Goodies#104: インドネシアのガムランとパペット

相方の友達マイケルは、大学でインドネシアの言語・文化・歴史などを教えている。「今日は僕らのグループが練習しているGAMELAN / ガムランのリハーサルがあるから、よかったらおいでよ」と誘ってくれた。

場所はどこ? と聞くと、なんでもうちの家から歩いて3分。坂を上ったところにあるお宅。

ちょっと顔だけでも出しに行こうか。「サポート」って大切やんね。と、一応カメラだけもって行ってきました。

劇場のある家

家の中に「Theatre / 劇場(?)」があるという、不思議なお宅。一見、普通の家に見えますが。

入ってすぐのところに、本当に劇場があった。

劇場のある家

「さぁさ、早く二階に上がって来て下さいよ。リハーサルが始まるよ。」と、せかされて二階に行くと。

ガムランの演奏

うわっ。素晴らしい。

ガムランって、名前は聞いたことはあったけど、どんな楽器を使うのか、どんな演奏なのか、どんな歴史があるかとか、全く知らずに顔を出したワタシ。びっくりしました。中央に座っている人が「Sutrisno Hartana / ストゥリスノ ハルタナ」さん。彼はインドネシアのジャワにあるロイヤルパレスで演奏したこともある「Court musician」だそうです。彼が中央で太鼓をたたき、コンダクトします。ストゥリスノさん、とってもにこにこして「間違いもOKですよ。こうしてみんなで一緒に演奏して、聞いてもらえるということが素晴らしいのです。」と言っていた。

ガムランって、東南アジアやインドネシアの民族音楽の総称だそうです。今日見た楽器には、大中小の鉄琴、太鼓、銅鑼(お椀を逆さまにしたようなもの)があった。詳しいことを何も知らず、聞いてみた。解像度の悪いカメラでとったビデオクリップ...どうしても「音」を紹介したくって。
目をつむって聞いてみて下さい。

不思議な世界に落ちていく感じ。演奏しているマイケルも「長いこと続けて演奏していると、トランス状態に陥る感じがするよ」と言っていた。それ、わかる。

このリハーサルの後、一回の劇場に皆さん移動しました。

ハルタナさん一家によるパペットの演奏と、長女のアユンさんがダンスの演奏、そしてストゥリスノさんがパペットを披露して下さいました。

パペット演奏

本来なら、演奏者たちがいて、同時にパペットも上映されるそうです。

ガムランパペット

そして、これがパペットのひとつ。ちゃんと色がついてるんだ。

つづいて娘さんのアユンちゃんが、民族舞踊を披露。彼女の手と、指の動きにすっかり見とれてしまいました。なんて繊細な指の動きなのだろう。
画像が悪いのですが...

そして、最後がストゥリスノさんによる、パペット。ひとりで12程の登場人物の声を担当し、パペットを操り、歌を歌っていた。
少しだけ。こんな感じ。

生まれて始めて見た、生のガムラン演奏とパペット。

何でもかんでもがデジタルになり、コンピューターやソーシャルネットワークに依存してしまう今。こういう歴史のある「生」の演奏とパペットを、小さな個人の劇場で見ることができたことに、感動した日曜日でした。

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「Goodies#104: インドネシアのガムランとパペット」への2件のフィードバック

  1. papricaさま

    自然もあって、いつでもこういう文化的な交流も周りにあって、
    なんか、いいかあ、こういう環境。

    お隣の大きな公園があるので、natureには満足してますが、
    ここは文化的には不毛地帯(地元の方々には言わないで!)、
    cultureに植えてます。うう。

    ズッキーニブレッド、チョコレート入り?
    なにやら、たいそう美味しそうなできあがりでしたねえ。
    (もちろんもう、お平らげになられたのでしょ?)

    1. serendipity_jさま

      ビクトリアは自然も多く残っていてきれいですが、文化的なイベントはもう少し充実してもいいように思います。バンクーバーなどの大都市と比べると、寂しいものです。
      でも、日本と比べたら、異文化が自然に共存しているので、こうしてコミュニティレベルでの文化交流がありますね。そう言う意味では恵まれています 🙂

      ズッキーニとチョコレートは相性がいいらしいですよん。
      ...はい。きれいさっぱり、2日で平らげました。だから家ではBaking しちゃいけないんですよね。我が家。