美しい建物+美味しい食事@Lucca・ルッカ

昨日のポストでおわかりの通り、私たちのルッカ滞在はワシワシ小道を歩きまわって終わってしまった。あはは。素敵な教会や美術館に「出くわした」ものの、中に入ることはしなかった。ピサの大聖堂を見てすでに感覚が「教会訪問の飽和状態」だったので、ルッカでは建物は外から愛でて満足♪

ルッカの街に着きホテルにチェックインしたあと、余り何も考えずに夕方の散歩にでかけました。本当に「出くわす」っていう表現がぴったりなほど、歩いていて角を曲がると「うわぁっっ。」っていう具合で目を見張る教会や広場に遭遇した。

ルッカの建物

ローマ時代の公共広場サン・ミケーレ広場にあるサン・ミケーレ・イン・フォロ教会。気づいたかな。ピサの大聖堂の正面の装飾に似てるよね。典型的なロマネスク様式だそうです。私はどうやらこのスタイルがとても好きになりました。これだけは中を見たかったんだけど、閉まってた~。土曜の昼下がりは、サン・ミケーレ広場はものすごい人だかりだったけど、日曜の朝はひっそり。

街の北側までずんずん歩いて行ってばったり出会ったのが、「Chiesa di san Frediano:サン・フレディアーノ教会

ルッカの建物

6世紀の前半、ルッカのビショップだったのがフレディアーノ(アイルランド人)。彼がこの教会を建てさせたそうです。13世紀になってから、このビザンティンスタイルのモザイクがが加えられたんだって。

Chiesa di san Frediano

好きだなぁ。十字架を背負って血を流しているキリストを見るよりも、和やかで歓迎されているような気分になれる。

郵便ポストを探していて迷い込んだ「Piazza di San Martino:サン・マルティーノ広場」。

Piazza S. Martino

建物の並ぶ様子や煉瓦のパターン、壁の色の具合がとても好き。

そしてここに立って、くるっと右を向くと。

Cattedrale San Martino

Cattedrale San Martino:サン・マルティーノ大聖堂」あり。この大聖堂のリズミカルに連なるアーチと隣にそびえ立つ塔のコントラストが見ていてとても楽しかった。きれいだなぁ。

で、ここをくるっと左に曲がってみると、「Piazza Antelminell」。後ろに見えているのは「Chesa del Santi Giovanni e Reparata・サンティ・ジョヴァンニ・エ・レパラータ教会」。この教会のドーム(?)の形がかわいらしいな。サン・マルティーノ大聖堂と広場を挟んでほぼ向かい合わせのところにあるんだけど、こちらはすごく素朴な感じがして。サン・マルティーノが「ウェディングドレス」だったら、サンティ・ジョヴァンニ・エ・レパラータは「農夫のエプロン」、みたいな感じでしょ?

ルッカの建物

歴史とかよくわからなくて(お恥ずかしい)、感覚で「好き」とか「デザインがオシャレだな」っていう感想ばかりはきだしていた私… でも、今回の旅でかなり刺激を受け、ローマから始まってヨーロッパの歴史をちゃんと知りたいなぁって思いました。

見ぃぃ〜〜っけ!

Chiesa di san Frediano

Piazza Anfiteatro:アンフィテアトロの広場」!写真では見たことあったけど、本当に楕円形をした広場だった~!アンフィテアトロとは「円形闘技場広場」。

アンフィテアトロ

ローマのコロッセオの様に「闘技」の広場だったんだって。つまり、コロッセオでいう「観客席」にあたる部分が住居化されて、今のような広場になったらしいヨ。

アンフィテアトロ

緩やかな曲線が楽しい。楕円形に閉ざされた広場って、長方形の広場とは何かが違う。いつまでもぐるぐると歩いて回りたくなるような、心地良さがありました。

さて♪ ちょっとだけ「食ネタ」。

私たちはローマ滞在中もルッカでも「レストラン」って名のつくところには入らずじまい。外食したところは、「Bar・バール」とか「Trattoria・トラットリア」って呼ばれる食堂の様なところでした。ルッカも一応観光地だし、あまり美味しくなくて値段ばかり高いレストランもあると聞いていたので、どこで食べようか迷った。いつも頼っていたマシモたちもいないし〜。

で、相方のお姉さんがNew York Timesの記事で紹介されていたルッカのトラットリア情報が役立ったー☆(→原文

Corte Porticiにある「Da Francesco」。

Da Francesco

ココでは夕食と軽食を食べた(そ、2回も行ってしまった)〜。

ルッカの食

食事の場所にカメラを持っていくことがほとんどなかったので、コレは貴重な一枚。カラッと揚げただけなのに、めちゃくちゃ美味しかった。ビールにぴったり〜。

で、私の誕生日の夕食は「Gigi」っていうバール・トラットリア。Piazza del Carmineの隅っこにあり。

ルッカの食

外のテーブルに座ることができたよ♪ イタリア滞在中にどうしてもポレンタが食べたかったので、私はビーフの煮込みとポレンタでした☆ 家庭料理のような美味しさ…

ルッカのGigi

ドルチェは相方と半分こ。ペアークランブル。北米のクランブルとは見た目が違うね。これがさ、ふっとぶウマさだったー!真ん中のクラストの中に煮込んだペアーが入っていて、その上に濃厚なチョコレートがとろけていた… Aww….

