見知らぬ町の安宿で【夢】

久しぶりに。夢話。

さらっとスルーしてくださいねー。

もう日が暮れかかっていて、気温が下がり始めていた。お腹も空いた。とにかく宿を見つけないと、と、かなり歩いて回った。見知らぬ町。あちこちから夕暮れのやや慌ただしい生活の音が聞こえ、一日の終わりの混じりに混じったにおいが重い。ねっとりとする。

どこでもいい、とにかく休みたい。寝れればいい。

「空き室あり」と手書きで書かれた紙札が貼り付けてある扉をくぐった。

銭湯の入り口のようだ。「女」の扉「男」の扉の間の高台(?)に女将さんが座っている。

「一泊だけお願いしたいのですが、空き部屋ありますか?」と聞くと、女将さんが「いくら持ってるんだい」と鼻先で聞き返した。私のポケットにあったお金を数えると、全部で230円。

手のひらにのせて女将さんに差し出した。「これだけです。」

「230円で泊まれる部屋があると思うのかい。」

「でもこれで全部なので、230円の部屋をお願いします。」

「女部屋かい?」

「はい。女部屋のほうがいいです。」

女将さんは私の手から小銭をとり、「こっちおいで」とまた鼻先で言った。

女将さんのあとを付いて女の扉の向こう側の廊下を歩いていく。がらがらと、一番奥の左側の扉を開け、ここだと目で言う。

その部屋は浴室だった。古い猫足バスタブが一つ、部屋の真ん中においてあるだけの部屋。

浴槽の隣に足ふきマットが敷いてある。それだけ。トイレもない。

「ここ?」と女将さんの方を振り返る。

「どこで寝ればいいのでしょう。。。」と聞いてみる。

すると女将さんはバスタブの向う側にある細長い窓に目をやり、「ほら、そこ、その窓の向こうに寝室があるから。」といって消えた。

どうするよ。あの窓の向こうって。

よじ登れないことはないけど。大きなリュックがひっかかっちゃうな。リュックはひとまずこっちにおいておいて、窓の向こうの寝室でとにかく寝よう。そうしよう。

と、登った。

くぐった。

リュック無しで、ぎりぎり、私のお尻も通った。

窓の向こう側は、私の寝室ではなかった。

男部屋だった。!!!

えええっっっ?!

えーっ。。。ここじゃ寝れないやん。。。

男部屋なので、おじさんとか男の子とかお兄さんとか、みんな腰回りにタオルをまいたり、短パン姿でうろうろとしていた。どこにいくでもなくいったりきたりしていた。

なんだか心細くなり「やっぱりバスタブにもどってそこで寝ようかな。。。」とまた窓によじ登ろうとしたとき、ふと、知っている顔が目に入った。

あっ。シニーシャだ!(シニーシャは以前一緒に仕事をしていたクロアチアのきれいなひと)

シニーシャと一緒だったら安心だ。良かったー。と、シニーシャに声をかけようと、うろうろする男たちをかき分けて近づいていくと。

シニーシャ。。。

すごいポーズをしていた。

すごい、シニーシャ!

あなたの股関節はどうなってんの? そんなむちゃくちゃなポーズができるなんて、知らなかったよ、シニーシャ!!

そういう夢でした(笑)やれやれ。

ひとはみんな隠された特技を持っているんだなぁ〜、と、感心しながらシニーシャを眺めていた。それがこの夢のメッセージかな。あはは。ちがうか。

「見知らぬ町の安宿で【夢】」への6件のフィードバック

  1. papricaさんの夢は
    いつも 丁寧に細かい部分まで描写されてるというか~
    ちゃんと覚えているだけではなく
    元の夢の丁寧度が私と違うのかもしれません。
    私は 現実でも まわりの細かいことは 覚えられません。
    視野狭窄か?(笑)

    今朝の夢には 田村正和さんが登場されました。
    昨夜訃報を知ったのです。

    そうそう
    もう20年近く前に
    マンドリン関連で 岡山の奥地のロッジに泊まったのですけれど
    仲間の同い年の女性が 酔ってしまって
    早くから寝てしまいました。

