Fairy Ring・妖精の輪

気づいたのは1週間ほど前のこと。

草刈りをして2日ほど経った前庭で、ふと足が止まった。

「んん?? がある? 円のかたちに草がはげてる?いや、茂ってる?」

一瞬、この春増え続けているウサギの変な習性のせい?と、思った。ウサギが円を描くように「うんこ」をして、その部分がはげたり草が青々としたりしてるとか??

草が伸びてきた昨日撮った写真なのでわかりにくいんだけど。ココ。

見えるかなぁ。薄っすらと、草がはげてる部分がある。数日前までは「はげ」よりも「濃い色」が目立っていた。

なぞってみると。こんな風。↓↓

そして、昨日、気づいた!

これは「Fairy Ring」!!

キノコがつくる「Fairy Ring・妖精の輪」!

輪の一部にキノコがならんで飛び出してきたから!

かっ、かわいいっ🍄🍄🍄

キノコがつくる「輪」については、どこかで読んだことがある。でも、それは林や森の中のことだと思っていたのでびっくり。

日本語では「菌輪」って呼ばれるもの。Wikiページの説明を拝借すると:

胞子が着生・発芽した地点から菌糸が放射状に伸び、古くなった中心部分から順に死滅していくことで周縁部分が環状に残る、というものである。そして気温や地温・水分・光などの条件が整うと、地中の菌糸から子実体が形成され、再び胞子が放出される。胞子の発芽から子実体が発生して菌輪が形成されるまでには、ときとして数年を要する。地中の菌糸は子実体を作るだけでなく、その場に生える草をしおれさせたり、変色させたりすることもある。このような菌輪を構成する菌糸の細胞間には隔壁が無いものもあり、その場合は菌輪全体が多核体、つまり多数の細胞核をもった巨大な糸状細胞となる。

つまりね。簡単に言うと、一つのキノコから地中で菌糸が伸びて輪を描くのです。

「菌輪全体が多核体、つまり多数の細胞核をもった巨大な糸状細胞」!

一つの輪のかたちに生えてきたキノコたちすべてが、大きな糸状の細胞としてつながっている、っていうこと。そしてこの「妖精の輪」は条件が整い続ければ、どんどん大きくなっていくんだそうな。

神秘的☆

妖精の輪は、色んな国の神話・民話・言い伝え・迷信のなかに登場していて、国によって様々。魔女が集まって輪を描いて踊っている、とか、妖精たちの踊りの中にニンゲンが参加すると疲れて動けなくなるまで踊り続けなければならない、とか、Fairy Ringは別世界に通じる「ポータル・扉」だとか、輪はドラゴンによって作られたものでドラゴンがそこに眠っているとか。

迷信だとしても、そんな話を知ってしまうと足を踏み入れられなくなるやんっ(笑)

日本に通じるポータルで、ちょいと和食をいただきに行ってきます、なんてことができればいいんだけどねぇ。

そうそう、キノコというと!Netflixでも見ることができる「Fantastic Fungi」って知ってますか?

素晴らしいドキュメンタリーです!日本では「素晴らしききのこの世界」って訳されているみたい!

地球上には名前がつけられているだけでも1.5億以上の種類のキノコがあるんだそうで、その色やかたちや育ち方を見ているだけでも「うひゃぁ〜☆」と感動せずにはいられない。機会があればちょっと見てほしいドキュメンタリーです♪

*おまけ:「輪」というと。

チャイナタウンでたまたま見つけたれんこん!すんごい久しぶりにはさみ揚げ(焼き)をして、タレに絡めた。相方はしっかりとした味がついていないと食べないと思って。でもこれが「れんこん」だとわかった途端、「んんーーーー。No thanks.」とな。一つ無理やり食べさせたけど、残りは全部私用になりましたー。久しぶりで美味しかった。

気になるキノコ

昨日から冬時間。11月に入ると、そろそろ秋を手放して…と、気持ちは冬を迎える準備にはいる。

でも、足元にはまだ秋がいっぱい。

今週末まで雨は降らないみたい。週末もせっせと落ち葉を集めた。裏庭の周りの木々を見上げると、まだ半分以上も葉っぱを残している。落ち葉集めはまだまだ続くよー。

ここ最近、散歩道や庭のあちこちでキノコを見かける。ぽこぽこと飛び出すように顔を見せるキノコはかわいい。

食べれないけどっ。

この質感。この色合い。たまらない。

それからね。

きのこの傘の裏側のひだ。この秋、とても気になるところ(?)で、じーーーっと見つめてしまう。きれいだなぁって。

このキノコの傘の裏の「ひだ」と、カメレオンの歩き方、が最近私が妙に気になっているものです(笑)カメレオンの話はまた今度。

で。

この「ひだ」のデザインについて、オックスフォード大学の教授が語っているのを読んだ。エンジニア的な視点から言うと、キノコが胞子をもっとも効率的に散布できるデザインというと、「渦巻き」か「ブラインドのような平行に並ぶひだ」なんだって。普通のキノコのひだの約20倍は効率よく胞子を飛ばすことができるはずだって。でも、自然のデザインはそうではない。何故なのか。学者さんたちは、キノコが、(言ってみれば)不効率なこのデザインを選んだのにはそれなりの理由があるんじゃないかって。中心から外側にひだを伸ばして並べることで、風通りを良くして温度調湿がなされているのかもしれないって。ふぅ〜ん。

あぁ。とてもきれいなデザイン。

わたしの散歩道で見かけるキノコの種類には限りがあるけれど、車で少し行った森を歩くと、美味しいキノコがとれるらしい。週末のファーマーズマーケットにも、美味しそうな採りたてキノコが並んでいた(でも高いんだー)。

でね、以前にも「庭でたくさん採れたから」って「松茸」をわけてくれた職場のRさんから、「今年は豊作だよー。欲しかったらオフィスにおいで!」って連絡があった。いただきましたっ♪

カナダ産松茸は、日本のもののように香りが「高く」ないけれど、肉厚で大味で、これはこれで美味しい。バターで炒めてレモンじょうゆでいただきましたー!旬のもの、山の幸を、こうして味わえるのって幸せ。

食べれないこの子たちも、愛でることができて幸せ。

雨がどさーーーっと降り続く冬がやってくる前に、あと少し、秋の透き通った光を楽しませてー。

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