ウサギを彫る・リノカットプリント

すっごい久しぶりに彫刻刀を引っ張り出してきて。

ゴム版の上にウサギを彫っている。リノカットプリント(Linocut print)だ。日本では「消しゴムはんこ」が人気らしいけれど、同じようなもの。

ちょうど1ヶ月後の9月7日(日)に、またまたツギハギのお手伝いをさせてもらう。このマーケットは、去年私が始めてマーケットに参加させてもらったのと同じもので、テーマは秋のお月見。今年は「Bunny Moon Otsukimi Market」。

10歳のときに父が買ってくれた彫刻刀。

この彫刻刀セットは、なんと小学校の図工で木版画をすることになり、そのときに父がちゃんとしたものを使ったほうが彫りやすい、と言って買ってきてくれたもの。私が10歳の頃だ。一本一本に名前も書いてくれた。40年以上ものあいだ、日本からカナダへ、上海へ、そしてまたカナダへ、ずっと一緒に移動してきた。で、今でもちゃんと切れる。まぁ、ゴム版だから切れるわけで、木版画をするとなると研いでもらわないといけないだろうけど。

「またいつか使うかもしれないから!」と思って持ち続けていた彫刻刀でゴム版を彫りながら、少しセンチメンタルに(?)なってしまった。このよく切れる彫刻刀で何度指を切ったことか。

ツギハギはワークステーションメインでの参加になる。今回はYさんと私の二人のスタッフなので、前回よりはシンプルに、できるアクティビティも:ハギレコラージュとプリント(だと思う)。

このリノカットプリント用にウサギを3種類用意しているヨ♪

春の「いちごマーケット」でプリントをしてくれたのは子どもたちばかりだった。なので、子どもたち向けのウサギには、ちょっとかわいらしい雰囲気の「ラッパうさちゃん」。ふたつ目は、私のDoodleによく出てくる気の強い女王タイプ「ウサコ」(最初はタバコをふかせようか、ワイングラスをもたせようかと思ったけど、子どももいるのでキャロットで。笑)。

三つ目のハンコサイズの走るウサギ(左右)は、規則的に or ランダムにウサギを走らせたいひとにどうかな、と思って作った。こういうウサギのハンコを自分が欲しかったから。

日本では消しゴムはんこの材料のゴム版がとても手頃な価格で手に入る。こちらは同じクオリティのものを一枚買うのに3~4倍もする。迷った挙げ句、、、10枚セットで買ってもーた。そしたら一枚が日本のとほぼ同じ値段になった。余ったものはまた使うかな、、、と、期待して。そうよ、コレを機に「パプリカ・判子屋さん」になるかもしれないぢゃないか。笑

さて。

彫った後には試し刷りをするわけで。うちには印刷用のローラーとインクはない。。。

ローラーはちょっと安くなっていた安物のものを買ってしまった。この先また使うかもしれないし!

インクは紙に印刷するものと布地に印刷するものでは少し違う。ワークショップでは、トートやハギレやTシャツなどの布に印刷になる。布用インクをまた買うとなると高いし、この先リノカットプリントなり消しゴムはんこで印刷をするとしても、紙にすることの方が多いだろうし。。。

で、調べてみると、アクリル絵の具に「Fabric Medium」というものを1:1の割合で混ぜて溶くと、繊維に色が移りやすくなりカチカチになることもなく布地に印刷できるらしい!このFabric Mediumを一番安く作るには、お酢とグリセリンと水を1:1:2の割合で混ぜるといいんだって♪

アクリル絵の具は家にたくさんある。ホームメイドのFabric Mediumで薄め、布に試し印刷をやってみよう♪ これは明日!

スタンプパッド(黒)を使って試し刷りした3種のうさぎたち。

布へのプリントはインクのつき方も変わってくるけれど、雰囲気はこんな感じだ。

残りの8月の週末もなんだかんだと予定が入ってきているので、うさぎたちを今仕上げておけて良かった♪