太陽の塔に会いにいった

2025年に大阪に万博がやってくることに決まったねー。

55年ぶりの大阪万博かぁ。「万博」といえば、私の中ではエキスポ‘70の太陽の塔。まだ生まれていなかったけど、万博=太陽の塔。その内部が48年ぶりに一般公開になったというので、一時帰国中に家族で見に行ってきた♪

やっほー! 太陽の塔、ご無沙汰してましたっ!

子供の頃、おにぎり弁当を持って家族で何度か遊びに来たなぁ。万博っていうのがどんなものなのか想像もできなかった。父も母も万博開催中に行くことはできなかったものの、新聞などで見る限り、ものすごい人だかりで「未来」を感じるイベントだったと言っていた。「未来」というものはこういうものなのかなぁと、太陽の塔を見ながら思っていたのを覚えている。

一度、母に「あの中は空っぽなん?」と聞いたこともある。「万博当時は歩いて展示をみれたらしいよ」という母の答えに、中には未来が展示されているんだと思った。子供の頃に思い描いた未来というと、テレビ電話とか空飛ぶ車とかボタン一つで食べたいものが何でも出てくるマシーンとかだったな(笑)

太陽の塔は、話しかけたくなるような、話しかけてくるような、彫刻。「ここにあって当然」「ここにあるべきもの」的な不思議な存在感とメッセージ性があるように思う。奈良の大仏を見て感じる「おおおぉっ」とはまた違う。「わぁ、かわいい~」的なキャラクター感はない。仰々しさも威圧感もない。なんなのだろう。この顔とシンプルな姿に原始的な要素があるからなのか。

ネット検索もせず、「わぁ〜い」と言いながら踏み込んだ太陽の塔の内部。

私が子供の頃思い浮かべていた「未来の展示」のイメージとは全く違ってた!

内部は撮影禁止。ポストカードより。

生命の樹が、地底から塔の頭頂部に向かってぐんと伸びていた。単細胞生物からクロマニヨン人まで33種の”いきもの”がびっしりとはりついていた。壁に沿ってぐるぐるとらせん状に階段を登り、塔の腕のあたりまでゆっくりと生命の樹を見て歩けるようになってたよ。

当時は太陽の塔の前地下に「根源の世界」として、[いのち][ひと][いのり]という三つのテーマ館が広がっていたんだって。そこには「地底の太陽」という巨大な仮面が設置され、「人間の祈りや心の源」を表現したそうです。残念ながらこの地下空間は当時の姿を残していない。地下空間で描かれた根源の世界は、仮面や照明、映像でもって、生命の樹へのプロローグとして紹介されていたよ。

正面は現在を表す「太陽の顔」、背面に過去を象徴する「黒い太陽」、そして頂部に未来を象徴する「黄金の顔」

太陽の塔は単なる”巨大な彫刻”ではなく、万博テーマ「人類の進歩と調和」を表現するテーマ館として建てられた、と父が言っていた。今回、内部の展示を見ることができて改めて、その万博のテーマと岡本太郎の爆発的な表現力とエネルギーを感じた。「太陽の塔の体の中には樹が育っていたんだな」と、納得してしまった。

2025年万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」なんだってね。人工知能(AI)や仮想現実(VR)などの先端技術を駆使した展示やイベントを検討する。また、世界が共生する未来社会を表現するため、会場には中心となる建物を置かず、パビリオンを分散配置して「非中心」の世界観を演出する(毎日新聞)

個人的には、今こそ「人類の進歩と調和」が必要なんじゃないかな、とも思う。

お土産に、万博公園のガチャガチャで太陽の塔フィギュア(?)をゲット。

マグカップのふちに腰掛けられるタイプ、らしいんだけど。試してみたらバランス悪くてひっくり返ってお茶の中に沈没…

机の上で見ています。

岡本太郎さんは「人間の体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えていたんだって。わかっているのはそれだけで、あとの解釈や太陽の塔とどんな会話をするのかはどうぞご自由に、なんだって。久しぶりの太陽の塔、良かったです。

Goodies#289: 役割を得たもの

2週間の里帰り中に会うことのできた、高一からの友達の一人「Hama」(←あれ。名前出しちゃった。よかった?あだ名だからオッケー?)。数人との連絡もとってくれ、再会場所(?)の計画もしてくれました(ありがとね〜)。

その「Hama」が、帰り際に手渡してくれたもの。

それが。

これ(↓)。

太陽の塔

なつかしいっ!!!

今年は岡本太郎さんの生誕100周年なんだって。知ってました?100周年を記念して、興味深くて楽しそうなイベントも開催されるようです(もう始まっているものもあるよ〜)。詳しくはこちら:

岡本太郎記念館

太郎100祭り

万博(Expo’70)終了後、一部分を残しては撤去された「内部」。太陽の塔といえば、外から見る「おおきな顔」と光った頭、しか知りません。あの塔の中にどんな世界が広がっていたのだろう。

Hamaは、岡本さんのファンでもあるそうで、うちの相方に紹介してあげてね〜♪  と、この「太陽の塔の置き物」をプレゼントしてくれた。

tower-of-sun

正直。もらった後、箱を開けたときは「うわっ」とびっくりした。『一体、これをどうしたらいいんだー?』と。で、相方に見せると、彼も「うわっ。それ、一体なんなの?」と。Tower of the Sun だよ、これは。有名な岡本さんの作品で、エキスポ70のシンボルなんだってば。と自慢する私。

で、この「ミニチュア太陽の塔」。家の中のいろんな場所に置いて試してみたけど、なんだか寂しそうで、どうもしっくりこないのです。「手持ち無沙汰」というか… そこに「置かれている」だけではダメな気がして。

ふむ。

そこで。ひとつ「役割」を与えてあげた。

太陽の塔に指輪をかける

太陽の塔の腕(?)。指輪をかけるのにぴったり〜☆

この発見に、我ながらとても満足してしまった。彼も役割をもらって嬉しそう。

Hama~、ありがとね〜♪