鴨肉のロースト with オレンジソース

週末に、とってもひっさしぶりにお友達を夕食に誘った。いつも私たちを豪華なディナーで迎えてくれる人たちなので、一体何を作れば良いのかね〜…って困ってしまうのです。で、これまたとっても久しぶりに、鴨肉をローストすることにした!

相方も私も鴨の肉は大好きぃ♪ おいしいよね〜。うちでは鴨肉をローストするときは、相方の古い「フレンチクックブック」にのっている「Roast Duck with Orange Sauce」レシピを参考にします。
*興味のある方Julia Childのフレンチクックブック

鴨肉のロースト

この本ね、いまどきのレシピブックとは、レシピの紹介の仕方も違っていて古臭いのデス。字ばっかりだし。計量はOZ(オンス)だし。何でもかんでもカップ計量に慣れてしまっている私にとっては、めんどーでしゃーない。

鴨肉のロースト

それに。全部読まないと、ちゃんと作れないんだよ。斜め読みなんかしたら、大失敗するよ(過去に何度もやりました)。

さて、メンドクサイのは料理本だけじゃなくって、手順もとってもややこしーし時間がかかるー。んもぅ〜、コレは楽しいレシピじゃなくてサイエンスの教科書やわ〜、とブツブツ言うのは私で、この本が出たらやたら張り切るのが相方。彼がメインシェフで、私はスーシェフ。

さて。作りたいのはローストした鴨肉にリッチなオレンジソースをかけた一品。鴨肉は「ピンク色」に仕上げるべし。鴨のお肉は全てが「赤み=ダークミート」なんだけど、胸肉はもも肉に比べるとデリケートで、火が通りやすい。これをまるごとローストすると、どうしても胸肉が「ウェルダン」になっちゃう。

そこで。今回は胸を切り取った。

鴨肉のロースト

招待するのが二人だから、これで十分かな、って思ったんだけど、相方が「コレじゃ、絶対に足りないっ。」と、別に胸肉のみをあと二つ買ってきた。自分の作るオレンジソースはめちゃくちゃ美味しいから、多めにお肉がある方がいいんだ、っていうのが彼の理由でした。ほほぅ。

細かいレシピは全部書かないけど、この決め手のオレンジソースを作るために、鴨が一羽必要なのです。ソースのベースになるダックストックを作るのに、鴨の首や内臓がいるからだそうです。この首と内臓をこげ色がつくまで炒めて、お野菜と一緒に煮てストックを前日に作っておきます。ストックを作るための液は「水」ではなくて、これまたホームメイドの「チキンストック」。確かに、出来上がったダックストックは、とっても濃厚で、それだけでも十分に美味しいスープにできそうだったよ。

オレンジソースの味付けは、生のネーブルオレンジの皮。

鴨肉のロースト

んもぅ〜。スーシェフ、チミチミ作業、頑張ったよ。

コレをブランチして(お湯に通して)苦味を取り除きます。一方で、相方はバルサミコ酢と砂糖を煮詰めてカラメル状のベースを作り、その中に、前日作っておいたダックストックを加えていた。

鴨肉のロースト

レシピでは、バルサミコ酢ではなくて、赤ワイン酢でした。きれていたのでバルサミコ酢で。で、ストックを加えた後、アロールートの粉を水で溶いたものを加えてとろみをつけ、その中に、オレンジジュリアンを入れます。オレンジソースは、ココで終わりではなくって〜。最後にサービングする前に、温め直し、その中にローストした鴨肉からしたたり落ちる「旨みの汁」(油ではなくて、濃い茶色い液状のもの)とバターとコニャックを混ぜるのだー。めっちゃカロリー高いし…

さて、ローストの方はというと、手羽肉ともも肉の部分はオーブンで1時間ちょっと。胸肉はキャストアイロンのフライパンをあつあつにして、皮を下にしてじゅじゅーっと焼き色をつける。それを、低めのオーブン(120度くらい)に入れてフィニッシュ7分。

。。。という訳。スーシェフ、泣きそうでした。やって来たお料理上手のお友達も引きずり込んで、最後の仕上げをやってもらったし…

でも、でも☆ みて、この美しい焼き上がりの鴨肉のお胸〜♪

鴨肉のロースト

パーフェクトだ。

よっしゃ、切れーっ、切れーっ!今が食べごろ、切れーっ!

鴨肉のロースト

どっちゃり、胸肉。むふふ♡

もう、ここまできたら後は食べるべし。

あんなに時間をかけて作ったオレンジソースのフィニッシュの写真がありませぬ。あれ〜。

鴨肉のロースト

食卓についたら、ヘトヘトで。イモとお豆がメインやーん、の写真しかとれてないし… あれれ〜。

でも、すんごいすんごい満足なおいしさだった!レストランではこんなにたくさん、鴨のお肉食べれないし、こんなに柔らかくないもんね。相方ご自慢のオレンジソースもとっても濃厚で奥行きのあるおいしさだったよ。さすが、フレンチクッキング!

ごっちそうさまー。

*参考までに:使った料理本は「Mastering the Art of French Cooking by Julia Child
Mastering the Art of French Cooking, Volume I: 50th Anniversary

今日もご訪問どうもありがとう。↓↓ぽちっと One Click嬉しいな♪
にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