夏の花たちと、ポッドキャストの話

雨のマークがゼロ。庭もからっからに乾燥してしまっている。

おまけに、ひんやりとした風 も頻繁に吹き付けるので、輪をかけて乾燥する。草はもう茶色くなりパサパサだ。むき出しになっている花壇の土は表面が砂のようになってしまっている。最低限の水やりしかしない中、夏の花たちがなんとか元気に咲いてくれていてうれしい。

クロコスミア(赤)とルリタマアザミ。向こう側にダリア

4,5年ほど前から、こういう超乾燥する夏にも強い草花を植えるようになった。

鹿が食べないはずの「クロコスミア」も食べられてしまうようになってから、分球して家の前に植わっていたものを裏庭に移した。それらが随分元気に咲いてくれるようになった。鳥が飛んでいるような真っ赤な姿がとてもかわいい。これはハチドリたちにも大人気だ。

今年はこぼれ種から早い時期に発芽した「ブランケットフラワー」がとっても元気に咲いてくれている。

ビタミンカラーのブランケットフラワーとラベンダーの色のコントラストがとてもきれい。

タチアオイたちはいつも葉っぱに斑点がたくさんついてあまり大きく育たない。それでも植わっている場所で、精一杯花を咲かせてくれている。

ふりふりのタチアオイはコレひとつだけが生き残り、今年はどういうわけか一重で鮮やかな紅色のものが二つ育っている。今年は植えていないから、去年ぱらぱらと蒔いていた種が発芽したのかな。

そうそう。朝の通勤のときに聞くポッドキャストのひとつ。「松任谷正隆のちょっと変な話聞いてもいいですか?

今朝、一番新しく収録されたもので、家族型ロボット「Lavot」の開発者「林要さん」との対談を聞いた。なかなか面白かった!松任谷正隆さんはユーミンの旦那さん。彼が招待するひとたちは「その道のプロ」が多く、松任谷さんの質問もとても面白い。当たり前のことなんだけれど、世の中にはものすごくクリエイティブなひとたちがたくさんいるんだなぁと感心する。

で、その林さんが紹介していたラボットの話。後半で「ラボットがどういう場で利用されていくのか」という質問の中で、林さんが、デンマークの高齢者施設がラボットに興味を持ったという例をあげていた。その理由が興味深く、そのとおりだ!と思った。

病院や施設で利用されるロボットというと、ある作業をスタッフの代わりにしてくれるものが多いという。ものを運ぶとか、人間の動きを真似て作った作業ロボット。それは想像できる。でも、「ひとというものは実はエモーショナルなサポートを提供し続けるというのがとても苦手だ」と林さんが言っていた。ロボットにフィジカルなサポートを担わせるのではなく、逆にLavotのような家族型ロボットにこそエモーショナルなサポートをお願いしてしまう。そうすることで施設のスタッフのメンタルヘルスを維持できるであろう、と。目のつけどころが面白いし、確かに、肉体的・物理的なサポートよりも、メンタルなサポートをし続けるのって本当に大変だと思うもん。

ひとの話を聞くのって好き。世の中には私の知らないことを情熱的に語れるひとたちが星の数ほどいて、そのひとそれぞれに歴史があって生活があって多くの人たちとのつながりがあって。とても面白い。

ポッドキャストの中で聞こえてきたこの「Lavot」のちぃ〜、ぴぴぴぃ〜っていう声(音)が、ロボットっぽくなくて、少し小鳥のような小動物を思わせるものだったのにも驚いた。笑。一度触ってみたいなぁと思った。

となりの雑談のエピソードを聞いて

おすすめのポッドキャストってありますか?

夏らしくてかわいい。

私は最近、以前に友だちにすすめてもらった「となりの雑談」というのを自転車通勤のときに聞いている。これが楽しい。コラムニストの「ジェーン・スー」さんと雑談のひと「桜林直子(さくちゃん)」さんが15分ほどおしゃべりする、というもの。短いしすごく気軽に聞ける。イントロでも「喫茶店で隣りに座った人の話が耳に入ってきたなぁ、という感じで聞いて下さい」って言ってるんだけど、その通り。カフェやバスなどの公共の場で、ふと聞こえてきた会話みたい。仰々しくもなく、聞いていて思わず「そうそう、そうなんよね~。わかる~。」って呟いてしまう。

新しいものから遡って聞いたりしているんだけど、どのエピソードだかで、こんなのがあった。

ひとりでいることが全く苦ではなく、大好きだっていうスーさんが、お金が有り余るほどあって問題がないとしたらどんな風に暮らすか、というトピックで「引きこもる」って答えていた。笑。さくちゃんは、それは嫌だと言っていたけれど、スーさんは、「戦争をなくすことはできないけれど、お金の必要なひとたちのサポートをして(だったと思う)、自分はというと、ひとりで全然平気だし、大型犬2頭と引きこもって暮らす」って。面白い。

私も「ひとり遊び」はかなり得意だ。ひとりで庭仕事をしたりチューイと散歩したり、自転車でふら~っと走り回ったり。あまり「寂しい」と感じない。お金がそんなにもあるのなら、まず家族や友だちのローンを支払ったり、もっともっとお金があるなら、世界のアニマルシェルターや国立公園の基金に寄付したいし、外国人が買い取って開拓しようとしている日本の各地の山や土地を丸ごと買い取ってそのままにしておきたい。あぁ、どんどんと欲が出てくる。笑。

でも、どれだけお金があっても、多分、程よい自然に囲まれて動物と暮らせたら幸せだろうなぁ。今は、チューイだけだけれど、多頭飼いできたらいいなぁとか。

話がそれてしまった。

そのスーさんの話の中で、大勢が集まるパーティーって楽しいけれど家に帰りたくなるんだよね、みたいなことも言っていた。スーさんのお父さんが全くその通りのひとだったんだって。親戚が集まって食事をしてワイワイ楽しんでいる真っ最中に「俺は帰る」と言って帰ってしまったり、何も言わずに消えちゃったり。笑。それは、お父さんがその場が「嫌いだから、嫌だから」ではなかったし「不機嫌になって去る」でもなかったんだって。ただ、帰る、といってその場を突然去ってしまう。

これね、わたし、すっごいわかる!!

