七ヶ月のチューイと地味に散歩トレーニング

チューイは先日(Gusの月命日に)七ヶ月になった。

大きくなったでしょ?

七ヶ月の犬にも色んな子がいるんだろうなー。今日は五ヶ月のラブラドゥードゥルのSukiちゃんに会った。五ヶ月なのにとても「mellow」。ぴょんぴょんって少し跳ねて嬉しそうにしていただけで、お花畑のようななんともかわいらしい女の子だった。

一方、チューイはというと…「スキちゃんっ、おいらチューイだぜ、ゼーゼーハーハーゼーゼー…」。

やれやれ。

骨折で一ヶ月のブランクがあったからかなぁ、って先月は思っていたけれど、「興奮しやすい」のはチューイの性格かも。30m、50m、80mさきにわんこを見つけようものなら、

おにいたんっっ!!!! おねえたんっっっっ!!!

と。もう、その犬たちに完全に「ロックオン」。目だけでなく、五感のすべて、体ごとロックされてしまうので、まず私の声が全く聞こえなくなる

ギプスがとれてからの最初の二週間ほどは、興奮度マックスもいいところ。まともに散歩できなかった。何度、引きずるようにして連れて帰ったことか。。。それで、思い切って「パーソナルトレーナー」さんに相談してみた。一時間のセッションをまだ二回しか受けていない。とてもきさくで明るくて雰囲気の良いおばちゃん先生(60代なかばかな)。ただ、セッション料が弁護士を雇うほど高い!それでも、とにかく誰かに相談して、今のチューイに一番必要なトレーニングは何なのかを聞きたかったのです。バーナデットさんのアドバイスに沿って練習中!

とても地味に:一緒にお散歩(ひきずられるのではなく)。興奮度溢れさせずに歩ききる。

話の中で一番興味深かったのは、犬はそれぞれ「threshold」というものを持っているということ。この場合のThresholdは「閾値(いきち)」というものらしい。ナニソレ?って思うよね。境界線、というか限度。そこを超えると何かが起こる、みたいなライン。わかりやすく言うと、みんなそれぞれ「」を持っていて、そこに並々と感情が注がれていっぱいになると溢れ出す。その器の容量、みたいなものかな。

バーナデットさんが「その器があふれてしまったら、チューイに何を言っても聞こえないし、全ての意味がなくなってしまうのよ。だから、器をあふれさせない、常に余裕をもたせてあげること。」が大切だよって言っていた。Thresholdに達したかどうかは、簡単にわかる。チューイの鼻先に好きなトリーツ(クッキー)またはおもちゃをちらつかせても「無視」。「んなもん、いらねーよっ!ゼーゼーハーハー」の状態。これはもう既に器からどぼどぼと感情が溢れている状態。ひどいパターンは、ただ無視するのではなく、とりあえずトリーツに「食らいついて(噛み付いて)」ゲットしておく、という行動。

で、七ヶ月のチューイ、今は散歩中に「鼻と鼻がくっつくような挨拶は禁止」ステージです。鼻タッチグリーティングをすると、ぱちっとスイッチが入って相手の犬の顔に手をかけて遊ぼうとしたりするから。大抵の成犬は顔に飛びつかれるのは大嫌いです。きちんと四足が地面について、お尻くんくんの犬の挨拶ができるようになるまでは、遠くから「おにいたん&おねえたんワンズ」をうっとりとした目で見るだけ。

興味深かかったアドバイス・コメントは、「チューイの場合は興奮しているのが、アグレッション(攻撃性)ではないのだけれど、興奮状態がチューイのディフォルト(初期設定)になってしまうと、出会う犬からアグレッションを受けかねない、そうするとどちらの犬にとっても良い結果・関係は生まれないからね」ということ。なるほど。

遠くから犬が歩いてくる、とか、道の向こう側に犬がいる、という様に距離をおき、犬の方を見ていてもいいので、私の声がまだ聞こえている状態(器に余裕がある状態)をキープする。立ち去るのを待って褒める。進む。そんな具合で歩く練習をしている。

朝の散歩は、私が何も言わなくても自主的にぱっと振り向いて私の方を見ることがある。これが望ましいチェックイン。夕方の散歩は、私が全く存在しないようなときもしょっちゅう。「チューイー、私はここやで〜。おいっ、チューイー」と。

なかなかね。うまくいかない、歩けない日も多い。特に夕方は仕事から帰って疲れていたりするときに、ガンガングイグイ引っ張られたり、「クッキーなんていらねーよっ、おにいたんにあいさつするじょーっ!ゼーゼーハーハー」されたりすると、心身ともにぐったりとしてしまう。昨日なんて、はっと気づくと四方向からわんこが来るではないかっ!! チューイの目はギラギラ銀色!! 焦る母。 そう、この私の焦りというエナジーも、犬には伝わるのです。

深呼吸して一歩避けて、その場で待つ。次回はそうしよう。

チューイに振り回されながら、「いつかちゃんと歩ける日が来るのでしょうかね。。。」って近所のおばさんに言うと、「大丈夫よ。だってほら、Gusが小さかったときもあなた全く同じこと言ってたわよ。あははっっ。」と返された。

Gusのときは、初めてのボーダーテリアだったし、色々と大変でぐちゃぐちゃでも、まぁこんなもんなのかな、ですませてきたというのもある。ネット情報も今ほどあふれていなかったから、その点でも「こんなもんでしょ」でやってきた。かちっと、Gusと繋がった!って実感したのは、Gusが四歳になった頃だもん。チューイの場合は、Gusっていう比べる対象もあるし、ネットの情報もすごいし、なんか頭でっかちになっている部分もあるかな。と思うこともある。

私もチューイもハッピーに、すんません、パピーなもんで!って、笑いながらゼーゼーハーハーウォークを取り入れてもいいかな。トレーニングウォークの合間に♪

八ヶ月のチューイに成長が見られますように〜♪