直島、最後の記録。
Ckに教えてもらった「海苔のはなし」を聞いてっ。
わたし、「海苔を育てる」その工程に心から感動してしまった。大きな海の一角で、海苔を育てるという作業が実際にどんなものなのか、Ckのはなしはとっても興味深かった。家に帰って家族のみんなに、まるで自分が海苔を育てているかのように興奮気味に話してしまったほど。笑。
私がぼんやりと浮かべていた「海苔の養殖」は:海の底にたくさん生えている海藻を集めてきて、港で選別などをして、撹拌みたいなことをして、平べったくして広げて干すのかなー、だった。
全然違ってた。笑。
間違って覚えているかもしれないけれど。
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フェリーから直島が見え始めたときに、Ckが「あのブイ、あそこでも海苔を育てんねん。毎年抽選(くじびき?)でどの場所で育てるのかが決まるねん。」って教えてくれた。毎年同じ場所で育てるわけじゃないんやね。ほほぅ。
海苔を育てる作業は、海の水温がある程度下がってから始まる。
まずは、海苔の「種」がたくさんついた網があるんだって。これは「種」を網につける専門の業者さんがいるらしい。その網をブイのところに手作業で一枚ずつ広げていく。これが1200枚ある。千二百枚!!どんなに機会化が進んでも、AIやらChatGPTが世間を騒がしても、海苔の種付き網を広げていく作業は人の手でないとできんのよ。
そして種が発芽する。海苔ベイビーが生まれる☆ 網の縄(?ひも)にしっかりと根を張り、海苔ベイビーが成長し始めるんだって♪ 実は先週、ラインでCkが海苔ベイビーたちを回収してるでーって教えてくれた。
そう、海苔ベイビーが少し成長し始めた頃に、この1200枚の網を回収する。↓↓先日送ってもらった写真!
ちょっと前に広げたばっかりやんっ!!!っていう1200枚を回収して(いやや〜!)、脱水機にかけ、5枚ずつ重ね、冷凍室にいれ、水温がもっと下がるのを待つんだって。
網の紐みたいなのにぷちぷちくっついているのが発芽した海苔ベイビーたち♡ 種のついた網は、元々は真っ白なんだそうな。すごい。びっしりとベイビーたち発芽してる。
海苔ベイビーはタフなのです。脱水機にかけられ、冷凍室にいれられても海苔は死なない。でも、畑で野菜を育てるのと同じように、海苔の網にも海苔ベイビー以外の「雑草」のようなものがくっつくので、そういったモノたちは冷凍室で死んじゃうんだって。
水温がもっと下がった頃、、、冷凍室から網を出してきて、また海に広げるんだそうです。1200枚。
冷凍から目覚めた海苔ベイビーたちは、びろびろとわかめのように広がって伸びて成長するんだって〜。根っこは網にしっかりとしっかりとくっついているから、伸びた部分を刈り取って集め、また海苔が伸びてくる、そうです。
すごい。
真冬の一番寒い時期に、収穫が始まる。Ckの話では、私が聞き間違っていないと、一旦収穫作業が始まると、シフト交代しながら夜通し作業を続けるんだって。日中、収穫した海苔たちが、工場に運ばれ、わかめみたいなのが「海苔」になるまでの一連の作業が、人の手と専用の機会で休みなく行われるそうな。
こんなとんでもない寒さの工場で、夜通し海苔の作業。赤子を連れて。そんな時期もあった。たまらんよね。。。
言葉では表現しきれない、寒さと厳しさがあると思う。何年経っても、きっと毎年、寒いし厳しいんだと思う。
*
そんな海苔のはなしを聞きながら、完全防備で海に出ていくCkのすがたを思い浮かべながら、のどかな直島の普通の道を歩いた。時間が限られていたのでほんの少しだったけれど、Ckの子どもたちもこんなところを駆け回って育ったんだなーって。
昭和が残っている。島の中の方にあったコープ。潮風を直接受けることもないから、、、昭和のまま長生きできるかな。
十分に美術館巡りをさせてもらい、島をぐるりと見せてもらい、最後にCkのお家でBBQまでしてもらい♡
旦那さんが潜ってとってきたっていう「サザエ」と「タコ」。
サザエの壺焼きやでー!なんという贅沢! ↓↓のタコさんは「お持ち帰り」させてもらいましたー♡
たくさんお土産にもらったサザエは数日後、我が家の小さな庭でのBBQでリピート壺焼きにっ!うちの父がめちゃくちゃ喜んでいた。うふふ♡ もちろん、Ckのとこの海苔もいただきましたっ!食べるたびに色々と思い出す。
この青い空と、緑と海。凍える季節に海苔の世話をする暮らし。タフでがっしりと網に根を張って成長する海苔ベイビー。Ckの変わらない笑顔と、弱音さえも吐くことがなかった芯の強さ。色々と重なった。
Ckも海苔だ(←〆がコレかい)
大好きな、大切な、AちゃんとCkとこうして再会できたこと、今振り返ってもやっぱりどこか夢のよう。この10月は再会の月だったなー。
ありがとー!!!