一日一描より:色鉛筆+水彩を試すの巻

最近の一日一描より。

数ヶ月前のこと、水彩を使ってのスケッチを試してるよ〜(→☆記事)と書いた。けど、どうもしっくりこない、というか、どの辺りまで色をのせたいのかわからなくなってしまうことが多かった。ペンでする線描は、自然とアウトラインがメインになってそこに気持ち、影を加えるという具合で落ち着いている。でも、色を使いたくて水彩(携帯の透明水彩)でトライし始めると、何がしたいのか本当にわからなくなってしまっていた。

その時に、イタリアにお住まいの水彩画家のShinkaiさんから「アウトラインを描いたところに色をのせるようにしては?」と、温かい助言を頂いた♪ とっても嬉しかった〜(ね?ブログをやっているとこんな素敵なコメントもいただける♪ ありがたいです)

線描に使っているのはフリクションの水性のペンなので、これで描いて水彩を使うと黒くにじむ。なので代わりに水彩色鉛筆一色でスケッチすることにした。ペンよりも柔らかい雰囲気になって、それが新鮮。

そして、その水彩色鉛筆でスケッチしたところに、水彩で色をのせてみることにした。

一日一描
クリックすると大きくなります。

スケッチしたアウトラインのあるところに色をのせる、ということが、「塗り絵」をすることになったら嫌だなぁというためらいもあった。でも、私の線描はへろへろとした線だし、色をのせるときは写真で見る色のそのままを「塗りつける」のではなくて、布や光やモデルさんから受ける印象などを「置いていく」ような感じで色をのせるのを心がけることにした。

一日一描
眩しい夏の日差しが素敵だったので選んだ。

写真に映っている色を全く無視している。ただ、濃淡や陰影だけを参考にさせてもらって、あとは私の印象から選んだ色。なので、終わって眺めると、人の顔が「宇宙人系」や「爬虫類系」になっていたりする。。。ま、それも愛嬌。

一日一描
写真ではカールした髪に光が吸い込まれていてきれいだったの。

本当に、まだまだ絵の具の使い方は手探りで、おもいっきり試行錯誤中。けれど、な~んとなく、気持ちのいいトレーニングだなって思えるようになってきた。色鉛筆の線描は形を捉える練習になるし、水彩のステップはやっぱり色を使えるというので楽しい。やり直しはきかないので、「げっっ。しまった。。。」モーメントもしょっちゅう。それもちょっとドキドキしていい。

一日一描
おっちゃんのクレイジーな髪に惹かれて選んだ。

もちろん、ペンだけの線描の日もあり、デジタルタブレットのDoodle昨日、久々に一つアップ→☆)をするだけの日もある。色鉛筆+水彩は「これ!」っていう画像を見つけるのにも描くのにも時間がかかるので毎日はできない。週に2~3日は頑張りたいなぁと思う。一週三描、かな♪ ぼちぼちと。。。

*おまけ:ダリ展

父が京都市美術館で開催されている「ダリ展」を鑑賞して感激していた。約200点の作品が展示されているらしいよ~。京都では9月4日まで、その後9月14日から12月12日までは国立新美術館で見ることができるそうです。父は毎月、旧友などにニュースレターを送っているんだけど、今月号の中でこのダリ展の感想を書いていたので紹介しまーす。あぁ、わたしも見てみたい!

ダリ、と耳にすると作品よりもまず針金のようなとんがったヒゲとギョロ目は誰の目にも強烈きわまりない。もちろん奇怪さでは絵も負けていない。飴のようにグニャリと曲がった時計などの作品から、私が学生の頃、影響を受けて、今から思うと形だけを真似た作品をつくったことを思い出す。
昼の現実よりも、夜の夢からやってくるビジョンをインスピレーションの源とするのがダリなのだ。夢の内容を驚愕するほどに克明に描写する。まるで目の前にある現実であるかのように描く。夢も現実の事象ととらえていたのであろうか。夢であろうがなかろうが、ダリは常に「現実らしさ」とはなんなのか。現実と虚構の違いは、いったいどこにあるのかについて探求したと思える。その境があいまいなら、自分の存在について悩んだことであろう。
広島と長崎への原爆投下を知って、大きな衝撃を受けた。これほどの悪夢は他になかろうと・・・。そして、それをどう描くのか。具体には「ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌」(1945年)と題して描いている。実際、今、目の前でその作品を鑑賞している。
その後、ダリは精神分析を踏み越えて、量子力学や相対性理論にまで及んでいく。科学と芸術も飴のように溶けて、一体の世界となる。それがダリの魔術的な現実にほかならない。 (by 父)

