シミの話。

口元にマッチ棒の先ほどのシミがある。

じんわりと。ゆっくりと。確実に大きくなってきている。

その、口元のシミ。

アイライナーペンシルで黒く塗りつぶしてホクロにしてみたらどうだろう?

シミのままにしておくよりもセクシーなチャームポイントになるかもしれない。

やってみたら。

美川憲一みたいになった。笑

 

美川憲一にホクロがあったかどうかは定かではないけれど、思い浮かんだのが美川憲一だった。のだから、、、私は美川憲一似なのか。

20代、30代、日焼け止めをまともに塗ることもなく、強い日差しの中でテニスをしたりカヤックに出かけたりハイキングしたりしていたのだから、その「つけ」が回ってきても全くおかしくないし驚きもしない。「きーたーぜ〜っっ」っという感じで顔のあちこちで芽生えて(?)成長していくシミを見ている。

一応、コンシーラーも持っている。

資生堂のものだ。

丸い容器に入っているのは「スポッツカバー」というもの。コレ→アマゾンリンク)は5年ほど前に買ったものだ。確かブログのお友だちが「いいよ!全然減らないから死ぬまで使えるよ!」って言ってたものだ。本当に死ぬまでこれひとつでいけると思う。コスパが良い、というのはこれのこと!使っている色は「H100」で肌の色と少しずれて入るものの、カバー力は素晴らしいと思う。

一方、コスメデコルテのコンシーラーパレットは、妹が勧めてくれたもの。2年前に帰国したときに買った。スポッツカバーが5つ買えるお値段だ。4色あって、右下の色が私のこめかみの大きなシミを隠すのには的色だ。オレンジ系と少し明るい色も、目の下のたるみを「気持ち」目立たなくするのに使えるらしい。いくつかYoutubeでたるみのどの部分にどっちの色を載せれば良いのか、を勉強してみたけれど、いまいちよくわからない。明らかにくすんでいて疲れて見える部分にどっちかの色をのせ、スポンジでポンポンして誤魔化してみる。ちょっとお高いのだけれど、私は十分に使いこなせていないと思う。

もうずっと、まともにお化粧などしなくても良い職場で仕事をしているので、普段はしょぼい眉毛だけは少し濃くして、逆まつ毛(痛い!)にならないようにまつ毛を上に向けて(気持ち)、このコンシーラーたちで気持ちシミたちを隠して終わる。日焼け止めはちゃんと使うようになった。ファンデーションは肌荒れになることが多いので、そうならないヴァントルテのパウダーか資生堂の薄いリキッドのものを使うこともある。が、あまりカバー力もない。

キャンパスの学生さんたちの肌は、つっやつやです。

今からちゃんと日焼け止めだけは塗っておきなさい!と、学生さんスタッフに言ってしまったりする、、、おばちゃんスタッフの私。

日本では「シミ取り」といっても色〜〜んな種類があるようで、シミの種類をきちんと検診してもらってから施術を受け、満足でハッピーになった女性もたくさんいるようだ。思い切って取ってもらおうかなぁと思うものの、2週間の一時帰国では無理っぽい。シミ取りも続けて定期的に通ったほうがいい、というのも聞くし。

そういうわけで、私は増える・大きくなるシミと一緒にやっていくしかない様です。

シミの話でしたー。

両手の中のいのち

昨日は妙な一日だった。

両手の中に小動物のいのちのぬくもりを二度も感じた。

リモートワークの日だったので、昼前にからっからになっていた花壇のソーカーホースをONにしておこうと庭に出た。

と。

目の前をさささささっっと横切ったものあり。

ネズミ(Rat)?? ウサギか???

間髪入れず、私の直ぐ側を飛びゆくものあり。

チューイ。

「チューイっっっっっっっっ!!!COME!!!!」と叫んだものの、獲物を目の前にして私の声が届くわけもなく。

次の瞬間、きぃーーーーーっっっっ!という声。

うさぎだ。一撃したようだった。

私がかけつけると、チューイの足元にぐったりと横たわった子ウサギ。体の大きさも20cmほどの小さな子。

慌てて両手ですくい上げ、どうして良いものかとおろおろとする。まだ小さな息があったけれど、からだに力はなかった。

マッチ棒の先程の両手の指を大きく広げ、少し背中を反って小さく声をあげ、そのまま息をひきとった。目が開いたままでまだ温かいし、生きているのかと、柔らかな毛を撫でなから頭にふぅふぅと息を吹きかけ、Oh… come back bunny… come back.と言ってみるものの、だらりとして、鼻先も指先もぴくりと動くことがもうなかった。

小さな耳と小さな足と、少し開いた小さな口から見える小さな歯。目が潤んでいた。

苦しくて泣いていたのかと、心が傷んだ。

最後に見たのが私の顔だったら怖かっただろう。青い空だけを見つめていたことを願う。

庭の奥に穴を掘り、小さなウサギを寝かせた。お線香をたき、花を供えた。それしかできなかった。

ウサギが入ってこないように、フェンスと地面の隙間は全て板や石で埋めていた。なんだけど、その下を掘って入ってきたみたいだ。よくよく見てみるととても小さな抜け穴がふたつ見つかった。

そんな子ウサギのぬくもりがまだ手の中に残っていた昼下がり。

ダイニングのテーブルで仕事をしていると背後でカタカタっこんっと不規則に物音がした。チューイが裏口の辺りでなにかやってるのかと思っていた。

いや。チューイはベッドの陽だまりの中で昼寝していたよな。

こんっ。こここんっ。

ん?何の音?

