冬を迎える庭で。

今週も金曜日をお休みさせてもらい、家の片付けやら洗濯やら。

雨が降ることもなく、Gusとゆっくり歩き、午後の1時間半ほどを庭で過ごした。ぴょんぴょんとすごい長さに伸びている藤のサマーシュートを刈り込んだり、ヘーゼルナッツの木の足元に巻き付いているアイビーをむしり取ったり、いつもなら手が回らなくて初春まで放ったらかしにしている小さなことをちょこちょこと。

地面は連日の雨で飽和状態で、庭の草花もどんどん枯れて朽ちていく。もう冬だもんね、12月がやってくるもんね。

今年は妙に、いつもならあまり注意を払わないし楽しくもない冬を迎える「地味で静かな」庭の様子が、かわいいと思う。終わりの美しさあり、静かに土にかえっていく潔さというか。

ずいぶん寒くなってきているなかで、きゅぅっと絞り出すように色を変え続けている姿とか。

わたしはすずしいのがすきなんです、ってつぶやいているような季節外れのつぼみとか。

夏のようにすかーーーっと晴れることがあまりなくて、全体的にグレーだったりすると、こうして寒さの中で静かに存在を表現している草花たちが、とても愛らしい。

夕方、実家にスカイプコールをした。実家の16歳と4ヶ月の柴犬ゴンタのことが気になって。もう耳も聞こえず目も見えず、嗅覚もわずかに残るのみのようです。なのでくるりと向きを変えると自分がどこにいるのかわからなくなって、夜遅くに不安できゃい〜〜んって鳴いたりするんだって。足はまだしっかりしていて散歩もするんだけれど、階段はあぶないので抱えて下までおろしてあげたりするんだそうです。私の次の帰国までなんとか元気でいてほしいなぁ。

お母さんも耳が少し遠くなってきているって妹たちが言ってたので聞いてみたところ、女の人の声やテキパキとはっきり話してくれる声は問題なく聞こえるんだって。男性の低いこえやこもっている声がとても聞こえにくいらしく、特にうちのお父さん。。。普通に聞こえる私でさえも、ときどきお父さんが何を言っているのかわからなかったりする。というのも、言いたいことの半分ほどを自分の頭の中だけですませているようで、残りの半分を唐突に「ほんであのときのあれはどこに置いたっけな」って言ったりする。「ほんま、ちんぷんかんぷんやで。ちゃんと最初から話してくれなわからんやろってゆうねんけどな。それをまたぼそぼそっと言うからさっぱりわからんわ」と、母。あぁ、その場面が目に浮かぶ。

でもまぁ、ふたりでなんとか元気にやってくれているみたいで、遠くにいる娘としてはコレほどありがたいことはない。

ちゅーんとした顔のGus。2日前に獣医さんのところに行って検診と注射をしてもらった。13歳半にしては良好ですって言ってもらえたので良かった♪ 体重もすこ〜しだけ減っていたのでオッケー。前回のチェックのときに、これ以上太らないようにって念押しされてたからね〜(笑)

小鳥たちが大好きな赤い実。「食べなされ、食べなされ。。。」と思いながら、これも長く伸びた枝を少し刈り込んだ。

冬がやってくる庭では、草花たちも静かで、それはとても心地良い。

明日は何か焼き菓子を作ろうかな。ジャムが間に挟まっているクッキー。あれが食べたい。。。

ゆったりとした週末を!