ことのきっかけは、先週、パンヲタのぺさんとごまさばさんが企画された、楽しいイベント「ワッサンわっしょい」でした。「クロワッサンを作って、わっしょい号に乗り込む」というストレートなルール。5日間で述べ82人のご乗客がクロワッサンと交換に乗車券を得たわけですが、どのクロワッサンも「すばらしいできばえ」。あっぱれ〜。
私はというと、「クロワッサンなんてややこしいもの作れるわけないやん」と、はなっから参加する気ゼロ。ところが、あの「花巻き」を背負って「売り子」としてワッサン号に特別乗車!みなさんのクロワッサンドラマにどっぷりひたっているうちに「やってみよっかな」と思ってしまった。無塩バター、買いに走ってしまった。
そうなのでした。すっかりクロワッサンの魔力にとりつかれてしまい。。。もう片方の「自分」は「やめときってば」って言ってたんだけどね。連休を利用して、畑仕事の合間に作るのだ、と決意。やってしまった。
あ。
もう、結果から言いますと。散々でした。悲劇もいいとこ。少々の失敗は「わらえる」タイプなんだけど、今回のコレは。ひぃっ。と息を飲んでしまった。正に。ディザスター。撃沈、そして沈没した底に穴を掘って隠れてしまいたいです。
ちゃんとレシピも読んだんだよ。日本語で紹介されているもの、カナダのもの、ビデオも3つほど見て作業の予習だってやりました。クロワッサン大好きな相方には秘密にしておいて、びっくりさせよう!と、静かにもくもくと…
こんなこんなで…
材料も目分量ではなく。生地作りも慎重に… でも、すでにこの段階で「何かがおかしい」きがしていた。ま、日本のレシピでは「こねない、こねすぎるな!」って書いてあるんだけど、こっちのでは「なめらかになるまでこねましょう。約5分」とある。使うのはこっちの粉なんだから… こねました。それがさ。捏ねてもいっこうになめらかにならへんねんも〜〜ん。5分捏ねてやめた。
でバターの折り込み。ココが勝負。…バターより何より、生地が。扱いにくい。これは絶対に何かがとてもおかしい。
けど、続行。おもいっきし生地をのばしてバターをつつむ。
こんなこんなこ〜んな。… ほんまにこんなんでええんかい… バターが生地に全然馴染んでないねんけど。続行。
あ。むちょっ。
これだ。これは、わっしょい号に乗ってた人も言ってたよ。バターがはみ出る事件。これは初心者にはありがちらしいから。続行。一晩寝かしまして。冷たく冷えた生地を伸ばした(↓)。必死のぱっち。のびへんねんもーん。ほら、生地が「マダラ」なの、見えますか? これは… あかんやろう。ここで全部を捨ててしまうか。
ええいっ。ここまできたのもなんとやら。続行。
↑↑↑ むりやり、まいた。
こうしてカタチになると、「ひょっとしたら大丈夫かも★」という希望の光がほんの少し差し込んだ。
で。
焼きあがった…
↓↓↓ ひぃっ!!! WHAT THE HECK?!
あんなに頑張ってねりこんだ(?)バターのほとんどが溶けて流れだしておりました。
この醜さには、さすがの私も固まってしまった。かっちんこっちん。
むざんな姿。これ、何?
オーブンを開けてしばらくして、相方が「バターのいいにおいがするねー。何焼いてんの?」と台所にやって来た。やばいっ。と珍しく焦ってしまった私。
ひらきなおって、「さぁ〜て、これはなんでしょ〜っか?」と、彼につきつけてみると。相方もかちこちに固まってしまった。
相方:何それ。
私:C で始まるものデス。C。
相方:Cookie?
確かに、この醜いものをクロワッサンなんて呼べません。クッキーでいいです。
一番かたちをとどめていたもの(↑)。ん。。。なにこれ。
で、クロワッサンを作ったら、断面図をお見せするのが「常」のようですので… 切ってみた。
… なにこれ。 ナイフを入れたら表面から崩れ落ちた(残骸、右下)。
窒息してしまったクロワッサンの図…
ペさん、ごまさばさん、こんなんでましたけどー。しばらくパン作るのやめておこ。