アメリカ民主党大会

恥ずかしいことですが、私は政治にほとんど興味を持たずに大人になった。

中学生の頃だったか、一度、日本の国会演説をテレビで見て「一体この人達は何を言っているのだろう。」と、討論のレベルを同じ国民としてとても恥ずかしく感じたのも覚えている。日本の教育では「討論をする」とか「批判をする」ということをしない(私はしてこなかった)ので、カナダで初めて「Class Discussion」をさせられたときは黙りこんでしまったっけ。今でもDiscussionとかCritique とかって苦手です。

カナダに住むようになり、いい歳になってから、世界情勢などをニュースで読むようになったけれど、今でさえ日本の政治の現状やカナダの国内の政治事情が「ディナーテーブル」の話題にあがったりしたら戸惑ってしまう。政治的な自分の見解っていうものを、論理だてて話せないのです。これはやっぱり若い頃の基板がゼロだったからかな。恥ずかしいことです。

でも、4年に一度のアメリカ大統領選挙は、こんな私にとっても一大事です。

アメリカが隣の国だから、というだけでなく、アメリカという大国が政治的にどう傾くかは、カナダだけでなく世界中に大きな影響を及ぼすと思うから。アメリカのテレビ番組や映画やニュースを見たり聞いたりしていると、その大雑把さと迫力とセックスとバイオレンス、白か黒の世界、貧富の差、宗教問題や人種問題など、何年隣の国カナダに住んでいても馴染めないものがある。

だけど、この大統領選のドラマの迫力は、日本のような政治色の薄い国で育った私にとっては素晴らしいエネルギーだと思わずにはいられないものです。4年前、オバマ大統領が選ばれたときには、全身鳥肌が立った。こんな時代でも、国民に「希望」を抱かせることができる人物(ミュージシャンやアーティストでなく、政治家で)がいる、ということに驚いた。

昨日のミッシェル・オバマ夫人の演説には、心をうたれた。とても長いんだけど、興味があれば是非。

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日本の政治家で、ここまで人を惹きつける演説を出来る人がいるのだろうか。作り上げたものではなく、彼女の心からの言葉だっていうのが伝わってくる演説だった。

中学生や高校生の英語の聞き取りの練習に、是非。昔、聞いたよね。マーティン・ルーサー・キングの「I Have a Dream」演説。

今夜は「ビル・クリントン」のサポート演説も聞きました。延々約50分。今までの民主党の主張で物足りなかった部分(オバマ自身が成し遂げてきたことや、これからの方向性や共和党の主張するポリシーの恐ろしさ)を語ってくれました。ほっ。

小さいころ(せめて小学高学年あたり)から、世界の情勢や日本の国の政治の動静を、少しでもいいから家庭や学校で話し合える環境を作ることって、大切だなって。アメリカ民主党大会の時期にはいつも思います。私は今でもハンディキャップを感じてます。

オバマさん、頑張れ!
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