カスティリオンチェッロに滞在中、Day Trip で Pisa まで出かけたよー。車で約1時間。「え?そんなに近くにあるの?」と、驚いてしまった。
ピサの斜塔は人の記念写真(ありがちのあのポーズのネ)やらテレビやらで何度も見たことがあるので、正直、あまり期待もしてなかった。また、人がわんさかいるんだろうなーと、妙な心構えで出発。
ところが。
本当に期待をしていなかったハズなのに、目の前にピサの斜塔を見たとたん、どびゅーんとテンションが上がってしまったー!
本当に傾いてるやんっ!それに。。。でかい。。。
こんなにでかいものが、こんなに傾いていて。。。いいのかー。
それから。とても素直な気持ちで、「ピサの斜塔って白くってきれいだな」って思いました。想像していたよりもずっと白くて映えていた。なんでも、昨年ようやく外側の掃除がすべて終わって幕がとれたらしいよ。
塔というと、ま、シンボル的なものからか、「男性的」って捉えがちなんだけど、ピサの斜塔を見た印象は、どちらかというとエレガントで女性的だった。外側を取り巻くたくさんの柱が、レース模様の様に見えるからかな。
12世紀の始めに建築が開始され、10メートル程建てたところで傾き始め、完成にかかったのが約200年。アルノ川の砂が蓄積された柔らかい地盤だったからだって。現在は斜塔の真下に、塔と同じ重さの鉛が流し込まれて補強されているので、安定しているらしいよ。
斜塔のとなりには大聖堂(右)と洗礼堂(左)。洗礼堂、この写真では傾いているみたいだけど、傾いてないよー。
この建物を外からこうして見ているだけで、Pisaがどれだけ富み、栄えていたかがわかるよね。
時間ごとに人数制限されたグループで斜塔に登ることができます。日本語のサイトでは、予約をした方がいい、カメラは預けなきゃいけない、って書かれているけれど、私たちは当日チケットを買って、自分の時間が来るまで暇つぶしをして、カメラも持って上がっていったよ。
斜塔の正面玄関。も、傾いてますネ。
ほそ〜い階段を登っていくんだけど、階段も斜めに傾いていてすり減っているので、一瞬コケそうになりました。
うはー。
手前の大聖堂の方は、上からみると十字の形をしていた。今現在、これだけのスケールでこれだけ美しい建築物を設計し建てる人物が存在するだろうか。
この釣鐘からはどんな音が響くのだろうネ。
街だー。そうそう、ここ(↓)で見える通りをまっすぐに10分ほど歩いたところでね、パニーニを食べたんだけど、めっちゃ美味しかったよー。パニーニの話はまた今度。
塔を降りてから大聖堂の見学もした。ピサというと「斜塔」の方が注目を集めがちだけれど、是非、この大聖堂にも一歩踏み入れてくださいませ。正面の整然と並ぶアーチと柱、これって全くのデコレーションなんだって。確かに、ココをのっぺりとした平面にしてしまうよりも、エレガントで軽い感じがする。
一歩、足を踏み入れたらね、あまりにも圧倒されて息をするのを忘れてしまうヨ。
相方が、こういうときにこそ「Awesome」っていう表現を使うべきだ、って言ってた。近頃の会話では、何でもかんでも「it’s awesome, dude!」ってAwesomeの安売りをしている感じだけれど、「Awe・畏怖・畏敬」っていうのはこういうときに取っておくべきなのかもネ。
マシモが、ピサに来たらこれ(↓)は見逃しちゃいけないって言ってた。「pergamo di giovanni pisano」。ジョヴァンニ・ピサーノの作品である「説教壇」。
上部の8枚のパネルでは、彫刻で「ヨハネの誕生」から「最後の晩餐」までがストーリーとして描かれてます。
一枚の石の限られたスペースに、これだけの物語を掘り込んでしまう技術。また、ここで、頭がくらくらしました。
6 Dots。メディチ家の紋章。
Awesome。
今回の旅の中で、幾つもの教会を見る機会があり、私はこのスタイルのキリストが好きだと思った。モザイクで描かれているものもあったり、フレスコ画であったり。このビザンティンスタイルで描かれている人物の顔は優しげです。
ピサは、私が想像していたよりもずっとずっとエレガントで、かつての富が凝縮され表現されていました。それから。斜塔が、本当に白くて美しかった♪