ルッカの食

ハウスワインもおいしかった〜。ワインが安くて美味しい国に移住したい…

美味しいものを頂いたあとの夜の散歩も気持ちいいよ。ナポレオンの広場もひっそりです。

二日いると、建物や道の特徴を目印にして方向がつかめてきました。
What a charming little city. フローレンスやピサまで行く機会があれば、是非、立ち寄って欲しいトコロ☆ そして、Da FrancescoとGigiでお食事を〜。

今日もご訪問どうもありがとう。↓↓ぽちっと One Click嬉しいな♪
にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ

Lucca・ルッカの小道をてくてく

ローマに戻る前にトスカーナの街「Lucca」に行ったんだった~。
カスティリオンチェッロから車で約2時間、マシモとフランチェスカにルッカまで送ってもらい、ルッカでは相方と私だけで2泊3日。
ルッカは現在もぐるりと城壁にかこまれていて、網の目のように交差する細道や中世の建物が残っているチャーミングな街。↓の地図では、緑色が城壁。城壁はずいぶん幅が広く、散歩道になってます。

ルッカの地図

地図を見てもわかるように、小さいながらもたくさんの教会やピアッツァがあり、細い道を歩いていると「おおぉっ、また教会だっ」ってびっくりする。何も考えずに歩いていても、そのうちに城壁にぶつかるので、ぶつかったら方向を変えて違う道を歩けばいい(ビリヤードの玉だよ)。方向音痴な私でも迷い切れないスケールの街なのが楽しい♪

街の入口である門。Ciao, Lucca!

ルッカの街

ここ(↑)に見える大きな木々は、城壁の上で元気に育っているもの。時の経過を感じるね。

ルッカではHotel Universoに宿泊。結構有名な人達(プッチーニとかチェット・ベイカーとかネ)が泊まったことのあるトコロらしい。ほほぅ。

ルッカの街

初めはルッカに宿泊する予定はなかったので、当日の朝になってB&Bやホテルに片っ端から問い合わせ(ありがとう、マシモ)、空いていたのがこのHotel Universoの一番小さな部屋オンリー(皆さん、当日予約は避けましょう)。が!その夜はとなりの広場で小さなデモ・騒ぎがあってね、夜中の3時くらいまでうるさくって寝れなかった…(←相方。私は爆睡)。で、相方が文句を言ったところ、二日目は小部屋と同じ値段でセミスイートに移してくれましたー♪ ラッキー。

ルッカの街

天井も高く、とてもいい雰囲気の部屋で眺めも良かった☆

ルッカの街

ルッカは、一日歩けば街のあちこちをしっかりと見ることができるよ。とにかく、歩いていてわくわくするトコロだった~。

ルッカの街

道の幅は車が一台通れる程度。歩いた道は全部、一方通行だった。石畳の道の両脇には昔ながらの建物(アパート)がびっしりと並んでいる。この風景が、私にとってはとても新鮮でした。

ルッカの街

見えるのが、前と後ろだけだから。カナダの街並みではこういうことってマズないもん。あの角を曲がったら何が見えるんだろうって。そこに行くまでわからない。

ルッカの街

建物の間に見えるのは、Guinigi Tower・グイニージの塔。塔の上まで登れるようになっていて、てっぺんに木が生えているのがオモシロイね。登りたかったけど人の列があまりに長くて、残念ながらスルー。

誕生日の朝は、雷がなり、気持ちのいいほどのどしゃ降りだった。それも、朝ごはんを食べ終わる頃にはやみ、空気が洗われたように新鮮で、ぬれた道が良い感じだった。

ルッカの街

全く一様な道がないものだから、小道の写真がたくさん手元に残ってしまった(笑)。道が緩やかなカーブを描いていたり、ドアの周りがアーチだったり、こんなトンネルがあったり。オーガニックな曲線に釘付けになっている自分にも少々驚いた。

