光の中のモンテメラノ

ハロウィンの翌日。朝の5時頃から教会の鐘の音が聞こえ、外を歩いてみたくて仕方のない私は日が昇ると同時に顔だけ洗って外に出た。前夜のハロウィンのお祭りが魔法で消え去ってしまったかのような静けさ。

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魔女たちも、朝陽を浴びると妙に清々しい顔をしていた。

もちろん、ハロウィンの舞台後とか、大きな蜘蛛の巣の残骸などは残っていたけれど、ゴミがそれほど散らかっていないのには正直驚いた。

光の中のモンテメラノの町。so charming. so enchanting. 日本語でしっくりくる表現が浮かばない。石段に座って陽を浴びてしばらくぼぅっとしていた私。

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この町では、さすがにiPhoneのグーグルマップの道表示がでなかった。小さいので、重度の方向音痴の私でも迷わずに家に帰れました♪

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大きなパーティの翌朝の日曜日。まだ静かな町を散歩していると、驚くほどたくさんの猫に出会った。あとでそのことをフランチェスカのお母さんに話すと、「ああ、そのうちの数匹は、フランチェスカの猫の子孫よ、絶対。」って。町の人たちは、お腹をすかせた猫には餌を与えるらしく、そうやって誰々の猫っていうわけでなくてもケアをしてもらえる環境みたい。

散歩の後、皆と朝ごはんを食べて、その後また相方とマシモとモンテメラノの小さな教会を見に出かけた。教会の鐘が10時を打ち始めるのと同時に聞こえてきたのが「犬の遠吠え」。

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↑↑ 見える?? このワンコ、鐘がごーーーんと一つ鳴ると「うぉぉぉ〜〜ん」と吠えていた。。。10回吠え終わると、また部屋の中に戻っていったよ(笑)

それを見ながら笑うマシモ。

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良い笑顔だ。

もし、モンテメラノに行く機会があったら、必ず「Chiesa di San Giorgio(サン・ジョルジオ教会)」を訪れてほしい。14世紀に建てられたこの教会。一見して飾り気もなく平凡な教会なんだけど、「ロマネスクアートとルネッサンスアートの宝石箱」とも呼ばれているらしいよ。

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マシモが色々と説明してくれたのに、細かなことを忘れてしまった私… とにかく、教会中のフレスコ画は中世の独特なタッチで描かれたドラゴンのお話(↓)。まるで絵本の物語のようで、ドキドキしてしまった。右下のパネルは、15世紀半ばに描かれたと言われている「Madonna della Gattaiola」。これは元々は「扉」だったんだそうです。よく見ると右下に穴が開いてるでしょ? これは「猫用の穴」なんだって!素敵でしょ〜?

chiesa di san giorgio

もうひとつ。

私たちがびっくりたまげたのがね。フランチェスカのご両親のビラのお庭。

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とても小さな可愛らしい庭。実は、あの有名な映画「アマデウス」のワンシーンの撮影に使われたんだって。よくよく思い起こしてみて、そういえば眩しい光のなかで貪り食っていたシーンがあったよ!!と相方が頷いたのでした(私はよく覚えていなかった)。アマデウス、この冬休みにもう一度見てみたいです。

あの当時と変らないお庭で、お昼ごはんを頂きました。

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こういうひとときが、たまらなく贅沢で、こんな素敵な時間を一緒に過ごさせてくれた友達に感謝です。

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柔らかい光のとても良く似合う中世の町。みんな、とろけるような笑顔で過ごした週末でした。また、ゆっくりと訪れてみたいな。あの教会も、もう一度ゆっくりと、カメラ無しで見に行きたい。

さて、さて。この後、皆でローマに戻ったよ〜! あとすこし、旅リポートつきあってね〜ん。

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モンテメラノのハロウィンの夜

温泉につかって上機嫌の私と相方。ああいうのを「ナチュラルハイ」っていうのかな。お酒飲んでとかドラッグでではなくて、ぽーーーっと気持ちよくて満たされた気持ちなのね。フランチェスカのお母さんがお料理されているのを眺めていました。私は人がお料理しているの、見るの大好きです。

モンテメラノは、小さな町だけれど、とっても美味しいベーカリーもフレッシュパスタのあるお惣菜屋さんもあるっていうからびっくり。この夜のトルテッリ(tortelli) も、そのお惣菜屋さんのもの。口伝えで広まって、近くの町からわざわざ買いに来る人もいるんだって。

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フェネルとオレンジのサラダも、とてもシャキッとしてフレッシュ。美味しかった~。

みんなでわいわい食事をしたあと、カテリーナはかぼちゃのランタン作り。フランチェスカが内側をきれいにカービングして、カボチャの実の部分と種をとっておいた。カナダでのハロウィン用のカボチャは、種こそローストすることあっても、実を食べたことはなかったので驚いた。で、実際に二日後、このカボチャの内側をこそいだ部分でスープを作ってくれたんだけど、これまたとっても美味しかったのでびっくり。

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この後、町の中心部にハロウィンのイベントを見にいったよ♪ 正直、「こんな小さな町だし、ハロウィンってイタリアのものじゃないし、大したことはなかろう」と、全く期待をしていなかった私。もうね、行ってみてたまげました。

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めっちゃくっちゃ気合はいってたっ! 町をあげてのお祭りだったので、町のあちこちに仕掛けられた魔女や大きな蜘蛛などのデコレーションが、半端無く素晴らしかった。

