素朴な中華

二日間というショートステイで、相方の旧友(Tianmin)が遊びに来てくれました。Tianminと相方は、PhD(博士号)のクラスメート。一緒に中国文学を研究していたんだけど、彼は中国人。中国語の小説を中国語で読み、批評する、というクラスで、相方は彼にずいぶん助けられたようです。

バンクーバーの中国人人口は半端じゃない。大学のキャンパスでもクラスによっては8割が中国人、っていうのも少なくないらしい。Tianminも大学で中国語と中国文学を教えているのだけど、彼の教える生徒は、ほとんどが「CBC=Canadian Born Chinese」か香港人なので、授業はすべて中国語なんだって。なので、Tianminは、カナダに住み始めて20年以上にもなるけれど、未だに英語が「とても怪しい」。バンクーバーって英語を話さなくても、中国語が話せたら不自由しない街なのです。

中国の人は、他人の家に泊まるときに、と〜〜〜っても気を使うみたい。みんながみんな、そうってわけではないのでしょうが、私の知っている中国人のお友達は大抵そうです。Tianminも、今回、彼女と一緒に来てくれたんだけど、1泊だけなのに、自分たち用のタオルもシーツも持ってきたんよ〜。私たちが洗う必要がないようにって。んも〜。シャワーも、家を出る前に浴びてきたから、うちでは浴びなくてもいいっていうし。んも〜。

そんな彼、夕食前に「新しい彼女に教わったお料理なんだ♪」って、かばんからお肉の塊を出してきて、スライスし始めた。んも〜っ!

その上に刻んだネギをふりかけて、ごま油とホットソースをかけましたー。

中華の夜

すんごい辛そうでおいしそう☆

彼女のお母さんは中国の南の出身(場所の名前忘れた)で、このお料理はその辺りで有名なんだそうな。ジェルのような部分(なんていうの?コラーゲンがいっぱい詰まってそうなところ)が沢山含まれている部位を、八角や白コショウ、中国料理酒とお醤油などと一緒に圧力鍋で料理したもの。

中華の夜

こういう部位って、ビクトリアでは手に入らないので、もう、それだけでテンションが上がった私と相方。ジェルっぽいところがコリコリしておいしかったー。スパイスもきいていて最高。

このお肉の塊を見るまでは、鳥のもも肉をそのままローストにして、ポテトと一緒に食べようか、って考えてたんだけど、急遽予定を変更して、相方のレシピで「上海(チックな)チキン」を作ることにした〜。

中華の夜

たっぷりの生姜、ニンニク、ネギとチリペッパーを煮詰めた中に、鶏肉を入れて、中国のたまり醤油と赤ワインを加えて蓋をして煮込む。シンプルだけど、とてもおいしい♪

中華の夜

予定変更で、お野菜に困った私。ほうれん草が2羽あったので、どどーんと胡麻和え。

中華の夜

すんごいシンプルな夕食になってしまったのですが。これも良し。中華な話も楽しかった♪

カナダに何年住んだって、生まれた国の文化はずっと付いて回る。文化の違いってとても興味深い。

ごちそうさまでした〜☆

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Goodies#90: 雲南スタイルのごちそう

先日、「生きているプアール茶」の記事に登場した「お茶の鑑定士」のフランクさん

フランクさん一家が、夕食に招待してくださった。わたしの出会った中国のひとたちは、みんな本当に律儀で温かい。この夕食も、先週私たちが「サーモンのバーベキュー」に彼らを招待したので、「今夜は私たちのところに夕食に来て下さい」とのお誘いでした。

フランクさん一家は雲南省の出身。長い歴史のある中国の食文化の中でも、雲南省のお食事はピカイチなんだそう。知らなかった。独特のスパイスの使い方や調理の仕方があるんだって(別の中国人の友達から聞いた)。もちろん、私は朝からうかれていた。うしし。

結論から言いますと、欧米の中華料理屋のメニューにのってるものとは、全く違っていた。上海で食べた中華料理ともまた違っていた。

雲南省の料理

手前から:ナスのはさみ揚げ、ワイルドマッシュルームの炒め物、牛肉の煮物、鶏肉と野菜とピーナッツの炒め物、鴨肉のロースト(?)、ピーナッツとお米のスープ。

中国語での料理名も聞いたのだけど、覚えられなかった。でもどれも、雲南省の家庭料理だそうです。

雲南省の料理

この、ピーナッツ+お米のスープ。面白い食材コンビネーションでしょう?これがすんごくおいしかった。あっさりとピーナツの風味がきいていて、ほんのり甘いお米の味もしました。脂っこい物との相性抜群。それから、上にちらっと写っている黒いワイルドマッシュルーム。これ、こりこりっとした食感もあり、めちゃくちゃおいしかったー。雲南省でしか採れない野生のキノコ。実は、娘さんが今回中国から「持ち込んだ」らしい。そんな危険をおかしてまで持ち帰りたくなる理由もわかる。ほんとにおいしかったです。

雲南省の料理

この鴨肉はどうやって作ったのだろう。お肉が骨からぽろりと落ちるくらい柔らかくって、おいしい。左側のはピーナツが入っていて少しピリ辛い炒め物。こういうの大好き。

じつは、このあとに、鴨肉からダシをとったスープとライスヌードル(麵)もいただきました。それから、第二ラウンドのお料理もあるんだ、と言われたのですが、みんなお腹いっぱいで食べれなかった。中国の人は「食べきれない程」の量を作っておもてなしをされる。

そして、娘さんのマギーちゃんが、雲南省の少数民族・タイ族の楽器「葫蘆絲/フールースー(フールー=ヒョウタン/スー=笛)」を演奏してくれましたー。

雲南省の料理

何ともいえない柔らかな音色。この楽器、吹き込む力が弱いと、全部同じ音がでるんだそうです。今でもタイ族の男の子たちは、夕方になると好きな女の子の家の窓際に立ち、フールースーを演奏するんだそう。その音色と演奏に興味を持った場合、女の子が外に出てきて、一緒に湖畔や川辺に散歩に行くそうです。ロマンチック。

そして。フランクが5年物のプアール茶を入れて下さいました。待ってましたぁ!

プアール茶をいれる

白い器の中に茶葉が入っていて、そこにお湯をそそいで4〜5分待つ。それを小さな茶こしでこして、ガラスのお急須に移し、これまた小さなガラスのお湯飲みに注いでくれました。

プアール茶

おいしい生茶のプアール茶は、このように「黄金色」なのだそうです。本当にまろやかで、ふんわり甘さが残るおいしさでした。

とってもとっても楽しい、雲南スタイルのごちそうの夜でしたー。

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