裏口には何もいない。風が吹いているわけでもない。

ここここんっ。ちっっっちっっ。

 

はぁ???

はっっっっ。

 

ことりっっ!!

 

裏口の階段の上にある、天窓にコトリ!

 

この天窓は屋根に向けて天井から1.5mほど伸びる吹き抜けの先にあり、開閉はできないただの採光用の窓。かなりの高さになる。

一体何処かから入ってきたのやら、、、コトリ。裏口は開けっ放しにしてあるけれど、虫よけネットがすだれのようにかけてある。めくれあがった隅からテケテケ歩いて入ってきたのか。

なんでー?!

相方も「このコトリは助けないと駄目だ!どうやってレスキューする?!Oh… little bird, come down!」と、天窓を見上げなら焦っていた。どうするっって。虫取り網なんて家にない。

とんちんかんちん一休さんの出番だ。

家にあった一番長い竹竿の先に、透明なプラスチックの容器(ペンキ用バケツの中敷き容器)をくっつけ、長い長い「しゃくし」を作った。

ぱたぱたと騒ぎ続けるコトリをなんとか「しゃくし」で覆い、ゆっくりと壁に沿ってスライドさせて引き寄せた。が、その容器の下から飛んで逃げ、裏庭に面した窓に直撃。

軽い脳しんとうを起こしたコトリを慌てて両手で捕まえた。

チチッチチッ と言いながら私の手のひらをつつくコトリ。温かかった。

庭に出て両手を開くと、一直線に飛び立った。

小さな生きものたちの命。ひとつは終わり、ひとつは飛び去っていったぬくもりだけれど、この両手の中に感じさせてもらい不思議な気持ちになった。悲しいとか嬉しいとかそういうものではなくて、普段、ちらりと見る生きものたちはこんなにも柔らかくて温かいのだなぁと、特別な想いがした。

おいらもただ生きている。

予定外の早起きの朝より

4時半前にトイレに目が覚めて、それから目が冴えてしまったので起きた。

布団から出てしまうと、なんとなくまだ眠い気がして、少し体操をする。顔を洗い、寝室の隣のスペースにあるGusのコーナーにろうそくとお線香を灯し手を合わせる。

ちょっと早起きしたので「書いて」みようかと、ブログを開いた。というわけ。

大学の新学期は来週から始まる。いよいよ今週に入り、新入生たちがキャンパスをウロウロし始めている。

あぁ、また始まる。あと少しの穏やかさを自分の中にかき集めておきたくて、お昼休みにキャンパスガーデンを久しぶりに歩いた。

自転車通勤のときにはポッドキャストを聞くんだけれど、昨日はThis American Lifeを聞いた。パレスチナのガザ地区、ウェストバンクに暮らすパレスチナ人のひとりとリポーターの会話が流れた。そのエリアには「セトラー(Settlers)」と呼ばれるイスラエル軍が占領区を広めている。インタビューを受けていた彼は、自分のVanに子どもたちをギュウギュウ詰めにしてのせ、学校まで送っていく。セトラーのエリアをさけると、車で1時間かかるという。通学途中、子どもたちは自分の後ろで、お菓子のことや宿題の話をしている。なぜ、そうやって子どもたちを送り迎えするのだと聞かれ、自分には家族もいない。このVanとタバコがあればなんとかなる。だから子どもたちを送っていく。

というようなことを言っていた。この部分を聞いたときに、涙が溢れてきた。

私の感じることが何になるわけでもないのだろうけれど、あまりにも不公平過ぎて。子どもたちが子供らしく生きられる環境だけでも守ってあげれないのかと、やるせなくなる。

緑の中を歩きながらも、申し訳ないほどありがたい。自分にはこんなにもたくさん与えられているということ。

夏の終わりのアジサイがたまりません。

我が家の裏庭の花たちも、柔らかくなった朝の光の中できれいです。

そうだ。先週末はとても久しぶりに庭仕事をした。日陰のベッドの掃除。少しずつ片付けを始めたくて。

はびこってしまっていたグラウンドカバーの草や雑草を抜いただけなんだけど、土いじりをすると気持ちがいい。ということを思い出した。とても満たされる。

と、ここまで書いて、そろそろ朝の準備の時間だ。顔に日焼け止めを塗って、お湯を沸かし、チューイを起こしに行きますか。