犬の皮膚に刺さる恐るべし「ノギ」・Spear grass

昨日、今日とチューイは動物病院にお世話になった。

病院では大興奮。先生にもガンガン飛びついて頭突きしてた。汗。

結論から言うと、左前足の指の間にイネ科の「ノギ」の種が刺さり、皮膚の中に食い込んで炎症を起こしていた。ノギは英語では「Spear grass」と言われる雑草で、夏の全く雨の降らず乾燥しきっている数ヶ月にぶわーーっと広まる。散歩道でこの草を見ないということがないほど広がっている。

悪魔の草!

幸い、Gusはこのノギが皮膚や耳や目に入って医者に走る、ということはなかった。でも、近所で会う犬たちの中にはSpear grassの被害を受けた子たちがたくさんいる。私の知り合いのプードルも、指の間に刺さってしまい、気づいたときには手がゴルフボールのように腫れ上がってしまい手術した。

チューイの異常に気づいたのが、先週日曜日の午後。なんだか元気がないなーと思っていた。夜には微妙にびっこをひいていた。

月曜日、祝日の朝にはベッドから出てくることもなく、小刻みに震えていて、明らかに痛みを堪えている様子だった。左手の甲が盛り上がって腫れていた。私が触れようとすると歯をむいて起こっていたので、よっぽど痛かったんだろう。この日は短い散歩もできず、途中から抱えあげて連れて帰ってきたほど。

火曜日はほんの少しマシになり、短い散歩はできたもののびっこはひいていた。完全に足を地面につけないようだと、骨折か筋を傷めたか、、、と心配したけど、足をついてびっこをひいていたので、「ひょっとして、ハチか毒蜘蛛に刺されたのか?それとも何か切り傷から入って炎症を起こしているか」と思った。

こちらの動物病院は、予約をいれるのも難しい。パピーの頃から診てもらっている「レギュラー患者」じゃないと診てくれないという病院もある。かかりつけの病院に電話をすると、翌日の水曜日に空きがあるとのこと、仕事を早引きして連れて行った。それが昨日。

患部の上の「甲」全体がこんもりと腫れ上がっていた。

先生が左前足の毛を剃って診たところ、Spear grassが刺さって入り込んでしまっているということがわかり、3人ほどのスタッフに押さえられてその場でノギの種を取り除こうとしてくれた。チューイが鳴いているのが奥の部屋から聞こえてきて心が痛んだ。。。先生が、全部完全に取り除けたかどうかわからないから、明日麻酔をしてきちんと取り除きましょう。って。

それで今日また連れていき、全身麻酔で患部から種が奥に残っていないかをチェックしてくれた。

何も見当たらなかったらしい。。。前日に取り除いた少しがすべてだったことを願う。という感じで。。。最悪の場合、もし、もし、ちょこっと残っていた穂先が奥に進んでいっていたら、数週間先などに腕のどこかで炎症を起こして腫れるんだって。 そうならないことを祈る!! みたいなね。

抗生物質と痛み止めをもらって帰ってきました~。ふへ~。5万円。ふへ〜〜〜。二日分の診察に、麻酔やら薬やらがあったから、まぁ、こんなもんだろうと思ってたけど。。。でもね。それでスッキリ元気になれるならね!

Spear grassのことは散歩中にもすごく気をつけていたけれど、それでも見落とすことがあるんだなぁと。改めて、散歩から帰ったら手足、耳、目をチェックしてあげないといけないなぁって思った。

犬と暮らしているみなさん。「ノギ」には十分に気をつけてあげてくださーい!

