Goodies#90: 雲南スタイルのごちそう

先日、「生きているプアール茶」の記事に登場した「お茶の鑑定士」のフランクさん

フランクさん一家が、夕食に招待してくださった。わたしの出会った中国のひとたちは、みんな本当に律儀で温かい。この夕食も、先週私たちが「サーモンのバーベキュー」に彼らを招待したので、「今夜は私たちのところに夕食に来て下さい」とのお誘いでした。

フランクさん一家は雲南省の出身。長い歴史のある中国の食文化の中でも、雲南省のお食事はピカイチなんだそう。知らなかった。独特のスパイスの使い方や調理の仕方があるんだって(別の中国人の友達から聞いた)。もちろん、私は朝からうかれていた。うしし。

結論から言いますと、欧米の中華料理屋のメニューにのってるものとは、全く違っていた。上海で食べた中華料理ともまた違っていた。

雲南省の料理

手前から:ナスのはさみ揚げ、ワイルドマッシュルームの炒め物、牛肉の煮物、鶏肉と野菜とピーナッツの炒め物、鴨肉のロースト(?)、ピーナッツとお米のスープ。

中国語での料理名も聞いたのだけど、覚えられなかった。でもどれも、雲南省の家庭料理だそうです。

雲南省の料理

この、ピーナッツ+お米のスープ。面白い食材コンビネーションでしょう?これがすんごくおいしかった。あっさりとピーナツの風味がきいていて、ほんのり甘いお米の味もしました。脂っこい物との相性抜群。それから、上にちらっと写っている黒いワイルドマッシュルーム。これ、こりこりっとした食感もあり、めちゃくちゃおいしかったー。雲南省でしか採れない野生のキノコ。実は、娘さんが今回中国から「持ち込んだ」らしい。そんな危険をおかしてまで持ち帰りたくなる理由もわかる。ほんとにおいしかったです。

雲南省の料理

この鴨肉はどうやって作ったのだろう。お肉が骨からぽろりと落ちるくらい柔らかくって、おいしい。左側のはピーナツが入っていて少しピリ辛い炒め物。こういうの大好き。

じつは、このあとに、鴨肉からダシをとったスープとライスヌードル(麵)もいただきました。それから、第二ラウンドのお料理もあるんだ、と言われたのですが、みんなお腹いっぱいで食べれなかった。中国の人は「食べきれない程」の量を作っておもてなしをされる。

そして、娘さんのマギーちゃんが、雲南省の少数民族・タイ族の楽器「葫蘆絲/フールースー(フールー=ヒョウタン/スー=笛)」を演奏してくれましたー。

雲南省の料理

何ともいえない柔らかな音色。この楽器、吹き込む力が弱いと、全部同じ音がでるんだそうです。今でもタイ族の男の子たちは、夕方になると好きな女の子の家の窓際に立ち、フールースーを演奏するんだそう。その音色と演奏に興味を持った場合、女の子が外に出てきて、一緒に湖畔や川辺に散歩に行くそうです。ロマンチック。

そして。フランクが5年物のプアール茶を入れて下さいました。待ってましたぁ!

プアール茶をいれる

白い器の中に茶葉が入っていて、そこにお湯をそそいで4〜5分待つ。それを小さな茶こしでこして、ガラスのお急須に移し、これまた小さなガラスのお湯飲みに注いでくれました。

プアール茶

おいしい生茶のプアール茶は、このように「黄金色」なのだそうです。本当にまろやかで、ふんわり甘さが残るおいしさでした。

とってもとっても楽しい、雲南スタイルのごちそうの夜でしたー。

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