ちにしていたということです。あと、私が安心して帰れるように、少しずつでいいので足腰を鍛える努力をしてくれって言い続けてきた、けど、「まだまだ先なんだから大丈夫」といって何もしなかった彼にたいして「ほらみたことか」っていう気持ちが沸き起こったということ、も大きかったです。
      今回の転倒は大きな痛いレッスンでした!私にとってもどこで線を引くのか、がとてもハッキリとしました。
      笑顔の時間を共有するのは私にしかできない。 本当にそのとおりですね!! くまさん、ありがとうございます。

  9. Paprika さん、
    お疲れ様です。
    とりあえずポジティブにとらえられるようになってよかったです。詳細はわからなかったけど、相方さんのご体調があまり良くないのかなぁーと思っていました。数ヶ月前に、相方さんにチューイを任せると足腰がついていくか心配だというようなことを言われていた時も、心配してました。
    今回、相方さんの良いレッスンになったのなら、とても良かったと思います。自分もだけど、年を取ってくると、健康のために努力しないといけないようです。足腰は、何もしなければ弱ってしまいますから、相方さんがこれからは運動したり頑張ってくれると良いですね。

    1. ボーダさん、ありがとうございます!
      本当に、参った参ったでした。今回はかなりガツンときて、今までに経験したことのないような心の状態でした。頭では色々と手配することを考え続けていて、心は非常事態だったからか何も感じたくないようなシャットダウン状態でした。相方は慢性の痛みが右肩から右腕にあるんです。それ以外にもあちこちなんやかやと悪いところもありまして。
      本当に。ボーダさんのおっしゃるとおり、歳を取ると努力しなきゃいけないんです。頭では大丈夫、動ける、って思っていても、足がついてこない。でコケる。動かさないと筋肉はどんどん落ちるし。小さな子供じゃないんだし、私があれこれ言い続けるのも嫌で。ほんと、今回のことが痛いレッスンになったことを祈っています!
      こういうのって、本人が「やらなきゃ」って思わないとどうにもならないですもんね。

      One step at a time、でぼちぼち頑張ります!

  10. 何と言ったらいいのか全くわからなくて、こんなに時間が経ってしまいました。うまく言えないけれど、papricaさん、あまり無理しないでね。(と言っても、そうはいかないよね。)相方さんの怪我が1日も早く良くなりますように。

    1. Sachieさん、どうもありがとう♡
      こんなことをブログに書くのもな〜と思いながら、書くと気持ちも少し落ち着くので書いてしまった。何を言えばいいのか、困るよね。わかるわかる!でも、コメントをどうもありがとう。
      今回の転倒は私たち二人にとって、大きなショックだったのだけれど、ここまで痛い目に合わないと気づかなかったことや動けなかったことがあるんだな、っていうことにも気づけたよ。だから良かったのかなって思った♪ 少し時間もかかるけれど、これをきっかけに、足腰もきちんと鍛えていってもらおうと思ってるよ〜。

  11. 明日は我が身と思いつつ読ませて頂きました。
    歳をとってくると、思いもよらないことで生活が混乱することがこれまでも何度かあって、きっとこれからもそういうことがあるんだろうなと。
    本当に、足腰を鍛えるのは大切ですね。

    少しは落ち着かれたでしょうか。
    季節の変わり目でもありますし、papricaさんも無理しすぎないようにしてくださいね。

    1. なな艸さん、コメントをありがとうございます♪
      そうですよね。若い頃はどうってことのない転倒でも、歳をとってからは致命的だったりします。
      私にもいずれは訪れることなのに、「どうしてそんな風なの?どうしてもっと自分で努力しようとしないの?」って問い詰めてしまう自分が嫌になったり。色々と気付かされています。 ただ、「足腰を丈夫に保つこと」に関しては、みんな大切だよ!って言っているからそのとおりだと思っています。

      少しずつ可動域も広がってきています。とにかく、焦って帰国しなくてよくなったので、彼のペースも尊重しながら力をつけていってもらいたいです♪
      ありがとうございます。