今日は少しズレた一日だった。
朝方に見たドラマチックな夢が始まりだ。起きたときにその感覚が全身に残っていた。
*変な夢*
その日、私は母に頼まれ、母の旧友の「カワサキさん」に会いに行かなければならなかった。
カワサキさんには何度も会ったことがあるけれど、それはいつも外だったり、うちに来てもらったりだった。始めてカワサキさんの家に行くのに、私はある駅で降りた。ちなみに、これは日本での話。
急行や快速が止まる駅ではない、小さな町の駅で、改札を出るとすぐに商店街のようなメインの大通りがすぅーっと真っすぐ伸びていた。それが「Muglave St.」(だったと思う。日本の町だけど)。カワサキさんの話では、彼女の家までは駅から歩いて15分もかからないそうで、Muglave St.をまっすぐ進んで「Store St.」と交差するところを曲がって5,6分だと。
そのMuglave Stの両脇に並ぶお店が、どれもとても素敵だった。観光客向けに町のお金を注ぎ込んでブラッシュアップしたのか?と思うほど、素敵にわざとらしくない「ヨーロピアン」なのだ。ちょっとしたカフェやレストランも、昔からそこにあり地元民に愛されているという雰囲気のヨーロピアン。なんて良い感じの町並みなんだろうと感心した。
少し不思議だったのは、Muglave St.には沢山の「交差する」道があった。古ぼけた標識を確認しながら歩いていると、すぐに「Store St.」に行き着いた。Muglave St.に十字に交差していて「右か左か。。。」と迷ったものの、5分ほど歩いて住宅街にでなかったら引き返せば良い、と思い右に曲がった。
しばらく歩いてもヨーロピアン風のお店が途切れる様子がない。で、カワサキさんに電話してみたところ、「あら、Store St.わかった?あそこを左に曲がるのよ。そしたらすぐに普通の家が並んでいるのが見えるから!」って。
いま来た道(Store St)をMuglave St.まで引き返し、そのまま真っすぐ歩けば良いだけのこと。
なんだけど。
歩けど歩けどMuglave St.が出てこない。
しかも、間違った方角を向いて歩いているときには気づかなかったけれど、回れ右をして歩き始めるとStore St.にはコレまた沢山の脇道があった。標識のない小さな道。「いやいや、私はStore St.からそれちゃいけない。」と、心して歩いていたのに、どうやら気づいたら脇道に入ってしまったようで。
その道は緩い下り坂になっていた。
なんだかおかしなことになってきた予感がした。もともと方向音痴なので、迷うことは珍しくはないのだけれど、不安になり始めたのは、それまでの「素敵なヨーロピアン」な雰囲気がどんどん削ぎ落とされていったからだ。
もう一度カワサキさんに電話してみたものの、繋がらない。
下り坂は引き返しても下り坂なのだ。一体、私はどの道を歩いているんだろうと標識を探してみると、古い壁に縦書きで「ストアストリート」と書いてあるのが目に入った。ということは、これはStore St.なのだ。
どうやら。
… コレは誰かに聞いたわけではなく、「気付いたこと」なんだけど…
Store Stには「地上レベル」と「地下レベル」があるということ。 つまり、ヨーロピアンな素敵な地上レベルの下に、昔のままの本来の「Store Street」が走っている。そこに何故か迷い込んでしまったのだ。
道はどんどん細くなり石畳になり薄暗くなっていった。幅はちょうど「ロバがひく馬車がぎりぎり通るくらい」だ。
そして、その古いStore Stは「アジアン(Asian)」だった。聞こえてくる言葉が混じり合ってよくわからない。日本なのか中国なのか。匂いがアジアンだ。細い道からまた細い小路が伸び、時々扉もあり。
そのとき、正面から「牛」が押し寄せてきた。どこかから迷い込んだのか、誰かが牛を連れているのかわからないが、ざっと15頭ほどの牛たちがこちらに向かってくる。
しかもその牛たちは、薄い桃色をしていた。
どこか脇に避けないと、あのピンク牛に押しつぶされる!と思い、咄嗟に左手に見えた物置のようなスペースに入った。
私と一緒に少年がひとりと女性がひとり。
そこで気付いた獣のにおい。
暗闇の奥に光るものがあった。
虎。
トラだ。タイガー。
めちゃくちゃでかいよな、トラ!!!
どうするよっっっ!!!
その瞬間、色んな思いが頭を巡った。
「少年は大丈夫だろうか。少年、動いちゃいけない。」「トラはお腹をすかせているのだろうか。」「一歩出たらピンク牛がいっぱいいるじゃないか。それを食べろ、トラ。」「女、叫んじゃいけない。」「カワサキさんはこのストアストリートのことを私に黙っていたのか。」etc.
怖かったけれど、慌てる必要はない、と思った。食べられたらそれまでのことだと。
私はその場に寝転び、大の字になった。トラが少年を見てから私を見た。私もトラを見た。
トラの牙が、ワタシの右手の甲に「きっっっ」と触れた。
***
起床。
今朝の散歩で、チューイは大きな犬にギャウった。犬を連れていたおじさんに「うちの犬はReactiveでフレンドリーじゃないので、どうぞ行ってください。」って言ったのに、「No worry, my dog is puppy and friendly~~(大丈夫さ、俺の犬はパピーでフレンドリーだからね)」と犬にグイグイ引っ張られて近寄ってきたもんで。。。 チューイがアグレッシブに吠え。それを制しようとかざした私の右手の中指に、チューイの歯があたった。チューイは一瞬で「やばっっっ」と気付き、落ち着いたけれど、私の指にはちいさな字ができた。手袋してなかったら血が出ていたと思う。少々凹む自分と、申し訳ない顔で見上げるチューイ。
夢とチューイと。朝から妙にざわついた一日。