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集まった人たちの衣装やメイクアップも、自己流で素敵だったよ。北米のハロウィンはそれはそれで楽しいけれど、貸衣装や買ってきたものが多いから、手作り感溢れるモンテメラノのハロウィンはとっても新鮮に映った。

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オレンジ色の夜の明かりと石の町は、ハロウィンの舞台にぴったりでした。

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北米のどんちゃん騒ぎを思い浮かべていた私。酔っぱらいがいたりして、クレイジーでちょっとこわかったりするのかな、って思っていたけれど、そういう集団には出会わなかった。ティーンの子たちがたむろっていたりしたものの、フェイスペイントやオペラで使うようなフェイスマスク(?)を付けてたばこをふかしていた程度。

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なんともクリエイティブで健全で、ファミリーフレンドリーなハロウィンのお祭り!…と感心しながら参観(?)しました。

チェーンソー振り回して(電源オフだけど)クレイジーなおじさんたちもいたけど、妙にコミカル。あはは。

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あ、そうそう、ついでといっちゃなんですが、この「CAINO」っていうレストラン(↓)。

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ここのシェフは、イタリアで5本の指に入るほど有名なんだって。こんな小さな町にひそんでいるとは。小さいけれど、とても素敵でお値段も張るレストランなんだって。現在、日本人のスタッフがココで見習いをされているそうですよー♪

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モンテメラノの中心にあるピアッツァには、小さな舞台が設置されてライブミュージックが流れていた。夕食にやってきたお友達のフランコさんは、そのピアッツァに面したフラットにお住まいなんだけど、「今日は寝れないね」って私が言うと、「ま、一年に一度のことだからね〜」と笑っていた。

モンテメラノの話、あと少しお付き合いを♪

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中世の町、Montemerano・モンテメラノへ

ハロウィンの金曜日にフィレンツェからローマに戻り、翌日、週末を利用してマシモ一家と「Montemerano・モンテメラノ」という町へ♪ モンテメラのはローマから車で北に約2時間ほどのところにあるとても小さな中世の町。フランチェスカのご両親のビラ(別荘)に連れて行ってもらったのでした。なんてラッキーな私達。とーーってもいいお天気で。言葉で表現しきれないのがもどかしいのだけれど、私達にとっては本当に夢の様な数日になりました。

地図

モンテメラノは小さかった。「中世の街で小さいよ」とは聞いていたけれど、実際に町にたどり着いてみて、「この町の小ささと可愛らしさ」は私には想像不可能なものだった、と気づいた。英語でいう「Enchanting」とか「Mesmerizing」っていう表現がぴったりの町でした。

この小さなトンネルをくぐって町に入るの。

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トンネルをくぐる前に、カテリーナが「モンテメラノはハートの形」と教えてくれた。本当にその通り。

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分かるかな(↑)。トンネルの左端についていた地図。ハートというより、心臓の形。

細い道を通り、別のトンネルを抜けたところには、小さな広場があり。お決まりの水道があり。私は、たぶん、ずーっと口をぽっかーんとあけて歩いていたと思う。

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私たちの話し声が聞こえたからか、小さなピアッツァに近所のオーディが出てきた。

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このワンコ、しっぽを振って甘えてきたのに、私が食べ物持っていないのを知ると、ガウガウと食らいついてきたーっ。モンテメラノでオーディを見かけたら要注意。

モンテメラノの滞在先♪ 私たちは2階にあるお部屋に泊めてもらった。

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この写真からはわからないけれど、家に入って突き当りの壁が、この町の城壁。つまり、城壁のすぐ内側に居住空間が作られている。外壁=城壁なので、とても「深い」窓がありました。フランチェスカのご両親は、まず一階を住めるようにして、その後二階にもバスルームをつけ、最後に正面左側、本来はワインセラー+農具置き場だったところをスイートに改装されたそうです。なので、3組の家族が快適に滞在できるのネ。

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荷物をおいてすぐ、マシモが「はい、バスローブもって、水着持って、ツッカケはいてー!温泉に行くよ!」というので、言われたとおり皆の後をついて車に乗った私たち。向かったところは、モンテメラノから車で20分ほどのところにある「サトルニアのテルメ」(↑↑地図)。

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温泉にはカメラを持って行かなかったので、写真はないのだけど、併設のホテルのサイトに幾つか写真がのってるよ。結構リッチなホテルなんだけど、温泉プールの方は一般にも公開されています。すんごい広かった。色んな深さのプールが7つほどあったもん。温度は37.5度だそうです。日本の温泉よりもずっとぬるま湯で、私的にはもう少し熱いほうが良かったかな〜。でもぬるいので、いつまででもでれーーんとつかっていられるワケ。あ、かなり硫黄のにおいがきつかったよ。

溶けました、私たち。

気がついたら3時間半ほどぬるま湯の中ででれ〜んとしていた。そのまま担いで連れて帰って欲しかった。夕暮れ時にまたモンテメラノに戻りました。ほーんとに気持ちが良かった〜。

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この日は、フランチェスカのお母さんが夕食を作って下さった。この町に住むお友達も招待して、皆で楽しく夕食♪ 美味しかったっ!この夜はハロウィンの翌日の土曜日ということもあり、いつも静かなモンテメラノの町が一転して大賑わいだったの〜。その様子は、次の記事で♪

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