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「一日一描より:色鉛筆+水彩を試すの巻」への10件のフィードバック

  1. パプリカさん、おはようー

    きっとパプリカさんは知ってると思うし、私が言うのもおこがましいんだけど、水彩のクラス(general educationとして大学で取ったよ)で習った水彩の塗り方の一つをお知らせです。

    最初に、色を付けたいところを筆に水をつけてなぞる。で、そこに水彩絵の具を乗せると、水で濡れてる部分だけに色が広がるよ。で、濃くしたり他の色を混ぜたければ濡れてる間に足していく。完全に乾いてから上のスッテプを繰り返すと、セロファンを重ねたみたいに、色のレイヤーができるよ。

    一応参考までに!で過ぎた事言ってごめんね。

    1. Kumasakiさん、おはよう~!
      わぁ~、painting tip, どうもありがとう~。嬉しい。Kumasakiさん、大学で水彩のクラスをとったのー? 楽しそう!!
      うん、色々試してた時にKumasakiさんが言っている技法(?)で面白いレイヤーができたことはあるよー♪ Happy accidentよね(笑) 
      水彩ってほんとうに難しいと思う。コントロールしようとすると思うようにいかない。だから気をはらず「へろへろ~」っとした気分でやってるよ。
      私の問題は、こういう風に仕上げたい、っていうイメージがいまいちハッキリとしていないことなんだろな~。でもね、この色鉛筆+気持ち水彩、のコンビは「これかなぁ」っていうものに近づいてきたと思うの。
      週末に、Kumasakiさんが教えてくれた方法で色遊びやってみるー♪ どうもありがとう!

  2. こんにちは!  リンクしていただいて、有難うございます!

    ああ、素敵なのが出来ていますねぇ!! 一番最後のなど、素晴らしいと思います!!

    鉛筆や黒のペンだと黒い線ですけど、こうして色鉛筆の線だと色が選べ、その上に水彩だとにじむ所もあり、で面白い味が出ますよね。
    色の選び方もやはりパプリカさんのは、明るい、楽しいです!!

    アウトラインを描いて色を入れても、大丈夫、塗り絵にはなりません。
    塗り絵をしようという気持ちがあれば、塗り絵になるでしょうけど、まったく違いますもん。

    今回ちょっと気になったのは、筆は最初のセットにあった、と思われる、細めの1本だけをお使いではないですか?
    顔とか服装を描く時は良いのですけど、背景に色が入っている部分は、筆が細いので塗って、乾いた上にまた重ねて、色むらが出来ているのがちょっと目に付きます。
    広い面積を塗るときは、少したっぷり目に色を溶き、太い筆で、一気にぐるっと塗ります。 太い筆のご購入を! はは。
    それから足したい色をたらし込むとか、周囲を水だけの筆で滲ますとか、
    逆に、先に水の筆だけで、塗りたい部分を濡らして置いて、その上から塗ると色むらが出来ないとか、
    そんな工夫もあるかと思います。

    ちょっとやる気が起きていますね、パプリカさん。
    良いですねぇ、そういう時には少し頑張って下さいね!!

    1. shinkaiさん、コメントありがとうございます!

