父の健康のためのビタミン剤、とも言えるのが「畑仕事」。
畑に出向かない日はないんじゃないか、多分。夏のクソ暑い日々は、日が昇る前に電動自転車に水をのせて出向いていき、気温が落ち着いてくると、午前中何時間か過ごしたり、一日に二度出かけたり。
その証拠に、父の首は日焼けでダークチョコレートのような色をしていた。焼けたら戻らない肌質(←これは私も。父譲り…)なので、どんどん黒くなるみたいで。「学童」のボランティアをしていたときに、小学生の男の子に「首、焦げてんで」って言われたらしい。笑。
一時帰国するときには、いつも畑訪問しにいく。この日は薄曇りでちょうどよかった!でも、いきなり蚊に刺されたっ!
今シーズンが初めて(一年目)のこの畑。畑や庭って、まる一年付き合って、ようやく土の状態とか日当たり(日の当たり方)などがわかってくる。今年はトライアルだったみたいだ。
家から歩いて15分ほどの、使われていない畑の一角を借りている。去年、母がゴンタの散歩をしていたときのこと、ゴンタのことをかわいいと言ってくれた畑おじさんがいてね。おじさんが育てた野菜を「持っていきなさい」って言うので、母が「我が家も畑を◯◯で借りて作ってるんですよ〜」って答えたんだって。そしたら、そんなところで借りんと、そこの空いてるところをつこたら(=使ったら)ええ。ただでつこたらええねん。使わんと税金ようさんとられるさかい。。。というような話になりまして。家から近いし借り賃も無しというので、お言葉に甘えて使わせてもらうことにした。まぁ、無料といっても気持ちもスッキリしないので、モノなどでお礼をするらしい。
今はきちんとした畑になってるけれど、最初は「草ぼうぼう」で土を返して畝を作るところから始めた。その作業の大変さくらいは私にもわかるので、よく頑張ったと思う。
日当たりは良い。けど、風当たりも良い。水は、この一区画の北の方にため池があるものの、池の淵がかなりの急斜面なので、一歩滑ると大変=使えない。それで、雨水をためて使ったんだって。今年は雨が少なかったので、家から運んで水やりをしなきゃならなくて、それは一苦労だったみたいです。前に借りていた畑は「畑」として貸し出されていたし、水田の一角だったこともあり、水路があった。来年も今年のような水不足だと、なにか対策をしなきゃいけないなーって言ってた。
気温が少し下がり少し雨が降ったりしたので、今頃になって、夏よりも大きなきれいな茄子が採れていた。
万願寺もピーマンも。風でたおされたゴーヤは、地面に張っていて、そんな状態でも実をつけていた。
母は畑のゴーヤとちりめんじゃことカツオでたくさんの佃煮を作ってたよー。冷凍して取っておいてくれたのがあり、私も持って帰ってきましたっ♪
水不足で苦戦したものの、夫婦ふたりでは食べ切れない、、、すごい量の野菜が採れ、近所に住む妹夫婦たちやご近所さん、母のジムの友だちなどにももらってもらうんだって。野菜も値上がりしていたので、好きな人には喜ばれるみたいです。
採りたての野菜は生でかじっても甘い。お茄子もいっぱい食べさせてもらった。とぅるるんとして本当に甘かった〜。こういう小さいピーマンはカナダにはないし、そのまま生でサラダに入れてもぱりっとして美味しい。はぁ、近くだったらじゃんじゃんもらえるのに!
冬野菜の準備も始まってるはずなんだけど、「大根が調子良く育ってたのに、数日前に全部しおれてしもたわ」って、父が悔しそうだった。どうも水が足りていないところに肥料を多めに入れてしまい、根が焼けたっぽかった。毎年野菜を育てていても、その年の気候や、新しい土壌や環境で、うまくいかないこともあるんだねー。
父と母とゴンタ。良い風景。
みんなずっと元気で、こうして畑の野菜をたくさん育てつづけてほしい。