永遠に生きる犬、読んだよ

犬との暮らしがテーマの本やブログは大好きなのだけれど、その愛犬との暮らしが「進行形」ではなくて「過去形・完結編」である場合、気軽に手にとって読めない。私も小さい頃からずっと犬のいる暮らしだったし、生きものを飼っているといずれは訪れる「別れ」の辛さも経験してきたわけで。辛過ぎて読めない。

でも、Gusも11歳になり、目に見えてスローダウンしてきているのがわかり、ついつい「犬の健康」とか「老犬と暮らす」といったようなテーマに目が行ってしまう。で、NY在住の日本人デザイナー竹内さんのチョビ(ハスキー♀)との暮らしを描いた「永遠に生きる犬」。偶然ネットで目に入り気にはなっていた。でも読めないなぁ~、こういうのは。と避けて通った一冊。数週間前にブログのお友達のumiさんがこの本の感想を書かれていて(→☆記事)、「あっ。あの本だ!」と、キンドル版が出ていたこともありその場でポチリ購入してしまった。


とてもリズミカルな文章でユーモアにあふれ、最初の半分~3分の2ほどは一気に読んでしまった。日本語で読むのってなんでこんなにラクで楽しいの~と、レジャー読書感たっぷりで。犬と暮らしたことがある、海外に住んだことがある、海外の犬の暮らしや飼い主さんについて知っている、という経験があったりすると、「あるあるっ!そうそう、ずばりそうなんよねぇ~。」とうなずきながらくくくっと笑っちゃうエピソードばかり。うんち話、ゲロ話、お散歩模様、ドッグパークでの暴走エピソード、幼馴染みパピーの話、竹内さんのチョビのすべてを愛する姿勢… とても微笑ましいエピソードばかりで顔がゆるみっぱなし。余談だけれど、英語で本を読みながら「ぶははっ」と笑うことなんて滅多に滅多にないので、楽しかった~。 リフレッシュできた~。

大型犬で17歳まで生きたチョビ。こんなにも愛されて長生きして、犬生を全うしたよ、本望だよ、と思いながらも、竹内さんがチョビを逝かせてあげる決断をするシーンではやっぱりぼろぼろと泣いてしまった。読み終わってから私の直ぐ側に寝そべるGusに「Gus~、長生きせなあかんで~。」と言って頭をくしゃくしゃすると、「おなかなでなでして~ん」と、びろ~んと足を広げてお腹をみせる我が犬。犬には今このときだけなんよねぇ~。昨日のことを後悔したり、明日のことを心配したりというのは人間だけで。

そうだそうだ。この本のなかで竹内さんが「チョビの肉球(のあたり?)のポップコーンのようなあまいおいが好き」と書かれているんだけど、そうなのよっ!  Gusのカサカサになった肉球からアキレス腱のあたりのくぼみの産毛を触っていたときに、「何?このほんのり甘い香りは?」って思ったー! ポップコーンの匂い、します。それに気づいてからは、犬がうんちの後にカッカッカッと後ろ足を蹴り上げるのって、あれは砂をうんちにかけようとしているのではなくて、ポップコーンの匂いを地面にこすりつけて「ぼくちん、ここにしたよ~」って他の犬にテリトリーアピールしてるのかなぁ~、なんて思ったのでした。

長生きしてね、Gus。

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