ローマの休日:エトルリア文化美術館からパンテオンへ

ローマ滞在も残すところ数日になり、「観て感じて吸収する」センサー(?)がそろそろ飽和状態になりつつあった相方と私。さて、どうするか。

Etruscan・エトルリア人。紀元前700年頃から栄えた彼らの文化的技術は、古代ローマ文化に大きな影響を及ぼし基盤になったんだって。文化、美術、社会的・経済的にも優れ、豊かであったエトルリア人の起源や歴史は、まだまだ謎に包まれている部分が多いんだよ。それでね、私たちの最後の美術館に、「エトルリア文化美術館」を選んだ♪

エトルリア文化美術館

Villa Giulia」っていう名前で知られている美術館。ミケランジェロの高度な芸術的手法「マニエラ」が最盛期となったのが16世紀(マニエリスム期)。そのマニエリスムを代表する建築家の一人「ヴィニョーラ(Giacomo Barozzi da Vignola)」によって建てられたのが、この「Villa Giulia」なんだって。ローマ教皇ユリウス3世の別荘だったそうです。私たちみたいに人ごみが苦手、とか、他のメインのスポットは見てしまったから、という人にはオススメ☆

表門をくぐり抜けたところに広がる中庭。この奥と両側に小さな庭があり、ちょうど薔薇の花が咲き始めていてきれいだった〜。人も少なくてひっそり。

エトルリア文化美術館

柱廊玄関の葡萄のツルに覆われたようなデザインが素敵でした。

柱廊玄関

古代ローマではTusci または Etrusciと呼ばれていたことからも、現在のトスカニー(ウンブリアの西の辺り)がエトルリア人の拠点だったそうな。

エトルリア文化美術館

この美術館での写真撮影は禁止。Wikiで見つけた写真を少し紹介するね♪

エトルリア文化

今から約2500年前だよ。精巧なデザインと表現力。こういうフィギュアの多くが片手に乗るほどの小さなものでブロンズで作られていました。私はフィギュアものとジュエリーと壺や器に描かれていた動物のデザインに夢中になってしまった。

エトルリア文化

エトルリア人は文字も残しています… 紀元前700年〜500年前に。

Villa Giuliaはかなり大きな美術館で、私たちは3時間近くかけておそらく3分の1を見たか見てないか、という感じでした。で、もう、これ以上「見れませんっ」ってところでギブアップ(残念〜、続きはまた今度〜)。エトルリア人の美意識と文化的豊かさを痛感したよ。フィギュア、一つ欲しいなぁ〜、な〜んて。

Villa Giuliaでエトルリア人の綿密で繊細な遺物にすっかり感動してしまった私たち二人。ガラスケースの中の小さなタカラモノに集中した3時間のあとは、どひゃーっと大きなものを見に行った。

ナヴォーナ広場

ナヴォーナ広場!人ごみ覚悟で、どうしてもココは行っておきたかったので。昼間はどうしても混み合うので、ライトアップされる夜がオススメらしいよ。人も少なくロマンチックで、ローマで一番きれいなピアッツァだって言う人もいるくらい。

ナヴォーナ広場ベルニーニ作の「4大河の噴水」。ナイル川、ドナウ川、ラプラタ川、ガンジス川を擬人化した4つの男性像が腰掛けてるよ。

ナヴォーナ広場

えっと、コレはガンジス川の男だよ。小さい頃、ガンジス川には一度行ったことがあるので親しみを覚えまして…

次にローマに行くことがあったら、ゆったりと夜の街を歩いてみたいな。

ナヴォーナ広場から歩いて10分ほどのところにあるのが、パンテオン!

パンテオン

初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近「アグリッパ」によって紀元前25年に建てられ、それが火事で焼け崩れたんだよね。その後、(テルマエでご存知の)ローマ皇帝ハドリアヌスが再建したのが、今のパンテオン。7世紀のはじめにキリスト教の聖堂となるまでは、万神を奉っていたんだって。

パンテオン

パンテオン。このスケールと、美しいドーム。余りにも圧倒されて立ち止まってしまいました。どうか、みなさん、見に行ってください。

パンテオン

あんなにも精妙で美しい装飾物やフィギュアを作ったエトルリア人の研ぎ澄まされた技術と、2000年後の近代技術に取り囲まれた私たちをも黙らせてしまう、ローマ人の建築技術。。。。スマートフォンの画面を指でするするしながら写真をとっている観光客を眺めながら、私たちってどれだけのものを失ってしまったのだろうな、ってふと思いました。

是非、訪れて欲しいスポットです♪

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