いたかったじょー。みんなもきをつけてね。

「犬の皮膚に刺さる恐るべし「ノギ」・Spear grass」への6件のフィードバック

  1. 普通にそこいら辺に生えている草の種性で、こんなことに!! それは大変ですねーー だって、その辺に生えているんでしょう? どうしたらいいんでしょうね? 靴を履かせるか?
    この一件を聞いて、同じ思いを前にしたことがあると気づきました。日本中にある杉のことです。私はひどい杉アレルギーで、そこいらじゅうにある杉が私の敵でした。世界はこんなに進歩しているのに、なんでこれでこんなに苦しまないといけないのか? と思っていました。今は、抗生物質や麻酔があるから、このような炎症で死なないで済んでいるけど、一昔前はこれで多くの命が奪われていたんだなー と思うと、ありがたいことです。

    1. ボーダさん、おはようございます♪
      そうなんですよ。。。そこいらに生えまくりの草なんです。一種類だけじゃなくて、パッと見ただけでも3〜4種類、刺さりそうなイネ科の草です。猫じゃらしなんかも危ないって言われます。
      乾燥して他の植物は全部枯れてしまっても、Spear grassたちは広まってます。穂先の種一つ一つが逆向きに毛羽立ってる(?釣り針と同じですね)ので、潜り込むと抜けないんですよー。

      ボーダさんのアレルギーもひどいんですね。。。この春でしたっけ?ブログで書かれていた様子も辛そうでした(涙)。現代病というか、今は大小あれ、何かしらアレルギーを持っている人が大半じゃないですか? 持っていない人たちのサンプル遺伝子をうまく利用できないものなのかなー、なんて思うことあります!!

  2. そんなに鋭い植物の種があるんですね@@;
    ずっと刺さってて痛かったでしょうね…チューイちゃん。
    papricaさんもほんとご心配でしたね。
    早く治ってくださいね。
    この時期だけ、ワンちゃんに履かせる靴ってないもんでしょうかね?

    1. ぽとすさん、おはようございます!
      どこにでもありますよ!! どんな乾燥したところでも広がるようで、結構深刻な問題です。春の終わりから秋までは、この草が蔓延っている丘の上などには近寄りません。
      歩道脇にも元気に育っているので困ったものですー。
      本当に、靴を履かせる、考えちゃいましたよ。でもね、この草の被害は足だけじゃなくて、目や耳、鼻の中なんかもあるんです。。。恐ろしすぎる!! うちの裏庭にはないのですが、前庭や歩道脇には見かけるので、見るたびにオンドリャっ!といって引っこ抜いてます!

  3. えーっ、植物だったんだ! どんどん食い込んでいっちゃうほど鋭くて硬いんだね。
    うちの犬は、足の爪にヒビが入っちゃったことがあって、チューイももしかしたらそれかな??なんて考えてたけど、植物とは予想外。自然が豊かな散歩コースは素敵だけど、気をつけないといけないことも多いんだね。それで全身麻酔になっちゃうなんて……。
    全部取りきれていることを祈ります。
    うちの周りの散歩の心配は、一番は誤食かな。繁みに顔を突っ込んでいると思ったら、びっくりするほど大きな鶏の足を咥えて出てきたりして。意外にいろいろ捨ててあるのよね。

    1. Umiさん、おはよう〜♪
      そうなのよ。。。この時期に出てくる蜘蛛も刺されるとひどいのがあるから、それかなーって思ってたんだけど、、、まさかのノギだったわ。涙
      釣り針のように、一方向にグイグイ刺さって進んでいくんよね。小さいけど硬い毛が穂先(尖った種の部分)に向かって生えていて、指で触れても「痛っ」って感じるよ。そうやって動物の毛にくっついて行ってあちこちに広がるみたい。 局部麻酔っていうオプションがあればいいのに、って思った。麻酔ってきついからね。。。家に帰ってからも8時間くらいはボーーーっとしてたよ。
      まだ少しびっこをひいてるから、心配はぬぐいきれないわー。残っていたらどうしようっていう、ね。 大丈夫だろうとは思うけど!

      茂みの中で鶏の足をゲット?! すんごいお宝!って大喜びだったんじゃなーい?笑 変なものをあちこちに捨てるニンゲン、やめて欲しいよねぇ。。。

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