Goodies#148: 片目の小鳥と鳥の歌

昨日の夕方のことでした。

私がサラダを作っていると、リビングにいた相方が突然、Oh Shit! と叫んでとびはねた。

「なんなんだー」と駆け寄ってみると、たった今ガラス窓に鳥がぶつかった。と、あわてて庭に出て行った。

しばらくして、私も外にでていくと、相方がローズブッシュに隠れたフェンスの上に、小鳥をそっとおいていた。

「中に入れてやったら?箱、持ってこようか?」と聞くと、首を振って、ここに置いておいてあげようと言う。

片目の小鳥

すでに片目がつぶれていた。もう片方の目だけに頼って飛んでいたときに、見えなかったガラス窓に直撃したのだろう。かわいそうに。

フェンスの上で、自分でしっかりと立ってはいたけれど、小さな胸がぱくぱくと強い鼓動を打っていた。

家の中に入れてあげたいという思いと、自分で飛び立てるとしたら、そのときに飛び立ちたいだろうという思いがあり、結局、このフェンスの上でそっとしておいてあげることにした。

今朝、まだ外が暗い中、懐中電灯で照らして探して見たけれど、小鳥の姿はなかった。

ちゃんと飛び立てたのだろうか。フェンスの向こう側に落ちてしまったのだろうか。夜中に野良猫におそわれたりしなかただろうか。やっぱり、一晩、家にいれてあげた方がよかっただろうか。

...と、今日一日気になりました。

そして、この歌を思い出した。映画「Across the Universe」の中で、Evan Rachel Woodが歌っていた「Blackbird

オリジナルはビートルズのポールマッカートニーの作品です。歌詞の内容のとりかたは、鳥を女性に例えて解釈したり、黒人解放を唄っていると解釈したりと、いくつかあるようです。

私は、片目がつぶれもう片方を窓にぶつけた、この小鳥が、夜のうちにまた飛び立てていることを願いながら、思い出した歌でした。

参考までに。
うたの歌詞

Blackbird singing in the dead of night
Take these broken wings and learn to fly
All your life
You were only waiting for this moment to arise
Blackbird singing in the dead of night
Take these sunken eyes and learn to see
All your life
You were only waiting for this moment to be free.

Blackbird fly, Blackbird fly
Into the light of the dark black night.

Blackbird fly, Blackbird fly
Into the light of the dark black night.

Blackbird singing in the dead of night
Take these broken wings and learn to fly
All your life
You were only waiting for this moment to arise
You were only waiting for this moment to arise
You were only waiting for this moment to arise