      前回、提案して頂いてから少しずつ試しています♪ 水彩絵の具を使うといっても、色んな技法や表現方法があるんだなぁ~って、ネットで色んな人の作品を見ながら感じました。そんな中で、Shinkaiさんが提案してくださった方法を試してみて、ぼんやりと自分が思い浮かべていたものが、すこ~しずつ形になってきているかなって思います。すこ~しずつなのですが。ここで少し紹介させてもらったのは、一応「何を描いているかわかる」ものだけで、「なにこれ。。。」っていうのもあるんですよー(笑) 

      あ。そうなんです。。。携帯用の筆一本でございます。。。(苦笑) 家にもあるんです、大きめの平筆とか。それを使うなら、今のよりも少し大きめのパレットもいるし、絵の具もチューブのを使ったほうがいいかな~とか。その準備が面倒で(←いけませんよね、この態度)、いつも携帯用でぐちゃぐちゃとやってしまいます。背景、苦手なんです… でも、一度試してみますね!大きな筆で!
      水彩、奥が深いです。Shinkaiさんは、まだ一時帰国中なのでしょうか? 素敵な展示をされたのでしょうね☆ またその様子を見せていただけるのを楽しみにしています!

      水彩+色鉛筆のトライアルに使いたいなっていう画像を見つけるのには時間がかかります。画像からにじみ出ているものに惹かれるかどうか、自分の中に「好き・嫌い」のスイッチがあるようで、面白いです。ぼちぼちと続けていきたいなぁって思いまーす。いつもありがとうございます!

  3. papricaさんの水彩画
    益々進化していきますねえ~(^^)/

    色々なやり方があるのですねえ。
    たしかに線を引いた方が描き易いですよね。
    コメント欄でも 色々教えて頂けるので いいですね。

    1. nonさん、おはようございます!
      いつも見てくださってありがとうございます♪ 
      のんびりなのですが、気持ちののっているときには頑張って時間を作るようにしています。nonさんの日本画の方はどうですか? 夏の題材を描いてられるのかな~。
      軽い線描と水彩というコンビネーションが今は良いみたいです。線描のステップでは形や流れを捉える練習になるし、色を置くステップは感じている印象を色で表す自由があるように思います。
      本当に、こうしてコメント欄で色々とアドバイスを頂けるのはとても有り難いことです!

  4. papricaさんの絵って今にも動き出しそうですね☆
    ばっちり素敵^^
    私も今日、京都でダリ展を見てきました^^
    ひゃ~ すげ~!
    ダリや!?あんなん描いたん(。_°☆\(^^;
    晩年は奥さん亡くしはってがっくりされたみたいやけど
    八十幾つまで描き続けるとは、すごいエネルギーです。
    今日の京都は超快晴。
    空が真っ青でした♪
    お父様の文章、論説文みたいでかっこいい~(^-^)

    1. ぽとすさん、コメントありがとうございます♪
      「動き出しそう」と言ってもらえて嬉しいです。画像を見て描くものって、どうしても「かっちり」静止した印象になりがちなので、ほんの少しでも生きている(?)感がでているならとても嬉しいです。
      あははっ、ぽとすさん。。。そのギャグは真夏にはもってこい、ですよ。ぷるっ。
      ダリ展、良かったですか~? アーティストって作品を見るのはもちろん楽しいのですが、その人の背景や生き方をのぞいてみるとまた作品の見方が変わってきますよね。いつまでもクリエイティブな人は魅力的ですよね。
      父の文章も読んでくださってありがとうございます☆ そろそろそちらも暑さがましになってきましたか?

  5. ステキですね〜‼︎
    違う色のインスピレーションがわくってところがやっぱりアートをやる人って違うのだなと思いました。
    私なぞは忠実に再現したくてたまらないですもん (冷汗)

    今度初めてデッサン教室に行ってみようと思っています。鉛筆です。

    だりの作品ほんの2、3点ですが大昔に見たことがあります。私の一番の感想は「実物はずいぶん小さいんだな」でした 笑

    1. 大福さん、コメントありがとうございます!
      いえいえ。。。「忠実にリアリスティックに描写できないから」の策なんですよ。昔からそうです。見たとおりに描いてみたいなと思っても、できあがったら大きくずれていることばかりで、それが私なのかなっておもいます。
      使っている水彩も色鉛筆も、色に限りが在るのも理由ですね。
      デッサンのクラス!いいじゃないですか〜♪ 楽しそう。また是非、感想を聞かせてくださいねっ。

      そうそう、ありますよね〜「実物は意外に小さかった」っていうの。本や写真で見ているだけでは、そこからのインパクトしかわからないですもんね。それだけ素晴らしい作品は観る人の心に大きな印象を与えるからなのでしょうね。