私もある!

嫌だからじゃなくて、突然、「あぁもうお腹いっぱい。ほなっ!」っていう感じ。飽和状態になっちゃうというか、スーさんのお父さんと同じで、ある一点に達すると、もう「人の話も上の空」になって右から左に抜けてしまうし目が泳ぎだしたりする(←自覚している)。笑

北米ではファミリーパーティや友人たちが集まってのディナーがやたらとある。今はもうそういうのを計画することもないし、誘われることもない。コロナの後は全くゼロになった。これも、私は全然、寂しいとは思わない。正直、カナダに来た当初は「パーティ」という集いに行くとめちゃくちゃ疲れていた。英語で会話にうまく入れない、人が話しているのにそのひとよりも大きな声で話し始めるひとが苦手(←これもオッケーでペナルティ無し)、どうでもいいようなスモールトークが苦手、宗教と政治の話は苦手、、、とにかく苦手要素が多すぎて疲れていたんだと思う。そもそも、日本語でも、私はひとの話を聞いている方が楽しいし幸せだし。

でもそういうパーティでは必ず、ひとりふたり「ひとを惹き寄せる」タイプのひとがいるんよね。なぜか、そのひとの周りにはひとが集まる。会話上手というだけでなく、なにか発するものがあって。そんな様子を遠目に見ているのも私。笑 昔は「あんなふうに大勢の中で楽しく会話をつなげていけるのってステキだなぁ」という憧れもあった。

また、話がそれた。

かわいい入口とびら。鹿よけ効果がありながらも閉鎖的ではない。

とにかく。

ひとりで過ごす時間も大好きで、ひとりで放っておかれても苦ではないけれど、大勢のひとたちの話を聞いたり少し離れたところから眺めているのも好きだ。大勢が集まる場所でのソーシャライズは、ある一点を超えると「ぱちっ」とスイッチがOFFになる。OFFになるとスーさんのお父さんと同じ様に「もう帰ろう」と、自分の「巣」に戻りたくなる。

スーさんの話を聞いて、自分と全く同じ風に感じるひとがいるんだ!と少し驚いたのでした。

ポッドキャスト:First Person

映像で得る情報よりも、耳で直接聞く話のほうがずっと深く心に響くことがある。映像よりも本で読んだ物語のほうが心に長く深く残っていることがある、というのと同じだろう。

自転車通勤のときに毎朝ポッドキャストを聞くのだけれど、先週はじめに聞いたストーリーにはうるうるときてしまった。

First Person というポッドキャストです。Spotifyならここにあるよ→☆  First Person はNew York Times Opinionのポッドキャストの一つで、ホストはジャーナリストのLulu Garcia-Navarro。好きなジャーナリストです。

このポッドキャストのサブタイトル(?テーマ)には、「あらゆる意見というものは一つの物語から始まる。」と書いてある。

一つのトピックに関して1対1の対談を収録し、毎週木曜日に更新される。3月30日の「The Shameful Secret at the Heart of My War Reporting」は、とても “powerful” なものだった。イラク戦争から20年たった今、当時、現地リポーターとしてイラクに滞在していたLulu自身と、現地通訳者のAli Hamdaniの対談。ジャーナリストと通訳者としてだけではなく、家族ともいえるような親友であるふたりが、この20年間触れることのできなかった当時の心情や、聞いてみたかった・聞くべきだったけれど聞けなかったことなどを、このエピソードの中で語っていた。

Aliさんは敵対国(アメリカ)の通訳者であったために、自分の車を眼の前で爆破され、それを機にアメリカに移住する決断をした。以来、一度も母国イラクに戻ったことはないし戻ることもないって。母国イラクを侵略し破壊し、米国の攻撃のために友人が死に、その米国に今自分と家族が暮らし、新しい希望をもって生きていけるということは、なんという皮肉なことだろうって言っていた。

それにしても。このポッドキャストのLuluさん、白人女性で20年前のバグダットでジャーナリストとして活動していたなんて。

彼女のポッドキャストの対談では色々なトピックをカバーするのだけれど、どのエピソードでも、彼女の質問は飾らず、まったくストレートなもので、それに返される答えをじっくりと受け、でも彼女自身の意見をなすりつけることはなく、聞いている人たちに感じる・考える余白を残してくれている。プロのジャーナリストだ。

日本語で聞くポッドキャストはあまりなく、聞くものは「本についての対談」だけかな。何かおすすめのものはありますか?

お話を聞くのは楽しい。今は本当にたっっくさんのポッドキャストがあり、クオリティーもとても高く、選ぶのが難しい。無料でこんなにもハイクオリティのポッドキャストにアクセスできるなんて、すごい時代だなぁと思う。聞きやすい英語のものに出会えたら、とても良い英語のリスニング題材にもなると思う。私が高校生の頃には、こういう対談が収録されているカセットテープを買ったりしていたもんなぁ。

チューイも大きくなったなぁ。来月、1歳だじょ。

良い週末を☆