    宴会場は 男性用の雑魚寝部屋だったのですが
    女性は 屋根裏部屋。
    起こそうとしたけれど 爆睡していて。。。

    結局 その場から動かせず。
    朝起きたら 彼女びっくりするだろうね~
    いや それよりも まわりの男性陣は。。。
    などと 我々は楽しみました。

    1. nonさん、おはようございます!
      いつもいつもくっきりはっきりではないんですよー。感覚だけが残っているときもあります。全く覚えていないときもよくありますよ〜。
      田村正和さんが亡くなられたこと、知りませんでした。ショックです。すごく温かい雰囲気の役者さんでしたよねぇ。くしゃっとした笑顔とふさふさの髪の毛が素敵だな➖ってよく思っていました(笑)。そんな田村正和さんが夢に!羨ましいです〜。私は夢で有名人を見たことはないです(あ。。。トランプが出現したことはありますが)

      nonさんのお友達のエピソード、笑えますね〜!周りの男性陣は、きっとお友達の場所から2m位はなれて静かに休まれていたことでしょう(笑)
      何年たっても笑ってしまう楽しいエピソードですね!!

  2. 夢の話、いつも面白く読ませていただいてます。何かきっと無意識のメッセージがあるんですよね。
    私もいつもそう思って不思議な夢を見たときは何なのかなーと考えてみたりします。
    股関節が柔らかいシニーニャさん、すごい!股関節が柔らかいと、いつまでも若々しくいられるなんて聞いたこともあります。私もストレッチしようかな、なんて思いましたよ。

    ルーバーブとイチゴのジャム、とっても美味しそうですね!真っ赤な色が鮮やかで、自然の色って不思議だなあなんて思います。食べるのがもったいないくらい美しい色ですね。窓辺に瓶を飾っておきたいな、なんて思ってしまいました。パイもすごく美味しそうです。季節のものを美味しく頂けるっていいですよね。

    うちのすずらんもいつもすずらんの日に間に合わないんですよね…今年は雨が多くて低温が続いてるせいか、まだまだ咲く気配がありません…( ノД`)

    1. Saoriさん、こんにちわ〜!
      夢の話、付き合ってくださってありがとうございます〜(笑)ほーんと、無意識からのメッセージは何なのでしょう。物事はすんなりとはいかないけれど、なんとかなる。ときに意外な驚きと発見に出くわすことも在る。そんな感じ?笑
      シニーシャすごかった〜。股関節、180度以上開いてましたよ。。。赤いレオタードもすごかった。でも、股関節が柔らかいと若々しさを維持できるのですね!! そういうメッセージだったのかも〜。私もストレッチしてみます!

      ルバーブとイチゴのジャムの色、今回はイチゴを入れたのもあって、いつもよりも少し明るいように思います。なかなか美味しいイチゴが手頃な値段で出回らないので、今回のは特別です♪ 光を通したこの赤い色を見ると、すごく幸せな気持ちになります。私にとっては高価なルビーと同じくらいのハッピー効果があるような気がします。そちらでもルバーブやイチゴが出回っていますか?

      今年は雨が多いのですね〜。その分夏〜秋がながいかもしれませんね!こちらも風が冷たくて。。。フリースやジャケットが手放せませんよ〜。

  3. シニーシャ、すごい!あはは。
    もしPapricaさんが痴呆症になったら、とっても楽しいおばあちゃんになりそうだなー、なんて失礼な想像をしてしまいました。(私は呆けたらきっと性格悪いのが出るわ・・・)

    1. くまさん、こんにちわ〜!
      「オチ」のある夢は珍しくないものの、今回も「そうくるか。。。」と、自分の夢でありながらも「一杯やられた感」を味わいましたよ(笑)
      シニーシャにもずいぶん長いこと会っていないし、まさかここでこういう形で登場するなんて。高度なポーズでした。
      痴呆症ってっ、くまさんっ!! 楽しく呆けるのなら悪くないですけど〜。周りに迷惑はかけたくないですよぅ。くまさんこそ、呆けたらそれこそ毎日パーティして踊っていそうです(笑)

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