仕事を終えて自転車で家路に着くころ、西の空がほんのりと色づき始めていた。家についてすぐ、「Gus、夕空を見に行くよっ!」とGusを引き連れて夕方散歩にLet’s Go!
あの空が見たいからっ。
あの丘の上まで! ゆっくりと枯葉のにおいをかいでいたいGusを引っ張って、「あとであとでっ。とにかく歩こうっ!」とズンズン勢い良く歩く私。丘の上までいかなきゃ西の空は見えないから。
沈みだすと、本当に早い。頑張って階段を登ったけれど、山の向こうに沈むぎりぎりのところだった。
夕日に照らされたちぎれ雲の色が、手にとってみたくなるほどきれいだった。
今日、パートの学生さんの一人が「この時期になると気が滅入るの。多分、季節的な欝だと思う」って言ってた。ココに住み始めてから、冬になると「SAD(seasonal affective disorder)」になるっていう人の話をよく耳にする。日照時間が短くなり、カラッと晴れる冬の日よりも、ジメッとして雨ばかりでお日様を見ない暗〜い日が続くことが多いカナダ西海岸の冬。
相方の友人もSADの兆候があって、SAD用のランプを使っていた。朝の30分ほど、起きてすぐにこの専用のライトで顔を照らす。そうすると少し気持ちが軽くなるんだって。相方はカリフォルニア育ち、パートの子はメキシコ人。一年を通してまんべんなく、強烈な陽射しをあびて育ったひとにとって、ビクトリアのような暗い冬は脳のケミカルバランスを大きく揺らがすらしいです。相方もこのライトを借りて試していたけど、一日のスタートが軽くなるって言ってた。パートの子にも薦めてみました。こちらでは、お医者さんはすぐに「抗鬱剤」を処方したりするけれど、副作用もあってつらいもの。ライトで少しでも気持ちが軽くなるならいいもんね♪
私はというと、ビタミンDをとって、こうして夕日を追いかけて、ふぅっと一息付いていると大丈夫です。ま、時々波がやってきて、飲み込まれて倒れてますが。
自由な雲の形も、オレンジ色を背景にしたオリンピックマウンテンの山稜も、静かな海も、みんなきれいでした。やっぱり、こうして青い空やお日様を見ると元気がでるな。
あっという間に幕が閉じちゃった。
さて、Gus、Andiamo! 明日はイタリア語の5回目のクイズでーす。直接目的語の代名詞(?)と所有代名詞。A domani!