ルッカの街

古い扉がおもしろくて、相方も私も「この向こう側はどんなふうなんだろうねぇ」と想像をふくらませました。

実際に今でもルッカの城壁の中で暮らしている「ルッカ住民」もいるわけで。一度、こういう扉からすごいおしゃれなカップルが出てくるのを見た。別の場所では、大きく開いたテラスの窓の奥に、鮮やかな色合いの天井画が見えたりもした。過去には絹の貿易で栄え、富がつのった宝石箱のような街だったのかな。想像がふくらみました。そうそう、ルッカ住民だけが特別な許可をもらえて城壁内でも車を運転できるらしいよ。

ルッカの街

実は、相方のお母さんはこのルッカの郊外の出身。今でも遠い親戚が当時のファームハウスに住んでます。彼のルートを垣間見たくて、どうしてもこのルッカにきてみたかったのでした。

ルッカの街

最近では、フローレンスの人ごみを避けたいならルッカへ。って言って、このちいさな街も観光シーズンはあふれるらしい。私たちが着いた土曜の午後も、広場はものすごい人ごみでびっくりした。でも、月曜日は妙にひっそりでした。それに、お買いもの目抜き通りや大きな広場を避ければ、見ての通り人も車も見当たらない小道をゆったりと歩くこともできたよ♪ そうそう、意外にもおしゃれなお店がたくさんあってびっくりしたー。

次はルッカの美しい建物と美味しいどころを紹介するねー。

今日もご訪問どうもありがとう。↓↓ぽちっと One Click嬉しいな♪
にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ

南トスカーナの海辺の町・カスティリオンチェッロ

ローマから海沿いの道を北に向かって約3時間。南トスカーナの小さな海辺の町「Castglioncello・カスティリオンチェッロ」に連れていってもらったヨ〜♪ フランチェスカのご両親のサマーハウスがあるのです。なんてラッキーな私たち。

身も心もとろけました。

カスティリオンチェッロ

生まれて初めての地中海の陽の光。こんなに柔らかくて温かいんだね。5月初めのカスティリオンチェッロは、イタリア人にとってはまだ肌寒い春先だけど、ビクトリアからやってきた私たちにとっては初夏。気持よかった〜。

カスティリオンチェッロ

泊めてもらった別荘が、とっても素敵でね。お部屋からの景色が余りにもきれいで、相方も私も言葉を失ってしまった。古い木枠の大きな窓が、そのまま絵になってました。二日目の朝、聞きなれない鳥の声で早くに目を覚まし、この窓から海を見ると「イルカ」が飛び跳ねてた。Magic!

カスティリオンチェッロ

南に面したパティオには、6月になると日除けのためキャンバスの屋根を張り、夏の間はずっとパティオで食事をするんだって。

カスティリオンチェッロ

カテリナちゃんは夏休みになると、おばあちゃんたちとココに滞在するそうです。彼女にとってもカスティリオンチェッロの別荘は何より特別な場所。すっっごい嬉しそうでしょう?

カスティリオンチェッロ

パティオから降りていくと、低木の茂みが広がっていた。私も無性に嬉しくなって、「こっちこっち!」というカテリナちゃんのあとをバタバタと追いかけてしまった。

カスティリオンチェッロ

秘密の花園ではないけれど、子供でなくても自然にテンションが上がってしまう緑の空間。

カスティリオンチェッロ

ここを通り抜けると扉があり、海に出ます。

夕方、フランチェスカと一緒にカスティリオンチェッロの町の中心まで買出しにでかけたよ。もちろん、徒歩です。

カスティリオンチェッロ

カスティリオンチェッロは、海水浴場で有名なCecinaとLivornoの街の間にあるひっそりとした町。小さいけれどビーチバケーションの避暑地として人気があり、夏にはそれなりに賑わうらしい。駅があるので、ローマからもフィレンツェの方からも電車で来ることもできるよ。

カスティリオンチェッロ

どんなに小さな町であれ、教会はあるのね。地中海の陽の光には独特な色があると思う。若い頃に何度もギリシャに行った相方が、「地中海の光は魔法だ」ってよく言ってたけれど、納得。自然と気持ちが優しくなってしまう光だった。

カスティリオンチェッロ

グランドホテル。5月初めはシーズンオフかな。閉まっているようでした。

カスティリオンチェッロ

夕方、海の向こう側にうっすらとコルシカ島が見えた。その向こう側はサルディーニャ島なんだよね。あぁ〜、いつか行ってみたい南の島。

カスティリオンチェッロ

帰ってきてもうすぐ2週間だっていうのに、こうして写真を見るとまだ夢心地にひたってしまう。やっぱり、私はどうやら恋に落ちてしまったようです。

今日もご訪問どうもありがとう。↓↓ぽちっと One Click嬉しいな♪
にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