果樹の虫除け対策:Tree Banding

ちょっぴり「春」を感じた穏やかな土曜日。午後に少し時間がとれたので、庭に出たー。

去年の暮れにやろうと思っていてすっかり忘れていたこと:Tree Banding

庭で果物の木を育てている同僚のブログでも最近紹介されていて、「あっ!」と思い出したのでした。Tree Bandingっていうのは、簡単に言うと果樹の幹に「ヤニ」を輪っかになるようにぐるりと塗りつける虫よけ対策。初春、少し気温が上がってくるとメスの「ガ(蛾)」が地面から木の幹を登ってきて葉っぱに卵を産み付ける。それを防ぐための方法なんだって。

うちの庭には果樹は年寄りのリンゴの木一本だけ。去年の春は芋虫による被害はそれほどひどくなかったものの、春の終わり頃にはかなりの葉っぱが虫食いだらけになっていた。幸いリンゴに虫はつかなかった。その隣りにあるまだ若い桜の木は、片っ端から葉っぱを食べられてしまい、5月の若葉のころにはすっかりつんつるてんになってしまって可愛そうだった。で、「来年は害虫対策を…」と考えていたのでした。

ホームセンターみたいなお店で「ヤニを探してるんですけどー。木の周りにぐるぐる塗りつけて使うためのものでー」と、おじさんに聞くと「あぁ、Good Idea!! 君が探しているのはTangle Footだねっ。」と見つけてくれた。

Tree Bandingといえば「Tangle Foot」なんだって。ノンケミカルでオーガニックなんだそうで、害虫をとらえることが目的で薬ではありません。

ねっとり、水飴のようなテクスチャ。手にくっつくとなかなかとれないので、手袋は必須。

ちょうどいい「ヘラ」がなかったので、プラスチックスプーンを使うことに。

まずは木の幹にぐるぐるとサランラップを巻く。年寄りの木は表面がでこぼこしているので、「柔らかいフォーム」(例:断熱材みたいなの、綿、など)を一巻きして隙間を埋める人もいる。ちょうどいいものが家になかったので、直接サランラップをぐるぐる巻いたよーん。そしてその上に「Tangle Foot」をべっとりと塗る。

ヤニを塗りつけるのは地面から1〜1.2メートルくらいが理想らしい。ヤニの幅は5cmくらいかな。輪っかをダブルにするひともいる(1メートルと1.2メートル)。

ちょっぴり気になる隙間もあるんだけれど。。。大丈夫かな。今までなーんにもしてこなかったから、今年の春は少し虫食い状態が改善されることを祈ってます。

このTree Bandingは時期が終わったら(4月の終わりから5月)には取り外してあげるんだって。木々は幹からも息をしているので、巻き付けっぱなしは良くないそうです。

この冬は温かで。光に初春を感じてしまった。また庭で野良仕事ができる季節がやってくると思うと嬉しい。

私が作業しているとなりで、草・苔を引っ剥がして顔を突っ込んで土を食べていたGus。。。なぜ土を食べるのかわかりませーん。とくに冬から春先にかけては「なにか」があるみたいで、庭のあちこちを軽く掘って土を食べている我がイヌ。

みねらる、ですかね。

冬場はめちゃくちゃ日当たりの悪い裏庭なのに、唯一ぼうぼうに茂っているのが「ルッコラ」たち。こぼれ種組です。ルッコラって炒めて食べたりもできるのかなぁ。とにかくすごい勢いで育っている。

お日さまがでるとやっぱり気持ちも軽くなるなぁ。明日も晴れるかな。