Goodies#89: 年老いたヘーゼルナッツの木

裏庭には二本、年老いたヘーゼルナッツの木がある。

ヘーゼルナッツの木

毎年、春になると新芽が開き、夏にはしっかりと緑に染まり、8月にはヘーゼルナッツの実をつける。

2年前の冬、大きな枝がぼきっと折れた。そのときに、arborist(アーボリスト=樹木の栽培や手入れに詳しい専門家)をよんで、このヘーゼルナッツの木の健康状態について調べてもらった。素人目には「古い木だ」ということぐらいしかわからないし。

ヘーゼルナッツの木

アーボリストのクリスによると、どちらのヘーゼルナッツも85歳〜95歳。私たちが「へぇ...そんなに歳いってるのですか...あとどれくらい大丈夫でしょうかねぇ。」と、クリスに聞くと、「この種類のヘーゼルナッツの木の寿命は、平均して80歳。別に病気というわけではないけど、この先は徐々に老化・腐敗していくだろうね。」とのこと。それが自然のサイクルなんだって。そんなことを聞くと、少し寂しい気持ちになる。

それほど年老いているとはいえ、今年もまた、例年通り、枝の端の端っこの方まで「ヘーゼルナッツの実」をたわわに付けている。

ヘーゼルナッツ

そうそう!大大大好きな「ヌテラ」の原料、ヘーゼルナッツ!
ヌテラの記事はこちらでござーい。)

なのですが、私たちの口に入る前に、「こそどろ達」にほぼ全てのヘーゼルナッツを平らげられてしまう。

証拠写真。

ヘーゼルナッツ

しっかり、カメラ目線のリス。そうだよ、おめぇーのことだよ。

ヘーゼルナッツを収穫しようと思ったら、木の上で完全に熟し、それが自然に地面に落ちるのを待ち、そしてその落ちたナッツが自然乾燥したところを「集める」のだそうです。

灰色のリス達。緑で中がまだ柔らかいナッツを、片っ端から食べて下さる。アクロバットのように逆さまにぶら下がり、枝を降ってナッツをゲットする、上級こそどろもいる。そして、どういうわけか、うちのGusはリスには全くといっていいほど興味を示さない。私もあきらめているので、この時期は、一日中、二本のヘーゼルナッツの木の上では、がさごそがさごそという音がしている。

リスが食べずに振り落としたヘーゼルナッツや、食べた後の殻が地面に散乱している。

ヘーゼルナッツ

これをかき集めてそうじするのは、わたし。やれやれ。

今日、こうして写真を撮っていて、また一つの枝が「朽ちてきている」のに気づいた。

ヘーゼルナッツ

痛々しく、年齢を感じる。

ヘーゼルナッツの木

庭に安らぎの日陰を作ってくれているヘーゼルナッツの木。自然のサイクルには逆らえないけど、長生きしてほしい。