霧の中の散歩より

深い霧に包まれた土曜日の朝。今日は写真を並べます。

セメタリーの近くのペットショップまで相方に送ってもらい、Gusのクッキーを買ってお店をでて、霧に誘われるようにして海岸沿いを歩いた。

この海岸に来るのは久しぶり。特別に運び込まれた大きめの石ころがきれい。

水もきれいで、穏やかで。

深い霧の向こうからレトリバーが水遊びをしている音が聞こえてきた。

Gusも、足だけちょこっとつかってみる。

めったに来ない海岸なので、Gusもあちらこちら匂いをかぐのに忙しく、私はのんびりと霧模様を眺めていた。

英国からの老夫婦が立派なカメラを持って私のそばにやってきて、「こんなところでボーダーテリアに出会えるなんてうれしいわ〜!写真を撮ってもいいかしら?」とわざわざたずねてくれた。どうぞどうぞ、うちのモサ男でよければ。奥さまと旦那さまに両側からはさまれて数枚写真をとってもらったGus。目をキラキラさせ、「クッキーもってないの??」とおすわりをして唇を小刻みに振るわせていたのでした。あの唇ぷるぷるは、ちょっと恥ずかしい。

今年の夏は本当に短かったなぁ。それに、例年なら、9月いっぱいは良い天気が続いてぽかぽかして、しけた夏でも「今年はインディアンサマーだ!」って喜んだりするのに。今年は9月も涼しい・寒い日が多く、雨も降り、すっかり深い霧にも包まれてしまった。来週の秋分の日を境に、じわりじわりと夜が主役の季節になる。

心の準備はできてますかね。と自分にたずねる。

あと少し、せめて、10月半ばくらいまでは、美しい秋の光をゆっくり楽しませてほしいな。

シーツを冬用のフラネルに変えた。柔らかくてぬくぬくのものに包まれる幸せは、秋と冬の醍醐味、かな。むふふ。